陣内の言う通り「オールザッツ」は企画替えしないと続ける意義無いと思った

リットンさんも出なくなりましたし、バッファローさんも遂に出なくなって寂しいですね。楽しみにしている人いるのになって思いますね。まぁ、コバヤシやたむらに受け継がれているんでしょうけれど。気が付いたら僕、コバヤシ、たむらという同期が一番上の世代ですから。彼らが出なくなったら、僕も考えます。個人的にはコーナーも別にいらないし、トーナメントにもしないで、しっかりとした時間をもらったネタをひたすらバーッと観たいですね。若手の方が戦場感は強いでしょうけど、ベテラン勢も身を削らないといけない番組ですよね。司会をやってるいまでも『オールザッツ』と聞いたら、ドキドキしますし緊張しますよ。だって、僕の原点ですから。売れる見込みがなかった一番嫌な時代だった自分を思い出しちゃいますね。
『splash!! 01』陣内智則インタビュー

これは今年出たムック本のオールザッツ特集にて、司会の陣内智則へのインタビューで、陣内がインタビューの締めに語った言葉です。この後のスタッフインタビューが、いまだに「オールザッツ」は特別な番組で、東京の番組関係者やダウンタウンもビデオ取り寄せて、みたいな話を延々と誇らしく語っているのと比べて、この陣内のコメントは番組を愛した上で、危機感を持っていることが分かるインタビューで、僕の中で陣内の株が物凄く上がったインタビューでした。
はっきりいって今回のオールザッツは、全然ダメダメでしたね、もうどこがダメだったのかが、この『splash!!』の関係者や出演者のインタビューに、全て出ていたと思います。
オールザッツ漫才』というのは、年に一度オールナイトで吉本の芸人が、とにかく濃いことをするというお祭りでした。まさに年末のお笑いマニアのための、特別な一夜でありました。でも現在この番組のような企画って、日常的に色んな番組で見られるんですよね、というかオールザッツからスピンオフしたような企画が、「ジャイケルマクソン」「やりすぎコージー」といった番組でレギュラー番組として行われ、飛び道具のような芸人が、飛び道具を生で出して来るというネタ番組も、いまは「あらびき団」や「爆笑レッドカーペット」がある。
特に今日の放送は明らかに「あらびき団」と「ジャイケルマクソン」のコーナーが交互に、5時間続くだけの番組になっていたと思います。しかも「あらびき団」よりも下手したら薄い笑いで、年に一回の祭りが毎週やってる番組と変わらないことしか出来ないのなら、そこに特別な存在意義というのを、見出すことが出来るのでしょうか?
同じ本のインタビューで、リットンの水野さんが「番組自体が大人にならないで欲しい。」というコメントをしていますが、今回のオールザッツは確実に、去年の天津木村やモンスターエンジンの二番煎じを狙う匂いが、強烈に色んな人たちのネタやコーナーにあって、正直言って鼻に付きましたよ(笑)、そういうのを「大阪らしいアホなことをしています」というパッケージに隠して、「東京のテレビ関係者も見ている」という色気を持たせる事って、正直言って大人のやり方だよなあと思いますよね(笑)。
この番組を辞めたリットンさんやバッファローさん(は、以前に自分のサイトで辞める理由を書いていた際の記述です。)の危機感、実際にいま司会をやっている陣内が、凄く危機感持ってこの番組を見ていたのに、番組スタッフが完全にそれを持っていないな、というのはこの本のインタビューを見て分かりましたが、それがストレートに出ていたのでないでしょうか?
番組の構成作家かわら長介は、スタッフ座談会を「この番組を観たら寝付けません!」と、照れながら答えていましたが、正直今年のオールザッツは、途中でみんな寝たぞぉ(苦笑)。
いやこれ絶対にいまのbase芸人の力不足だけが原因違いますよ。もっと番組側の問題が多すぎるというか、やっぱりこの番組の持っていたドロドロとしたものって、うまく色んな形で展開して行ってる、もうこの番組でわざわざやる事じゃなくなっている、ということが一番言える事じゃないでしょうか? 陣内が言っている吉本オールキャストで、ひたすらネタをやる番組でも良いと思う、SNOBやトクトコ杉岡みどりも出してきて、平川タローさんの新しいコンビや、ザ・やなせふなおかとかも出るような、吉本芸人オールキャスト、六時間ぶっ続けネタ番組という、本当の原点に返っても良いんじゃないでしょうか? それならリツトンさんやバッファローさんも帰ってくるんじゃないかなあ? いまの番組じゃあリットンさんとバッファローさんにメリットがないよね。

NON STYLE 井上 裕介のイケイケブログ: オールザッツ

そうそうNON STYLEもう出てないんだよねえビックリした。チュートリアルブラックマヨネーズも今年は出ていなくて、番組の移り変わりを感じました。

ダイノジ大谷の「不良芸人日記」: オールザッツやってまーす

なんか何年か前のオールザッツで、華丸・大吉とかダイノジの方が、大阪の芸人よりこの番組のあり方を理解したネタやってるのを観たので、ダイノジが大阪にいるのなら、番組にブッキングすれば良かったのにと、思ってしまいました。

偽twitter:オールザッツ漫才二〇〇八 視聴メモ1:アホ理系青年の主張/窓野マサミ・非公式Blog:

メモ1とあるのに、2がない所がもう全て物語っていますが、僕も「さんま・清の夢競馬」どザッピングしながらで、チャンネル戻した後ぐらいに、りあるキッズの放送ギリギリな上に、今後の発展性もないネタと、ザ・プラン9のダダスベリを見て力尽きました(笑)。

社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:ジャイケル芸人国勢調査2008〜後編〜

これは僕も思っていた時期があったんですよねえ。

今年のオールザッツはテレビ出せるレベルじゃない
オーディション組とかまで視野広げるぐらいの
勢いで若手発掘に臨んで欲しいなぁ。

それで今回はかなりビックリするところを、オーディションとか、あと吉本主催でかわら長介が関わっている、インディーズライブを今から思えばこの番組のオーディションも兼ねた企画にして、そのライブで勝ち上がった芸人や、base芸人も参加のオーディションやったりしていたのは、今年baseメンバーになったような芸人が、何組もはじかれていたので分かります。
ただ正直いってそうやって選出されたオーディション組が、まるで戦力になっていなかった。力がないというだけでなく、はっきりいって選んだ人の好みが強烈すぎて、劣化版の野性爆弾や千鳥といった人たちばかりが、何組も出ることになっていたし、従来のbase芸人もそういう方向にやや走り過ぎだったように思えます。これはやっぱりモンスターエンジンの神様の二番煎じや、天津木村の二番煎じという匂いも強く感じた。
それにこの番組に、オーディション組に頭ごなしで出られて、自分はお休みになったbase芸人はどう思っているんだろう? もちろんこれをバネにしてくれるような芸人もいるでしょうが、吉本の厳しいオーディションシステムを勝ち抜いて、やっとbaseメンバーになれたのに、数少ないテレビ露出の機会、しかも吉本の売れない芸人、これから世に出る芸人のための祭りである、オールザッツに出して貰えなくて、オーディション組が出ているというのは、モチベーションに問題が出る人もいるんじゃないでしょうか? いや正直一回戦が全部終了した段階で、「あれ? あのコンビは?」というのが何組もいたのは、正直ビックリしました。
しかし同じように他局でも、似たような面子で似たような企画の「楽屋ニュースSP」とか「鉄筋baseクリスマスSP」とか放送していたら、そりゃオールザッツの独自性とかなくなりますよね、というかどっちかというとこの二つの番組の方が、今年は明らかに「オールザッツ的」な頑張り方していた。

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オルタロープ

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