『第44回上方漫才大賞』

上方漫才大賞に「矢野・兵動」 - MSN産経ニュース

新人賞ノミネート五組の簡単なレビューと、大賞の矢野・兵動、そして奨励賞のシンプレについて簡単に回顧します。

モンスターエンジン 漫才「時代劇」

麒麟とか笑い飯は、M-1初登場の年の次の年は、色んな賞レースでM-1でやったネタそのままやっていて、結構マニアには色んな事言われていたけど、あの戦略って正しかったんだなあと思いました。この賞の審査員なんかだと、M-1見ているか怪しい人もいるしね。

女と男 漫才「合コンでむかつく女」

NHKの賞レースとかもそうですが、色々と期待枠で決勝に上げてもらっていて、その選ぶ方の気持ちは凄く分かるんですが、彼らの本来の適正と、こういうテレビの人たちが求めているものは一致しているのに、日常の環境が全くそれと合致していないから、そっちで伸ばしていくことが出来ないんだよなあ。それこそナイツじゃないけど、大阪に若手の漫才師が寄席で磨く文化がないことの、一番の被害者だと思う。浅草に行ったらいいのに。

銀シャリ 漫才「ことわざ」

やっぱり普通に上手いですね、このコンビもそっちを一本伸ばし出来る環境だったら、強豪になれそうなんだけどなあ……。

ジャルジャル コント「しりとり」

このネタ自信は、他の人も似たようなこと沢山やってるし、ジャルジャルの他の言葉遊び系と比べても、レベルが高くないと思うんですが、このメンバーにはいると、さすがに抜きん出てましたね。

ダイアン 漫才「おすそ分け」

一応、賞には引っかかったけど、やっちゃった感が強かったですね。いや芸人としては一つのパターンだけじゃない、という所を見せたいんだとは思うのですが。ここは世間に「ダイアンの漫才は、西澤がとにかく物を知らない」という設定でお送りするということを、とにかく覚えてもらわなきゃいけない時期なのに、世間は芸人やマニアックなファンが思っているほど、芸人のこと何て覚えていないんだから、とにかく今はダイアン=こういう漫才をする人。ということを印象付けないといけない時に、昔の漫才引っ張り出して、わざわざ違うパターンしてはダメですね、今年のM-1心配になってきました。
ということで優秀新人賞はジャルジャル、新人賞はダイアンでしたが、ダイアンと銀シャリは逆でも良かったんじゃないかなあと思う。笑い飯はいつものことだけど、モンエン、ダイアンと去年の関西勢のM-1ファイナリストが、M-1後揃ってふがいない感じなのは、残念でならないです。
そして大賞は矢野・兵動、奨励賞はシンデレラエキスプレスという、もうこれは掛け値抜きでめでたい結果です。いま上方漫才の中心で支えているのは、間違いなくこの二組ですから、心からおめでとうと言いたいです。

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