baseよしもと「ビーニバトル ビーコード」
平日の雨天でしたが、超満員で手売りの芸人さんは会場の頃には全て撤収済、立ち見も出る大盛況となりました。今回の自分評価を見ていると、好きな人ほど厳しい目になっている自分がいるのを痛切に感じます。予想順位は自分内評価と一部を除いて同じなので一部として触れていないもの以外は一緒と見てください。ちなみに順位は1位のみ昇格、13位以下は降格です。
MC:天津
しかし芸人さんはみんなオリエンタルラジオ好きやねえ、ああいうスタイリッシュな感じというのは、芸人さんは根本的にみんな憧れがあるんじゃないかというのは、一緒に見ていた人と帰り道にしていた話。
- Aグループ
ミサイルマン 漫才「誕生日・手編みセーター」 予想順位:12位 結果:11位
今日は西代さんが誕生日ということで、その話題を枕から最初のネタまで上手く使っていました。トップ出番の不利と誕生後のご祝儀込みで、最近のほぼ定位置の順位確保。
ヘッドライト 漫才「卒業式の割台詞」 予想順位:14位 結果:9位
好きだからこそ辛くなったその一(笑)、ネタは今月のビーサンバトルで大勝利を飾ったネタでしたが、同じネタをやっても舞台によってここまで迫力不足を感じることもあるんだとビックリしました。ビーサンバトルで感じた圧倒的な迫力をまだ覚えているだけに残念でした。その月のビーサンバトルとビーニバトルだと客層がかぶり過ぎてるから、同じネタは避けた方が良いというのは、そろそろ演者の方々も気付いてほしい。
いやでもビーニに戻れて良かったですよ、ここはやっぱりビーサンにいると明らかに格が違いましたからね、あと千日前の交差点では来月のビーニのチケットありがとうございました。
プラスマイナス 漫才「訪問販売」 予想順位:10位 結果:5位
ネタは最近微妙に普通のビーニでは封印傾向だった「相方アホやー」で、悪いことアピールやネクタイを縄跳びにするなどのやりたい放題が光っていて、そんなに元々好きじゃないんですが、面白おこったんですが、僅かながら笑いが局地的になりつつあることを感じて、一緒に見ていた人も感じて、そろそろ新しい面を出してこないとジワジワと順位を下げていくことにならないか心配です。また「ゲンセキ」で正式に合格しましたが、こういうテレビ成功すると急に厳しくなることもあるので気を付けてほしいです。
天竺鼠 コント「ヤクザ事務所」 予想順位:11位 結果:13位(降格)
自分は結構好きだったんですが、しかしこれは降格するかもなとも思ったので、天竺鼠の他のヤクザネタと比べて設定も細かいボケやフレーズも平易な感じはしたので、致し方ない感じだったと思います。正直この自分の予想順位は自分でいうのも変だけど贔屓目のようにも思います。ここまで割とインディーズから順調に上がってきたコンビなので、ここらで一度落ちておいても良いんじゃないかという一緒に見ていた仲間の言葉には納得、M-1二回戦もありますしね。
ロデオボックス コント「英会話教室」 予想順位:4位 結果:10位
英会話教室に中国人の先生が本来の先生の代わりで来るというネタ、とにかく演技力の高さに圧倒されていて凄く面白かったですが、僕の中でロデオボックスの評価基準が上がりすぎていたために、この予想順位を出すほどの評価でも、投票することが出来ませんでした。しかし最終結果が結構薄氷を踏む結果だったと知って、投票しとけば良かったと思いました。
ブロンクス 漫才「前世」 予想順位:8位 結果:4位
正直僕は何ヶ月か前に『にのうらごとブロンクスは既に勝負付けが済んでいる』みたいなことをもちろんブロンクスに対して否定的な意味で書いた覚えあるんですが、正直いまは明らかにブロンクスの方が面白いと思います。正直6月の新ネタライブで見て以降、ブロンクスは見直しっぱなしです。ここはそのうちビーイチに戻れると思うし、戻ったらしばらく落ちないでしょう。ここ数ヶ月で急に見るたびに力付けている感じがします。
- Bグループ
ベリー・ベリー 漫才「ゲームセンター」予想順位:1位(自分内評価:2位) 結果:3位
UFOキャッチャーからガン・シューティングゲームという流れ、ボケツッコミが逆になる前の畳みかける感じを、いまの新しいボケツッコミの役割でやっているという形でしたが、素晴らしかったです。正直、僕はここが上がるというか上がって欲しかったです。
とろサーモン 漫才「おっかけ」 予想順位:16位 結果:15位(降格)
思いっきり普通の漫才をして、普通にダメだった感じでした。M-1に向けたネタ作りだったのか、これならとろサーモンの飛んだ設定のコントで一か八かの勝負して降格した方が良かったよなあ、守りに入ったとは思いませんが、いつも奇抜なことやってるコンビが、普通のことをやってダメって一番切ない。
あとネタの内容が久保田さんが久保田さんのおっかけを演じて、村田さんは久保田さんを演じるという設定だったのに、設定の入口以外は全く村田さんは村田さんのまんまだったし、あげくの果てには「お名前は?」と聞かれた際に久保田さん役の村田さんが普通に「村田です」と答えていて、設定がしっかりと入っていないこともダメでしたね、ここはそんなにまだ「東京のテレビでチャラチャラしている連中」的なbaseの客から敵として見られているようなことが、まだ少ないだけに残念です。しかし今日の出来なら仕方ないとは思うんですが、とろサーモンをビーサンに出す意味ってあるのかなあ、もうある程度テレビで活躍している人とかは、全部トップ組で良いやんという気もしてきました。
span! 漫才「色んな場所で漫才」 予想順位:15位 結果:14位(降格)
ジェットコースター→葬式→踏切で漫才でしたが、終わった後に会場前でたまっている人たちからは「Tシャツいじり」を問題にされていたけど、それがなくてもちょっと単調な漫才だったのは否めなかったと思うし、多用していた天丼があんまり巧くなかった。天丼って巧く使わないと安易な組み立てに見えがちになるからなあ。
あとバトル物とか賞レースで不謹慎ネタは止めといた方が良いね、一部の客でも拒否反応を示すことはやらないほうが無難、一部に引かれても他で爆笑を取れるぐらい大きな笑いがあるものでないとやらない方が良い。
ネゴシックス コント「忘れ物保管センター」 予想順位:9位 結果:16位(降格)
出てきた瞬間に一切拍手無しで、『これはやばいかなー』なんて思っていたら案の定、一気に客席が醒めるというか、もう『ネゴシックスで笑わないでおこう』みたいな暗黙の了解が出来上がっている感じで、もう物凄く嫌な気持ちになりました。いや横並びで見ていた人とも「なんでこんなに面白いのに、こいつら笑わないんだ」という感じで、凄く落ち込みました。やっぱりテレビスターをこういうバトルに参加させるのは間違ってるよ、特に客の中に『テレビでチャラチャラしている奴らは敵』みたいに思っている連中がいるのなら余計に、プラスマイナスはとろサーモン、ネゴシックスがいないまま来月のビーニバトルになったら、その敵視が一気に降りかからないか心配です。まあそうなったらTBSを頼ってさっさとルミネ行けばいいか。
これでネゴシックスは土日祝のビーサンでは受けるけど、平日のビーニではダメという分かりやすいことになってしまいました。
ジャルジャル コント「野球」 予想順位:2位(自分内評価:1位) 結果:12位
ご存じ『パイテーシェー』だったんですが、「ゲンセキ」でやった頃のネタと比べても、七割から八割ぐらい変更されていて、新しいワード、受け答えが満載でこの日一番笑いました。やっぱりジャルジャルは凄い、正直感動しましたよ。ただ一緒に見ていた方が『(この段階で)これは上がったかもしれない』と言っていたのに対しては、『ジャルジャルには絶対になにがあってもジャルジャルには投票しないというアンチがいると思うからそれはない』と答えたら案の定どころか、あと一歩で降格ですよ、「またこのネタ?」みたいに思われたところもあるのかもしれませんが、ジャルジャルも確実にbaseの客に嫌われ始めてる。この辺は怖いなあ。
- Cグループ
けもの道 コント「ヤクザがくまのプーさんを轢く」 予想順位:7位 結果:7位タイ
いま一番良いネタで登場して、前半物凄い盛り上がりの最中には、けもの道そんなに好きではない僕も『これはここが昇格だな』と思うぐらい素晴らしかったのですが、後半になって一気にテンションが下がって笑い所も少なくなったのが残念、あとで仲間に聞いたら『後半がいつもと変わっていた』ということで変えた部分で失敗という少しもったいない結果になりました。
ビタミンS 漫才「朝の番組の占い」 予想順位:3位 結果:6位
「女が未熟と書いて妹」とか木ノ実ナナのくだりとかヒットフレーズ連発で余裕の残留、というか昇格候補ぐらいに思ってみていました。ただ漫才の構成がよく考えると甘いんですよね、『いま何の話してるんだっけ?』というようなことに時々なります。
マラドーナ 漫才「一気コール」 予想順位:5位 結果:1位(昇格)
アニメソングやヒット曲にあわせて、新しい一気コールを考えるというネタ、時々に挟むアニメのフレーズネタなどの挟み方も絶妙で、昇格は納得ですね、今回は天丼を多用したコンビ多かったけど、一番バッチリとはまっていたし、ハイジ最高でした。
ソラシド 漫才「三島文学と修学旅行」 予想順位:11位 結果:2位
まず言っておきますと、以前からそうかなと思ってはいたんですが、基本的に自分はソラシドが全く肌に合わないというのを今日改めて再確認しましたよ、正直心に響かなかったなあ、まあこの辺は好みだから仕方ないし、好きじゃない人から笑わせて貰ったらその分そのときの評価点高くなりますしね、正直いまは贔屓の人ほど厳しい目になってる自分もいるし。
あと三島由紀夫って言うてんのに、出てくる小説が『吾輩は猫である』だったり『雪国』だったのに引っかかって、ネタに入れなかった。去年のM-1で千鳥の審査コメントでナンチャンが「メルボルンは中世ヨーロッパの都市ではない」と言って、そこで引っかかって入れなかったといっていましたが、そういうのって大事なことだなと思いました。客ウケが凄いのは感じていたのでこの順位も納得なんですが、最後でギリギリ届かなかったのは、オチ手前ぐらいの下ネタで笑ってるの男だけみたいな空気になっていたからでしょうね。
青空 漫才「グーチョキパーでなにつくろう→アルプス一万尺」 予想順位:13位 結果:7位タイ
まあここは好きなんで期待が高すぎる反動から厳しくなってるだけなんですが、正直、手垢の付きまくった設定を持ってきて欲しくなかったなあ、まあ別に青空に限らず、アジアンでもそうだと思いますが、いまのビーイチ・ビーニバトルは女コンビは絶対に1位にはなれないシステムになっているし、まあ残留だけを目的にするのは仕方ないんですけどね、でも今更グーチョキパーはないよなあ(笑)、まあ受けてたし残留はするだろうと思っていたので安心して投票しませんでした。ビーニバトルで青空に投票しなかったの今回が初めてでした。ちょっとどの層に向けて出したネタなのか良く分かんなかったです。ファミリー向けの時間帯の番組や舞台なら良いような気もするんですが。
数日前にちょっと過剰に褒めまくるエントリー書いたばかりなので、まあ僕が期待しすぎなんですが物足りなかったときは正直に言います(笑)。毎月のことだしこういうネタもやらないと持たないですよね、でもやっぱり今更この遊びのネタはないよなあ(笑)。