「ビーサンバトルBビーコード」baseよしもと

ABCは最終決戦だけ見て家を出て、baseに向かいました。しかし昨日の通路に人が並び、立ち見が相当に出ていたのに対して、この日は開演直前に入っても座れたぐらいで、チケ売りしていた芸人さんの中には、会場している時間帯に一枚も売れていない人もいました。客層的にはbaseの普段のお客さんという感じで、祝日といっても平日と変わらないように見えました。ポイントはまだWebで発表されていないので分かりません。

MC:フロントストーリー

初詣から女性専用車両の話題に、痴漢専用車両を作ろうという、ネタみたいなトークが展開されていました。

ママ・レンジ 漫才「心理テスト→子供のいたずら」11位

特にコメントないです。2-

☆Ciao☆ 漫才「ボールで窓ガラスを割る」10位

これで降格圏内に落ちないんだもんなあ。1-寄り1

マシンガンズ 漫才「体育の更新」12位 投票

とりあえず向山さん噛みすぎ(笑)、それ意外にも漫才のリズムがまだ出来ていないのか、悪い感じでグダグダ感が出ていました。一つ一つのボケは浅いけど、積み重ね方が面白いというかマシンガンズの独特の世界ですが、まだまだ試行錯誤中ですね。投票理由はまた後で書きます。2+寄り3-

ダ・ヴィンチ 漫才「クイズ」5位タイ 投票

ツッコミの方の言い回しは、MCのフロントストーリーさんも中説で話題にしていたように印象的ですが、組み立てや構成の斬新さが光ります。ボケのスカシ方などとツッコミの口調も良いハーモニーで、やっぱりダ・ヴィンチM-1準決勝に上げてほしかった。4

鯉女房 コント「コンビニでバイトをする少女漫画家」2位

いつのまにか少女漫画家の妄想の世界に入っていたというオチは、そんなに優れているとは思えないです。メガネを取ったら素顔がかわいいというボケは反則が過ぎるけど面白かった。でも鯉女房の普段の水準からするとかなり下だと思いました。かなり小手先でやってる感じ。3-寄り2+

男と女 漫才「女の子に優しくして」15位

出てきた瞬間に会場が昭和に帰してくれる男と女のお二人、舞台がライブハウス形式なのが残念です(笑)。こういうレポ書いてる人は大抵、ネタにタイトル付けますが、これは結構無理矢理です。いや一応それがテーマっぽいんですが、話題はあっちこっちに行くし、というかここは“どつき漫才”で市川さんが和田さんにぶっ飛ばされるのを楽しむのが主だから、別にそれは良いんですけど、ただやっぱりそういう物語がない漫才、筋道が通っていない漫才って、関西にも沢山いるし、東京でもベテランさんほどそういう人が多いですが、そういう漫才ってある程度バッグボーンがないと難しいんだなと痛感しました。
ある程度技術や強烈なキャラクターはもちろん、認知度とか経験とかがないと、どうしてもポイントのない漫才になってしまうというのは、M-1予選から沢山ネタを見て思いましたね、漫才コントが増えてきたというのもあって、そういう漫才が主流でなくなったから目立つ分だけ馴染めないというのもあるんでしょうが。
ということで昨日はちょっとレベルが高すぎて違いましたが、普段は大体面白いところに4〜6ぐらい投票して、少なくなった時には、「ここが落ちるのは可哀想かな?」と思うところを選んで、落ちそうなところに○を一つ付けるんですが、マシンガンズと男と女で悩んで、ギリギリでマシンガンズに投票しました。ビーサンの人はいろんな事を試したいと思っても、ここしかそういう舞台がないというのはキツイですね。2+寄り2

ロデオボックス コント「職員室・野球部員との会話」1位

ロデオボックスにしては今ひとつと思ってしまったなあ、よくカネミノブさんが若手のネタを論評するときに、「小手先でボケている」という評をしますが、今日は特にそういうボケをしているところが多かったように思いました。
M-1の審査員コメントで、複数のbase芸人がほぼ名指しで酷評された件もそうですが、そういうのがbaseの客の好みで、baseのシステムで生き残るためにはそういうネタをするのは仕方ないじゃないかと思う反面、一歩baseの外に出ると、「底が浅い」とか「子供だまし」と言われちゃうんだから、やっぱり吉本は劇場増やすべきかなとも思うし、baseもうめだも平日昼寄席とかやってみたら? と、思うんですけどねえ。良かったボケは、「20枚目」「そこまで味分、不細工とは思いません」ぐらいかなあ。2+寄り3-

なぎさ 漫才「しりとり」9位

もうここは「ビーニバトルに上げるだけ無駄」と考えるようになった人たちと、「なぎさをオーディション組に落としてなるものか」と考えている人たちの比率が、その日の客席にどれだけあるかだけだと思う。壁を突破できないこと(ビーニバトルもそうですが、2005年のM-1は二回戦でしたしねえ)で試行錯誤始めたのは分かるんですが、ちょっと遅かったかなあ。1

暁 漫才「右の人」3位 投票

いつもの自衛隊かと思ったら、「北方領土」「靖国神社」と、日比さんの「右とか左とか関係なくニュートラルでいたい」という絶叫が響く、凄いネタをやってのけました(笑)。中説で清水さんが「あいつら売れる気ないやろ、テレビ出る気あらへん」と叫び、光岡さんは巻き込まれたくないという感じで触れたくなさそうでした(笑)。
小林さんの「右翼が抗議に来るまでやり続ける」という決意が素晴らしかったです。暁というコンビがbaseで理解され、好かれているからこういうネタでも引かれない訳で、そういうことも理解した上でこういうネタを下ろしてこれるのは凄いです。4寄り4+

ゼミナールキッチン 漫才「ランプの精」7位 投票

M-1セミファイナリストの風格という、自信というものが漲っている佇まいでネタをしていました。やっぱり漫才って自信満々でボケてくれると見やすいですね、一つ一つのボケに飛び抜けたセンスや斬新さはないと思うんですが、見せ方が凄く巧くて感心しました。技術力の向上が前にビーコードにいた頃と比べても著しいと思いました。4+寄り4

ソラシド 漫才「ガソリンスタンドのバイト」4位 投票

ボケが小手先と言えば、ここもそうなのかも知れませんが、手数の多さとトップギアの高さが段違いで、何より漫才のテクニックがここに入ればやっぱり桁違いだったなと思ったので、正直人気もあるしここが一位かなと思っていたのですが、ソラシドが好きな人ってこういう正統派なことするの嫌いなんでしょうね、でもこのネタのほうがM-1三回戦は突破しやすかったんじゃないかな? 僕も気になるところが無かったと言えば嘘になるし、特に三つボケがあったら一つが凄くて、一つが普通で、一つがどうしようもなくダメなのがあるという感じで続いていくんですが、でもそれが本坊さんの味だからなあ、あんまり脚本でガッチリと固めてしまって自由度を下げると、確実に笑いは取れるでしょうけど、ソラシドらしくなくなる気がするし、結構ソラシドも難しいところに来てますよね、とりあえずこのままビーサンに馴染むことになったら大変なので、次に期待したいです。4-

グリングリン 漫才「サーフィン」14位

技術があるのにネタの質が足りていないのは、面白く無さが倍増するという意見を言ってくれた方があったんですが、それを思い出しました。グリングリンというコンビ名にかけて「グリーングリーン」を唄うツカミは、司会のフロントストーリーが前説・中説で散々やった後なのも可哀想でしたが、ああいうのって事前にMCさんがやりそうだったら言っておくというのは出来ないんでしょうか? 1-

三歩一 漫談「ダイエットの話」5位タイ

三歩一さんのネタの中では今回のが僕は一番好きです。やっぱり前半三分の漫談部分で我慢させて、最後の一分のダイジェストの大爆発だけというのは続けて行くにはキツイものがあると思っていたので、前半の部分で笑いが取れるようになったのは大きいです。これは今年のR-1の準決勝までは確実に勝ち上がれるでしょう。ダイジェストの時の歌が何だったかは言いませんが、僕は二つ目のでどの曲が流れるか分かりましたが、あー途中で気付いても面白いんだなと分かったのも良かったです。5+

難波横山 漫才「オシャレはオナラから」8位

他の何組かのコンビにも言えたことかも知れませんが、単独ライブの中の一本とかでやるようなネタでしたね、まあ難波横山は本来は単独ライブとかやってもおかしくないポジションにいたはずだったんですが。2-寄り1+

漫才ゲリラ 漫才「卒業式の割台詞」

ただでさえ使い古された設定の上に、3人以上のグループがやるネタとしてはありふれすぎですね、結局こういう設定にしか辿り着かなくなるんだったら、大人数グループでやる意味が無くなるような気がします。1-
ということで、全体的にそんなにレベルが高くなかったように思います。早く点数が知りたいけど、上位6組ぐらいまでは結構団子ではないでしょうか? あと下位も6組ぐらいが相当の僅差で団子にいるんじゃないかなという気がしています。