メロスのように/AIR MAIL from NAGASAKI
メロスのように〜LONELY 秋元康 AIR MAIL from NAGASAKI 富沢聖子 by G-Tools |
『ロケみつ』2010年9月23日放送分
早希ちゃんのコーナーの前に、スマイルが一日に十数度もバンジージャンプをするというロケやってるけど、これちゃんと医者と相談したり、救護態勢が整っている中てやってるんだろうか? という不安がどうしてもこの番組に関しては持ってしまう。
早希ちゃんのブログ旅、稲垣早希は岩国駅ぐらいの規模、駅前にタクシーロータリーがあって、五階建てぐらいのビルが駅前にちらほらあるレベルでも、「大きな街だ」と言うようになっている(笑)。どれだけ閑散とした駅前で苦労してきたか物語ってるなあ……。
しかしそこは早希ちゃんじゃなくて、ディレクターの編集次第でどうにでもなるだろう。というようなことを突っ込むディレクターだなあ。それはお前の仕事だろ(笑)。
ロケみつ本 桜・稲垣早希のブログ旅 完全補完計画 ~関西縦断&四国一周編~ (ヨシモトブックス) by G-Tools |
『とんねるずのみなさんのおかげでした「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権16」』
前々回アンジェラ・アキでブレイクした関西のラジオアナウンサーの二人組を筆頭に、天然もろこし、梅小鉢、うをとも、そして現在は関西ではないけどイーちゃん、それにお馴染みのみょーちゃん、代走みつくに、岩崎なおあき、といった関西でも凄い地味どころの人達が、主役を張ったという意味で『キングオブコント』よりも、ある意味で泣ける感動の展開となりました(笑)。
序盤からアナログタロウ、キャン×キャンの永島キャスター、ずんのやすという安定感ある所が、序盤にガツーンときて、小雪のイーちゃんが、あの元イー☆リャンのイーちゃんと把握するまで時間がかかるぐらいそっくりだった所で、まず最初のガツンがあって、体操シリーズ、古賀シュウの長嶋三奈というシリーズ化するほどでもないなあと思うところから、あまりにも伝わらなさすぎで石橋さんの「見ていました」も白々しいぐらいマニアック過ぎる東尾モノマネ、真矢みきで本日二つ目のドカンがあって、柴咲コウや中谷美紀の人も良かったけど、今日の流れが不運すぎた。水牛はタイトル言ってる時から、もう持ってる雰囲気が素晴らしい。天もろ植山のB級シリーズ一本目で、本日三度目の大爆笑したら、続いて松竹の女芸人が連続登場で、しかも梅小鉢の本ネタっぽい雰囲気のネタで嬉しい。梅小鉢の高田さんのTwitterで、今日は高田さんが出ることは知っていたけど、小森さんも登場したのは驚いた。
優香の人は、今回は上野樹里で、これも大好きです。ただ優香の人はもうかなりこの番組的には、博多華丸や山本高広と同じレベルで殿堂入りしていると思う。外国人客引きは確かにこういう巧い言い回しでシモネタで声かけてくる人いるよ(笑)。振り二つの後のオチの御堂筋は際立っていたなあ(笑)。360°モンキーズは、サッカー観戦なんて反則と思ったら、もう亡命劇は卑怯すぎて涙が出たわ(笑)。しかしこの後の増谷キートンもそうだけど、みんなネットからネタ引っ張ってきてるんだなあ。その増谷キートンは、正確には浅田真央の真似ではなく、産経写真部が撮影した浅田真央の真似ですね(笑)。
日活ロマンポルノを借り続けて研究とか、やっぱりそれぐらいしないと、ここまで辿り着くことは出来ないんだろうなあ。というとB級音シリーズはどうなんだと思わなく無いけど(笑)、代走みつくにはもうトラメガ持ってたら、何でもアリになってきてる(笑)。牧田さんは野球関係で色んな所に営業に行ってることや、野球界の人達と交流があることのほうが面白くなってきてる。製薬会社勤務の一般の人なのに、審判団からネタ提供とか良いなあ(笑)。
うをともは吉本のNSC女性タレントコースという、稲垣早希とかと同じルートなんだよなあ。もうすっかり芸人輩出の場となっている、NSC女性タレントコースだけど、ここ数年は本体のNSCの一般コースより、女性タレントコースの方が即戦力を輩出してるよなあ。石橋さんの解説は、この人の経歴を物語ることも出来てるよね(笑)。そして梅小鉢の高田さんの菅野美穂、普通に手が届きそうなレベルの美人が今日は多いけど、やっと梅小鉢の高田さんが綺麗方面の評価で世に出たことは感慨深いです。
山本高広の江口洋介の真似は雰囲気モノマネだから、完璧な織田裕二のモノマネと並べてやるのは、少し厳しいかなあ。とりあえず『東京ラブストーリー』のあのシーンは、あんなんじゃ絶対になかったぞ(笑)。華丸さんの川平慈英はもう殿堂入りですよね、最近は何もして無くても華丸さんが川平さんに見える時があるし、川平慈英が博多華丸に見える時もある。
あとみょーちゃんの韓国軍隊シリーズはもう飽きてるんだけど、今回のみょーちゃん劇団の集大成のようなネタは感動しました(笑)。あと岩崎なおあきは、全国放送のテレビ番組に出ているという、ただそれだけで感動してしまう(笑)。裏番組がWコージのヤンタンだったから、そんなに聞いてはいなかったけど、やっぱり関西のラジオっ子で『ぶんリク』世代としては、岩崎さんの露出は嬉しい。うちの妹が『ぶんぶんリクエスト』の岩崎なおあきが大好きでだったんだけど、「(岩崎本人が言ってるぐらい)ブサイクらしいから(夢見てたいから)テレビ出ていても、この人が岩崎だって教えないで」といわれてのは、それから18年ぐらい経ってるいまでも有効の約束なんだろうか?(笑)
そしてマラドーナの人は、もう声が似てないから喋っていないのに、こんなに似ていて面白いんだから、外国語がいらないのさっさと海外で稼ぐべきだと思いました(笑)。
それにしても真矢みきは、後に出てくるネタの方が、どんどん強くなってきた訳だから、そりゃ優勝扱いになるよなあ(笑)。古賀シュウの「たん球たん振たんたん振」はやりすぎだろ(笑)、その後に天もろシンプルすぎるのが来て落差に感動したけど、そして梅小鉢の小森さんは三つ目で大きく落とした。素晴らしかった。最後にパターン変えると外すことが多いんだけど、うをともは持ってたなあ、牧瀬のタイトル含めて最高です。
そして最後に梅小鉢として二人とも紹介されて、準優勝が天もろ植山さんで、これで最後がみょーちゃん劇団なら、松竹グランドスラムだと思ったけど、さすがに今回は真矢みきが強かった。でもこれで今回のトップ3は全員、関西の事務所所属の女子タレントという、それはそれで凄い結果ではありました。
それからTwitterで梅小鉢が普段どんなシモネタしているのかを楽しく語り合ってたら、松竹芸能のファンクラスタが、松竹勢の大活躍に一瞬だけ喜んで、その後すぐに「でも松竹のことだから、どうせ活かせないよなあ」という大お通夜状態になっていたのが、オモロ悲しかった。そうだよなあ、これをきっかけに梅小鉢を売ることに成功できる事務所なら、とっくにみょーちゃんは売れてるよなあ……。「難波さんが……」とか「松竹は同じ時期に一組しか売り出さない」とかファンレベルでも、ここまで問題が露出しているのは凄い事務所だよなあ。
とりあえず梅小鉢のシモネタは、昔に『角パァ』でやっていたパンツ見せるコントは、番組そのものを録画して残していたはずだけど、『あらびき団』でも尻軽ソングとかやってたので、そっちの動画探した方が、どんなシモネタやってるかは分かるような気がする。まあ小森さんの衣裳ずれる今回のネタに片鱗はありましたけどね。
とりあえず梅小鉢は「こんなシモネタやってるのにかわいい」というより、「こんなかわいいのに、シモネタやってるの?」というほうが正しい売り方だったんだなあ。というのが今日良く分かった。結成10年目でそれが分かるって、えらい周り道してしまったなあ。もっと若いうちに松竹はアイドル売り精巧させられなかったものなのかねえ。
最後に繰り返しますが、梅小鉢、天然もろこし、岩崎なおあき、代走みつくにといった関西でもなかなか地上派で見られないところが、たっぷり見れて活躍したのが最高に楽しかったです(笑)。
とんねるずのみなさんのおかげでした 博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 Vol.1 第1回〜第5回大会収録(仮) [DVD] avex trax 2010-12-03 by G-Tools |
とんねるずのみなさんのおかげでした 博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 Vol.2 第6回〜第8回大会収録(仮) [DVD] avex trax 2010-12-03 by G-Tools |
とんねるずのみなさんのおかげでした 博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 Vol.3 第9回〜第10回大会収録(仮) [DVD] avex trax 2010-12-03 by G-Tools |
『キングオブコント2010』
「キングオブコント2010」、結成11年目のキングオブコメディが3代目王者に! | エンタテインメント | マイコミジャーナル
『キングオブコント』は元々そんなに注目している賞レースじゃないし、今年に至っては予選も完全スルーしていたぐらいなので、淡々と出番順ですらなく触れていって、印象批評とか世間的な背景分析をしていきたいと思います。
10年前のオンバトからのタイムカプセル〜エレキコミック(8位)
短いネタ番組が嫌い、エンタが嫌いと言って、最近のネタ番組見ていなかった人達にとって、この人達の決勝進出は相当な期待があったと思われる。実際に「久し振りに見るけど期待が大きい」という声が多かったし、当日見ていなかった人で結果だけ聞いて、「エレキコミックがダントツで最下位って何があったの?」と驚く声も結構拾うことが出来た。
しかしエレキコミックは、『爆笑レッドカーペット』や『爆笑レッドシアター』にも出ていて、特に可もなく不可もないコントをしていた。つまり露出はしていたけど印象には残っていなかった。ということで、今回の決勝でも最近の出来としては変わらない感じで、普通に最下位になったというだけというのが、僕の印象でした。
結論から書きますと、エレキコミックのコントは古いんですよ、90年代後半のコントの形なんです。例えば二本目の雑誌の取材のコントにしても、いまの『レッドカーペット』に出ている芸人や、若手の劇場でかけられているコントでも、単に「地元で有名な不細工な店長の取材」ではなく、「本当は不細工な店長の取材なんだけど、表向きは美味しいタコ焼き屋の取材の不利をする」というぐらいの捻りがある。これが『オンエアバトル』という番組が始まって、若手の漫才やコントが復興して、参入する人、披露する場所が増えていった、この10年の日本のお笑いシーンの進化と言えるでしょう。エレキコミックの今回のコントは二本とも、こまっしゃくれたガキや顔の造形がゆかいな人を、ただ真っ正面から弄っているだけという、一時代前のコントで、それはその次の段階のコントを既にやっている芸人審査員からしたら、評価のやりようがなかったでしょう。
あともう一つはキャラの見せ方と出し方なんですが、真っ先に思うのは、もはやエレキコミックやつい程度では、ブサイクキャラと名乗れないぐらい、凄い顔の造形の人達が増えすぎましたよね。ザブングルの加藤とか、アンガールズとか、単に不細工なだけじゃなく、もう一つなんか持っているような人たちが、ブサイクキャラになっている。加藤とかアンガールズとかですら、単に顔の造形だけでない、他の要素でより気持ち悪くしているところで、ブサイクキャラネタをするのもやはり厳しいと言わざるを得ない。
あとこういう弄られる、ダメな扱いをされるというキャラの人は、単に見かけだけじゃなくて、どんどん人としての内面を弄るようになっていますよね、アンガールズもそうですし、狩野英孝にしても、我が家の谷田部にしても、笑いにして良いのかどうかギリギリのところでの、人としてダメな内面というのを弄られるようになっているところで、エレキコミックのやついの弄られ方というより、やついのキャラはもはや普通になってしまいましたよね。
一時はラーメンズ、バナナマンと共に括られるような東京のコント師だったわけですが、他の二組と違って出遅れた感があったわけですが、やっぱりこうして見ると、お笑い界の進化とか、世間の流れに対応できなかったんだなというのが、はっきりと出てしまった決勝になってしまいましたね、申し訳ないけどゴールデンタイムでこの尺のネタを二本する水準に、現状のエレキコミックには無かった。やっぱり露出が出来ていない、テレビ局のスタッフがここ数年ピックアップしなかったのには、理由があった。
今回の決勝入りは、おそらく強い思い入れのある人が審査員にいたんでしょうね、準決勝を見に行った人の反応でも、このコンビの名前はほとんど出てきていなかったし。合議制の審査では声の大きい人がいたら、その人の要求は一つぐらい通るものですし。しかし残念ながら期待を裏切ってしまった。同じ昔の名前で昔のネタするのなら、インパルス、ドランクドラゴン、アンジャッシュの方が見たかったなあ。
最後にエレキコミックの最下位はおいしいと言ってる人多いけど、僕はそれには疑問ですねえ、そうやって弄られることをおいしく変換できるタイプの芸人なら、エレキコミックはコントではなくバラエティで、とっくに世に出られてると思うし、現実にM-1とかR-1で最下位にしてずんだ人達って、それで弄られておいしくなって売れた人達なんて少数派じゃないですか? ザ・パンチとかPOISON GIRL BANDとか、明らかにM-1最下位なってから露出減ってないですか? ましてエレキコミックの場合は、ラーメンズやバナナマンと比肩する評価を受けていた実力派とされていたんだから、僕は2002年M-1のアメリカザリガニ以上のダメージを負っただけのように考えます。
最下位でもおいしいなんていうのは、芸人さんが自己弁護のために作った“都市伝説”で、本当においしくなるかは、元々のその芸人の個性や芸風によりけりですよ。こういう芸人主導の“お笑い業界都市伝説”に、お笑いマニアは単純に流されすぎです。
というかなんで子供が大人びて、大人を不快にさせるというネタを、キングオブコメディも出てる賞レースに持ってくるのかなあ。というのが一番不思議で仕方ない。
浪花座からのタイムカプセル〜TKO(3位)
エレキコミックが10年前のタイムカプセルなら、こちらは15年前からのタイムカプセルでしたよね(笑)。ただTKOの場合は、木下さんのキャラが現役だったことが、特に二本目の木下さんのキャラクターショーだったこともあって、高評価につながりました。
そういう意味で一本目のコントの設定が「葬式」という、「医者と患者」と並んで、古くからコント作りやすい設定を持ってきたのは、審査する相手がプロの芸人さんという場では、どうなんだろうと流石に思いました。いくらTKOが脚本で勝負するコントではないとはいえ、芸人にとっては誰もが知ってる、ネタ作りやすい設定でしょうからね。
まあでもやっぱりこれも古いよね(笑)、元々二本とも昔からやっていたネタだったけど、スミス夫人みたいという声もあったけど、僕にはのイズの「ジュニーのコンサート」と一緒の構造のネタだなあと思ってみていました。
ステージの上のボケと客席のツッコミが並んで同じ方向を向いて、ボケが飛躍し過ぎな大ボケをして、ツッコミが大げさにボケてる方を向かずに、正面に向けて突っ込むという、90年代前半に大阪で流行ったコントの形態でした。ただそれでもボケのキャラさえ立っていれば、古いネタでも挽回できることは多いことを、TKOは示したと言えるでしょう。
遅れてきた2丁目芸人〜ロッチ(7位)
タイムカプセル三連発にしても良かったんですが、まあそれでは芸もないし、なによりロッチとして2丁目劇場に出ていた訳でもないので、それは無しにしましたが、それでも2丁目劇場時代の芸人さんらしいコントだったなと思います。
劇場で見るとまた違うんでしょうがテレビで見ると散漫な感じが拭えない。なにを意味しているのか、分かりにくいところがある。勢いに乗り損ねてしまうと、そのままおいてかれる感が強くて、一本目については「これが準決勝だったの?」という感じで、二本目は僕は最初の一分は、今日一番笑ったんじゃないかと思うぐらい、コカドのキャラに填ったんですが、やっぱり同じボケの繰り返しネタを、テレビ通して五分見るのは厳しい。
あとロッチのネタの構成は、チュートリアルとかロザンとか、仲の良いコンビがやりがちな、じゃれあいコントが基本で、そういうやおい的な腐女子が好きそうな設定というのが、大阪出身、2丁目の遺伝子を持ったコンビだなあと思うところです。
彼らにとってのチンポジだったか〜ジャルジャル(4位)
今回Twitterやりながら見ていて、TLの賛否がはっきりと真っ二つになったのが、ピースの一本目と、ジャルジャルの一本目と二本目でした。ジャルジャルに関しては、僕は元々は大好きだったし、いまでも『爆笑レッドシアター』でも進化を見せてくれているけど、賞レースに持ってくる彼らの本気ネタに関しては、「おまはん」ぐらいまでは好きだったけど、ここ何年かはM-1にしてもKOCにしても、やりすぎというか、これ見よがしなシュールというのが、どうもハナに付くようになってしまった。
なんか世間じゃなくて、一部のコアなファンとか、業界関係者とだけキャッチボールしているような感じになっていて、もちろん僕はそっちに行きすぎない方が良いと思っています。
しかしここまで世間の反応とか評価が、きれいに分かれた二本目の「おばはん」のネタもないですよね、というか僕の見た感じだと、間違いなく今回「おばはん」を褒めている人は、去年のM-1で笑い飯の「チンポジ」を絶賛していたのと同じ人達ばかりです(笑)。悪いけどそういう人達って、自分の刺激にあうものが、なかなか食卓に上がってこないからといって、たまに上がってきた時に過剰に褒めすぎだと思う。もっとお笑いは相対的、場の雰囲気や空気に合っているかというものを、多角的に見て評価していかないと、単純に面白がるだけならともかく、その面白さを誰かに説きたい、語りたいと思うのなら、そのぐらいの客観性も合わせ持ちたい。
というのはおそらく準決勝では、この「おばはん」のネタは爆発したと思うのですよ、というかもしKOCに敗者復活戦があって、ジャルジャルがそっちに回っていて、このネタをやっていたら、おそらく僕も凄い笑ってたような気はするんですよ。やっぱり笑いというのは、エレキコミックの所で書いた時代性や相対的な比較、また場の雰囲気や世間の空気というのに、非常に流されやすいものだと思うし、その流されてる状態こそが、僕にはお笑いの本質のように思うから、TPOを意識するというのは、芸人もそしてお笑い界を育てる目線の高いファンにも重要のように考えています。
お笑い界の中の人たちが、「空気を読め」という名の空気の強制をしているうちに、コアなお笑いファンって、そういうTPOを弁えるといった「空気を読む」ことが出来なくなって、我がの好きな笑いに縛られるようになってしまったように思えてならない。
去年のM-1敗者復活戦で、POISON GIRL BANDのネタが凄く面白くて、これは決勝に行ったら痛快だなと思ったけど、でもあれがストレートで決勝に行って披露していたら、「審査員何考えてるんだ」と怒っていたような気がする(笑)。やはり準決勝や敗者復活戦の雰囲気には合うけど、決勝の雰囲気に合わない笑いって、やっぱりあるんだなと思うのです。千鳥とか、東京ダイナマイトとか、POISON GIRL BANDとかがそうですが、そういう意味でジャルジャルは、「KOCの千鳥」と言って良いんじゃないですか、これは貶している訳ではなくね(KOCの笑い飯と言ってる人もいたけど、それはせめて準優勝二回ぐらいしてからじゃないと、笑い飯に失礼だ)。
そういう笑いを個人の絶対評価と、総合的な相対評価を分けて考えるというのが、目線の高いファンになれるか、さっきから書いている目線の高いファン云々という話は、近いうちに別立てでやるから、突っ込みたい人はそちら終わるまで待ってくれたらありがたい。必ず数日中に書きます(というかもうネタは上がってるんだけど、タイミングを逃している)。
まあしかしチンポジもそうだけど、賞レースの決勝、しかもゴールデンタイムの番組で、あのネタやるのは、やっぱり悪ふざけだと思うよ、茶の間で家族で見ている人は、親とかから「これどこが面白いんだ?」という詰問や、チャンネル変えられそうになって困ったと思うよ。一本目とかもネタ終わった後、松本が結構フォローするコメントに時間かけてたしね。
標準的すぎた優等生コント〜ラバーガール(5位)
個人的な期待は大きかったのですが、結果的に印象が薄くなってしまった。一本目は多くのコンビが、二本目に準決勝のネタを持ってきたこと、一本目は素直に笑わせてくれるネタを持ってきたのが、ここまでキンコメとラバーガールとかいなかったのも、ラバガの一本目の点数が跳ねて、結果的に三位まで順位を上げることができたけど、全体的に『オンエアバトル』や『エンタの神様』でネタやってるみたいな、非常に淡々とした雰囲気になってしまった。
それにネタ選択も微妙だった。一本目は同じネタ構造なら、違う設定で良いネタがもっとあったような気がするし、キャスターとレポーターという設定のネタを、ラバーガールはやるべきじゃなかったかなあ?
栄光からの転落〜しずる(6位)
一位から1000点満点で、わずか10点差の二位から一転して、優勝したコンビとの2000点満点で166点も差を付けられて、六位という最終結果となってしまいました。
一本目のしずるは、かなり複雑な変化球で馬鹿馬鹿しい上にややこしいという、こういう賞レースでは本来点を伸ばせないタイプのネタですが、こういうシュールなネタをする時は、とにかく照れないでやりきること、そして設定の矛盾が気になる余地を与えないぐらいに、ずば抜けた演技力でやり切るしかないというのを、知らしめたように思いました。
だから勢いが止まった、あのナレーションのオチは展開を止めてしまった。あそこでオチまでスマートに終わらせることが出来たら、暫定一位で前半戦を終えることが出来ていたでしょう。
ただ僕は二本目はしんどかった。抜群の演技力に溺れたネタだった。「はいはい、君たちが巧いのは分かりましたよ」という感じで、少しハナに付く場面が多かったように思いました。今日一番見ていてしんどかったのが、しずるの二本目でしたが、芸人さんから見ても、やはりそういう評価だったようです。
世間に示した世界観〜ピース(2位)
ピースは本ネタの芸風とは違う形で、『爆笑レッドカーペット』に出演しているのに加えて、綾部のトーク力と又吉のキャラクターが、それぞれバラエティで高い評価を受けていましたが、本ネタをこれだけじっくりと、こんな良い時間帯のテレビでやったのは、もしかしたら初めてではないでしょうか?
一本目はそんなに良くなかったけど、僕は好きでした。無茶な設定、ちょっとエロ混じり、ピースの世間に対する名刺としても適切だったし、しっかりやり切ってくれた。
そして一本ごとの評価だと、ピースの二本目の942点が最高評価だったわけですが、まあこれは芸人審査員に、準決勝に残ったメンバーが東京吉本の人が多いこと、これは身内贔屓だというんじゃなくて、同じ方向、同じ笑いを目指している人が多いというのも、評価が高くなる要因はあったと思います。
しかし自分たちのネタより先に、それぞれのキャラがバラエティで売れかけていた時に、良いタイミングで本ネタを見せることが出来たのは、非常に大きかったでしょう。ネタ一本の一発勝負で、このネタで優勝していたら去年のR-1的な雰囲気になっていたと思うので、それも変な足枷が付くことにならなくてなくて、運が良かったとも言える。本人達は優勝できたシステムの方が良かったでしょうが。
栄冠〜キングオブコメディ(優勝)
一本目が「誘拐」、二本目が「教習所」というネタ選択も完璧で、これはもう完勝でした。何も言うことがありません。高橋が緊張していたけど、あのぐらいの緊張感は、こういう賞レースだと見ている人を逆に引き込むので、あのほど良い緊張感も魅力的に見せていた。しかし「教習所」のネタのような、再生きっかけが多いネタを、良く生放送の賞レースでやる度胸は凄い。あれは音響の担当者も大変ですよ。多分TBSのスタッフだときっかけ間違えると責任持てないから、予選同様に自前のスタッフがやってるんだと思うけど、賞金少しで良いから音響の再生役にも分けてやって欲しい(笑)。
正直、完璧すぎてあんまり書くことないです。良いものを単純に良いと言うのは、自分の力ではどこまでも無粋になってしまう。キングオブコメディ、優勝おめでとうございました!!
最後にダウンタウンの司会について、あんまり良い評価じゃない声を出している人がいるようなんですが、浜ちゃんの審査に影響しない芸人弄りと、松本の芸人に対する影響力を削ろうとするコメント、そんな松ちゃんも基本的に受けて帰ってきたコンビはさらっと流して、スベって帰ってきたコンビにはフォロー、受けたコンビで「良かった」というコメントを、審査前に出したのキンコメの一本目だけだったけど、あれは自分のコメントが影響しないという安心感があったからで、最初のD・N・Aの話題から最後まで、非常にバランスの良い司会だったと思うんだけどなあ。
最後に自分が10点満点評価したら、というのを書き記しておきます。
1stステージ
キンコメ9、ラバーガール・しずる8、ロッチ・ピース6、TKO5、ジャルジャル4、エレキコミック2
2ndステージ
キンコメ10、ピース・TKO8、ラバーガール7、ロッチ4、ジャルジャル3、エレキコミック2
こんなところかなあ?
- 関連:【キングオブコント】前半戦実況版 - 疲労困憊
- 関連:【キングオブコント】後半戦実況版 - 疲労困憊
- 関連:『キングオブコント2010』決勝戦 - タコ息子のBlogでなぐり書き
- 関連:社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:キングオブコント2010(9/23)
- 関連:キングオブコント2010 - あの日のダイアリー〜MY MEMORIES
- 関連:『キングオブコント2010』3代目王者にキングオブコメディ ニュース−ORICON STYLE− - 続・メガネのつぶやき
- 関連:[N] 「キングオブコメディ」キングオブコント2010で初優勝
- 関連:キングオブコント2010: せつないプリン
- 関連:キングオブコント - ある院生のいいたいこと
- 関連:キングオブコント2010|お笑い好きで腐男子の適当な日々
- 関連:キングオブコント2010 雑感 - いっきこんめ
キングオブコメディ単独ライブ Vol.6 「葉桜」 [DVD] Contents League 2010-09-22 by G-Tools |
キングオブコント 2010 [DVD] よしもとアール・アンド・シー 2010-12-22 by G-Tools |
競輪場を潰してサッカースタジアムにという愚
びわこ競輪場をスタジアムに - サポティスタ
滋賀県サッカー協会と大津市サッカー協会は、恥知らずの愚か者の集まりですか?
高崎競馬の時もそうだったけど、他のスポーツ文化がダメになった時に、嬉しそうに向かっていくのは止めようぜ。これじゃあサッカー関係者は、他のスポーツ関係者から見たら、ハイエナにしか見えないぞ……。
高崎競馬は存廃問題が議論の最中から、一部のサッカー関係者が「跡地をサッカー場にしよう」と言い出して、「サッカーのために潰してしまえ」という、自分たちの文化のために、他の文化を生贄にするような姿勢が見られました。この件と違って、びわこ競輪は廃止が決まっているとはいえ、廃止が決まったのはあくまでも公営競技としての「大津びわこ競輪」であり、「大津びわこ競輪場」自体の存廃にはなっていないようです。
競輪場のバンクというのは、決して競輪のためだけに使うものではありません。五輪種目として正式採用されている以上、アマチュアやアンダーの世代でもケイリン選手もいますし、ケイリン以外の自転車競技でも使われるコースです。
滋賀県自転車競技連盟ホームページ
こちらは滋賀県自転車競技連盟のホームページですが、「バンクでFUNRide」というイベントが連盟主催で行われているし、記録会など多くの公式イベントが、この「大津びわこ競輪場」で開催されています。またホームページには国体の選手名簿もありますが、もし「大津びわこ競輪場」自体を潰すことになったら、滋賀には他に自転車競技場が存在しないらしいので、彼らは他県まで練習にいかなくてはいけなくなりますし、滋賀で次に国体やることになったら、結局またどこかに自転車競技場を建設する羽目になるのではないか? といった多くの問題があります。
まず「大津びわこ競輪場」をどうするかは、まず滋賀の自転車競技に関わる人達が、優先的に話をするべきであって、滋賀の自転車競技者から、競技場を奪ってまで、自分たちの競技場を作らせるなんていうのは、サッカー人の傲慢でしかない。滋賀の自転車競技者の人数は分かりませんが、そんなことは関係ない。それはかつて日本においてマイナースポーツであり、その悲哀を数多く味わってきたサッカー関係者が、他のスポーツ関係者に対して取るべき態度では絶対にない。
一番サッカーファンが嫌がるであろう喩えを出します。この話は「横浜フリューゲルスが無くなるのなら、三ツ沢公園球技場もいらないね、潰して他のスポーツの競技場にしよう」と、サッカーのこと何も知らない人が言い出しきたらどう思いますか? 今回の件はこれと同じ事をサッカー関係者が、自転車関係者に仕掛けているということを、肝に銘じて考えるべきでしょう。
大宮競輪場をサッカー兼用スタジアムに改修しろ
こちらは掲示板に書かれた、大宮競輪場をサッカー兼用スタジアムにするという案。このネタ話みたいに“兼用”論議ならともかく、はっきりとどのメディアでも「サッカー専用スタジアムに」と要望してる人たちは言ってるのが……。
競馬場の跡地利用というのが巻き餌になってる?
自分のブログ過去記事も改めて貼り付けておきます。しかしJリーグが創設された頃の「サッカーvs野球」みたいな流れや、陸上トラックをサッカー競技場として作られたはずの施設に付ける付けないの話になったり、そして今回のような他のスポーツに使っている施設を潰して、自分たちの施設に変えようとしたり、本来ならば同じくスポーツ文化を担う仲間のはずが、一部の愚か者のために無用な対立関係に向かわされているのが、残念というか悔しいと言わざるを得ないです。
バクチと自治体 (集英社新書 495H) 三好円 by G-Tools |
自転車競技入門 飯嶋洋治 グランプリ出版 2008-08 by G-Tools |
2010年9月23日のサッカーニュース〜東京ヴェルディ再建に必要なのは?
私が東京V再建に協力しなかった理由:東スポWEB−東京スポーツ新聞社
いまのヴェルディに必要なのは、今西社長のような実務家のプロであって、著名なOBといったような御輿やご神体ではないだろう。ただ武田が前経営陣がうさんくさいと思って協力しなかったのは、ゴール前の嗅覚は健在ということか。
とりあえず人脈や名声のある人達に再建を任せるか、しがらみの無い人間に任せるか、という視点はいくつかの名門チームには必要なものになっているように思える。
札幌宮沢が御前試合で逆転五輪代表狙う - サッカーニュース : nikkansports.com
菅野を見に行ったという話もあるようですが、五輪代表とか四年後を見据えて若手を見に行くということもあったとはいえ、やはりJ2でも代表監督が行くことで、リーグの活性化に繋がりますね。
サウジ2チームが4強入り/ACL - サッカー - SANSPO.COM
四チーム残っていたKリーグのチームは、Kリーグチーム対決となったカード以外全敗で、高原のチームも敗退してしまいました。
2010年9月23日の競馬ニュース〜フリオーソが大将としてKBCクラシックへ
競馬ニュース - netkeiba.com | いざJBCへ!王者フリオーソが貫禄のV/交流GII・日本テレビ盃
エスポワールシチーが海外遠征、カネヒキリが引退、ヴァーミリアン、サクセスブロッケンの調子が分からない中では、堂々大将格として、秋のG1三連戦へ臨むことになりそうです。
【2010年度の種付頭数】〜ビッグレッドファーム編 - 【サラブレッド競り市場=馬市】&【馬産地】の最新情報 by馬市.com
アドマイヤマックスとイーグルカフェがジワジワ減らしてるのと、メジロベイリー特需は単年で終わりのようです。そしてついにロサードはゼロ、マイネルセレクトが伸ばしているのが、まあポジティヴなところでしょうか。あとは横ばいかと思ったら、マイネルラヴも100頭近く減ってる。
競馬ニュース - netkeiba.com | クラーベセクレタが叩き合いを制す/門別・フローラルC
タイキシャトルも普通に母父で名前を見るようになってきた。
栗山求ブログ: 『奇跡の名馬』
奇跡の名馬 兼目和明 共著 大岡賢一郎 パレード 2010-08-30 by G-Tools |
2010年9月23日のニュースヘッドライン
上戸彩&森田剛破局…交際8年も多忙ですれ違い (1/2ページ) - MSN産経ニュース
自分にはなんの関係ない話でも、いい女がフリーになるなんて素晴らしい話を聞いて、祝杯を挙げたくならない男はいないよな。
M-1GPスタッフブログ: 9月23日1回戦HEP HALL結果
span!、モストデンジャラストリオ、サイドエイト、祇園、ソーダポップ、特殊免許が合格。去年アマチュアで話題になった公務員コンビの安定志向も合格。
年収200万円以下が1000万人超す、4.4人に1人、民間給与統計 - ニュース - nikkei BPnet
うわっ、これ2006年の統計なんだ……。
「激安飲料自販機」ビジネスがサラリーマンの副業として人気らしい 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
個人経営っぽいマンションやハイツ、駐車場には必ずあるようになったし、完全な個人宅前にも良く見かけるようになった。
ニュー速で暇潰しブログ 【超速報】楽天ブラウン監督 ベース投げしようとするも失敗
これは格好悪いなあ(笑)。
中日日本一経済効果215億円も球界はゼロ?(リアルライブ) - livedoor スポーツ
だから経済効果持ち出すのは止めろや、そんなものの為に、スポーツは存在してるんじゃないんだよ。
世界の見方が変わる地図たち - GAGAZINE(ガガジン)
それでも海資源は豊富なんだから、もっと獲れる魚を日本人は食べるべきだよな。
asahi.com(朝日新聞社):「FDに時限爆弾仕掛けた」 改ざん容疑の検事、同僚に - 社会
とりあえず検察はマスコミに情報をリークしない。マスコミはリーク情報を報道しない。ということから始めるべきじゃないの?
富野由悠季がまたも初音ミク批判「100年生き残れない!」 : はちま起稿
富野監督がここまで話題に出すと言うことは、気になっているということだよな(笑)。
濱口優の元カノと今カノ対決となった『ぐるナイ』で主役をかっさらったのは? - サイゾーウーマン
まあでも肝っ玉太そうな二人だから問題無さそう。
6月の生活保護受給190万人突破 半年で10万人受給増−北海道新聞[生活]
やっぱり最初からベーシックインカムにした方が良いだろ。鹿児島と小樽の数字見てると、もう実質始まってると言えるぞ。
人気アニメ「化物語」の原画2点が盗難、郵送での返却などを呼びかけ - GIGAZINE
アニメの原画盗難って久し振りに聞いたなあ。
関西ローカルへの露出が増えているAKB48
AKB48高橋みなみ、じゃんけんはもうこりごり?「トラウマになりました」 | エンタテインメント | マイコミジャーナル
関西ローカルの番組でも、AKB48とかSKE48の人が、アシスタントでいたり、賑やか師の綺麗どころに混ざったりしていたけど、『ミュージャック』の司会をいましてるのが、岩崎夏海さんが事あるごとに褒めていた人なんだ。
高橋みなみ1stフォトブック『たかみな』 (講談社MOOK) 高橋 みなみ 講談社 2010-09-22 by G-Tools |
2010年9月23日のマンガ関連の話題
コミックナタリー - どこで買う?「けいおん!」4巻、種類豊富な購入特典
とりあえず自分がコレクター属性の全く無いオタクで良かった。という風にこの手の話題を見るといつも思う。
香港では「ONE PIECEだけ」を2話掲載してる雑誌を隔週で売ってるみたい - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
日本でこれやったら駅とかコンビニで、二話100円でも売れるような気がする。ただ指摘されている通り、既に売れてる人と、売れてない人の格差が広がって、新人が世に出にくくなるのは間違いなさそう。
マンガ界ヒット作品復活ブーム 新人作家を育てられない悩み (1/2) : J-CASTニュース
やっぱりマンガ好きなら、雑誌を買って漫画家育てるのに、協力していくべきかなあ。
F先生の御命日 - 藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記
けいおん! (4) (まんがタイムKRコミックス) かきふらい 芳文社 2010-09-27 by G-Tools |
ちはやふる(10) (Be・Loveコミックス) 末次 由紀 講談社 2010-09-13 by G-Tools |