「爆笑オンエアバトル 第8回チャンピオン大会ファイナル」放送日:2006年03月18日

実は録画を後から見ようとしていたら優勝だけでなく、三位ぐらいまでの順位を思いっきりネタバレしてしまって、その順位を聞いてレベルの低さが伺えて一気に萎えて、こここまで見れていませんでした。いやハマカーンはキライじゃないし、将来性はあるとは思うんだけど現時点でこういうお笑いバトルで二位になれる実力はまだない。そうやって見ましたが、タカアンドトシは二年連続で他の低調に助けられる方のチャンピオンでしたね、オンバト自体がかなり歴史的な役割を終えている、番組としての寿命が尽きている感じもありますが、チャンピオン大会という形は大きく改革するか、止めてしまった方が良いかも知れないですね、特に去年に引き続いてセミファイナルの方がレベルが高くて、ファイナルはネタのクオリティが低い人たちが多かったというのが二年連続というのが自分の感想なので、そのあたりはそろそろメス入れた方が良いでしょう。

タイムマシーン3号 漫才「子供の頃の遊び」

おそらくM-1の審査コメントとか評判に対する彼らの回答なんだと思うけど、デブネタを凍結するのはどうかと思う。あくまでキャラクターをボケに活かしたネタとして、デブキャラはまだどんどんやるべきでしょう。とりあえず今回はテーマがちょっと安牌過ぎ、M-1にも出て世間のハードルが上がっているときにこういうネタをやってはダメ、いまかなりしんどい時期だと思いますが、M-1ファイナリストはフロックではないと思っているので、何とか乗り切ってほしいです。

キャン×キャン 漫才「お笑い以外にやってみたい仕事」

こういう小手先のボケを沢山繋げたみたいな漫才が上位に来てしまうのが、いまのオンバトの悪いところだと思う。こういうとにかく面白いことを詰め込んでみましたという漫才は本人達の血肉にもならないと思います、実際に見る側からしても「面白いんだけど、後に残らない」んですよね、こういう話題がとっちらかっている、テーマに沿わないでとにかく面白いことを詰め込む漫才は、並列的というかショートコント的過ぎる、まあでもライブで見たら投票したくなるかもしれない。吉本で言うとCOWCOWっぽいという評価している人がいたけど、かなり言い得て妙だと思いました。少なくともベテランさんじゃないんだから、テーマがないような漫才をするのはまだ早い、一応僕もタイトル付けたけど無理矢理っぽい、若手のうちはタイトル付けられるような題材を決めて、その枠内の漫才をしないと実に付かないです。

トータルテンボス コント「空き巣」

最初から勝つ気無かったな(笑)、もうルミネの舞台かヨシモトファンダンゴTVの番組かというぐらい力の入っていない、でもオフエアの心配がないから自分たちのやりたいことをとにかくやりましたというコントでした。ホンマに「プリプリプリンス」と間違えてるだろと思わせるようなノビノビとした演技でしたね、逆に最初から勝ちを狙わないことで評価を上げる結果になったように思います。来年に期待する声もありますが、トータルテンボスの場合はこのままオンバト卒業という運びになりそうな気がします。コントと漫才なら漫才の方がクオリティ高いけど、ホームの常連さんを前にしたらコントの自由度の高さ、奔放さがお客さんには楽しんで貰えそうな気がしました。

東京03 コント「撮影、別れ話」

セミファイナルの感想で書こうと思って書かなかったことですが、ちょっとこの人達は自分たちの演技力に対する過信があるのか、こんなストーリーが大事なコントをやっていながら、構成とか物語としてのオチとかを重要視しなさ過ぎですね、今は良いけど飽きられたら最後だと思うので、何とかもうちょっと脚本をしっかりしてほしいです。まあセミファイナルも場所が変わればヤバかったと思っていましたが、ちょっとファイナルは家賃も高かった。

ホーム・チーム 漫才「マナーの悪い人」

まあここはファイナルに上げた小樽の人達が悪い、ビートたけしさんが「古い人間より若い人達の方が面白いに決まっている」とよく「誰でもピカソ」で言ってるけど、オンバト的に既に過去の人になっている彼らはやはり復帰するべきではなかった。悪いけど小さな山のお山の大将の悲哀を感じてしまいました。別にそうなっているのは彼らだけでなく、小さな事務所や小さなライブの看板になっているような人で、もっと悪い感じでそうなっている人は沢山いますけどね。セミファイナル1位、ファイナルで大外しは長井秀和パンクブーブーと同パターンですが、パンクブーブーとは違いますよね、どちらかというと長井さんと同じパターンの負け方でした。

三拍子 漫才「刑事になりたい」

以前は僕の中で何処が面白いか分からない人達というか、面白いけどレベルは高くないというイメージでしたが、ここ半年ぐらいで自分内評価が高かったのですが、今回のネタは以前の三拍子という印象でした。ここはセミファイナルとファイナルでネタを入れ替えていたら、チャンピオンになれていた可能性もあったと思います。

NON STYLE 漫才「イキリ漫才」

ここもセミファイナルでやり尽くしたなあ、セミファイナルとファイナルのネタを入れ替えてたら、優勝争い出来ていたと思います。三拍子とNON STYLEが良いネタをセミファイナルの方で使ってしまったのが、このファイナルの盛り上がりに欠けた最大の要因でしたね。イキリ押しに関しては間違ってないし、来期のオンバトのチャンピオンとかM-1出場を手繰りよせる為にも、とにかくイキリで今年は押して押して押しまくってほしいという気持ちに変わりはないです。

星野卓也 漫談「ありえない鳥の名前・ありえない魚の名前」

この手のネタで、特に技術で押し切るタイプの人がネタ飛ばしちゃそれだけでジ・エンドでしょ。最下位でも良かったと思うけど、この辺はお客さんが優しかった。

タカアンドトシ 漫才「サンタクロース」

2005年のM-1グランプリの幻のチャンピオンとファンは言ってしまって良いと思います。本当にM-1出したかったなあとも思うし、オンバトが昔ぐらいに影響力がある番組として連覇させてやりたかった。間違いなく現状の漫才力はM-1歴代チャンピオン五組より上だと思う。

ハマカーン 漫才「料理番組に出たい」

面白いか面白くないかで言えば面白いけどねえ、何というか面白かったら入れるではなく、あなたが面白いと思った上位三組だけに投票というルールだったら、上位には来れなかったと思います。物凄い練習量は伝わる頑張っているというのは分かるんですが、こういうネタをしているとどうしてもお笑い芸人としてのポテンシャルが、今回の他の出演者と比べても一枚落ちる感じがどうしてもするんですよねえ。いつもの事ながら見終わった後に印象に残らない漫才なんですよね。コント部分より掛け合いの方が面白いというのは同意、もっとフリートークっぽい雑談っぽいネタをやっても良いかもしれない。ちょっと真面目な部分が二人とも見えすぎていると思うので、もうちょっと肩の力抜いたネタも見てみたいです。

磁石 漫才「知らない女の子と仲良くなる方法」

こういうくだらないベタなツカミはキライじゃないです(笑)。ここも少しセミファイナルとネタを入れ替えたらと思えるところありましたが、チャンピオンという感じはとてもしませんが、千鳥がもうそろそろ見切られそうということ考えると、今年のM-1ファイナリストの可能性はあるように思えました。
もし自分が玉転がせたら、トータルテンボス、三拍子、タカアンドトシ、磁石の四組に入れましたね、NON STYLEにももしかしたら入れたかも知れませんが、どこか一組だけに投票というのなら絶対に優勝はないと分かりつつ磁石に一票だったかなあ、どっちにしろレベルが低かったからタカアンドトシがあっさりと勝ったという形に今年もなってしまいました。