サポーターの不穏な雰囲気、火に油を注いだ都築と闘莉王が一番悪い

スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム:埼玉の乱!ガンバサポを浦和サポが3時間軟禁して大騒動の巻。

昨日のテレビ中継で見ただけの段階では、「あー都築と闘莉王が馬鹿やってるなあ」ぐらいの事だったんですが、夜になり、そして一夜明けてみると、とんでもない事になっていたようです。出遅れた事もあって僕の言いたいような意見は、他で出揃っているので、紹介しながら少しだけ僕が感じたことです。

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ガンバにあるヤバイ集団がいるというのは、関西のサッカーファンで濃い人なら、いや他の地域の人でもガンバ戦を何度も見た人なら分かっていたと思うので、そういう連中が引き起こしたというのは、凄い嘆かわしい事だと思います。しかし明らかに過剰な反応で浦和レッズのサポーターが対応した事、あと「子供にぶつけた」というのは、例えそれが偶然であっても許し難いものがありますが、「ゴール裏は殺伐とした鉄火場である」という常識やモラルが出来上がっているチームの試合のゴール裏に、小さい子供がいるということ自体どうなんでしょうか? 特に鹿島とかガンバとかを相手にした試合は、そういう荒れる要素があるというのは、ゴール裏に集まるような人たちは常識的にあるわけでしょう? そういう所に小さい子供を連れて行く保護者というのは、悪いけど「頭おかしいクズ親である」という罵倒をすることを、僕は厭わないです。これがそれまではゴール裏で揉め事の欠片もなかったようなクラブのスタジアムで起きた事なら、僕はそんな事は決して言わないですよ、でも浦和レッズのゴール裏というのは違うわけでしょう? 僕は加害者が100%の責任を負う事を否定はもちろんしないけど、だからといって被害者の保護者にも、相応の責任があると思うし、こういう事態を受けてしまっては、Jリーグは危険な試合を設定して、それに指定されたカードでは、一部エリアへの未成年の立ち入りを禁止するということも必要になってくるのではないでしょうか?
ということでガンバの一部のサポーターは弁護や言い逃れは出来ない、しかしレッズのサポーターの応酬は度が過ぎていたし、一部とは言えない人数が関与した事は、あまりにも重大でしょう。
あと一義的にサポーターの揉め事と、ピッチの上で起きた事は別に考えて良いでしょう。もちろん最終的な重大な結果に関しては、それぞれか誘引したところはあったにしても、「サポーターの喧嘩」と「選手の喧嘩」は、一旦は分けて考えてみる方が良い。

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その上で思う事は、やっぱり「都築と闘莉王がお子様過ぎ」ということでしょう。闘莉王ももちろんなんですが、都築なんて「いくつなんだよ」という話ですし、都築のそういう所を嫌って干した監督の前で、そういうことを繰り返す事の無様というのは、どこまで理解しているんでしょうか? 結局は都築のこういう所を分かっていたから、西野監督は都築よりも松代を選んだし、ブッフバルトだって優勝した2006年シーズンは、山岸を正GKにしていたという事でしょう。NHKで全国中継があるような試合で、あんな無様な醜態を見せた都築と闘莉王は、本当に格好悪かった。
そしてこの件に関しては、ガンバ側に何の問題もないでしょう。別に相手選手や相手サポーターを挑発するようなパフォーマンスとは言えない。というかこれでガンバ側の否が認めたら、「Jリーグはアウェーチームは勝っても喜ばずに、ドレッシングルームにさっさと引き上げる」という文化のリーグになってしまうけど、それでJリーグは良いのか? Jリーグのお客さんは良いのか? ということは凄い重要な事だと感じています。
特に浦和レッズはこんな事したら、もう二度とアウェーの勝利で喜べない、都築と闘莉王はニコリとすることも許されなくなっても知らないよ、ということは思うんだけど、でも闘莉王とか逆の立場になったら、明らかに違う事言いそうなのが、本当に嫌だなと思います。

埼玉スタジアムでの混乱でG大阪が謝罪 | FW_NEWS

だからガンバはサポーターのやらかした事の方で謝るのは良いけど、ピッチで喜びを表した事では謝らないで欲しい、あの程度の事がダメになったら、Jリーグの未来永劫の文化に関わってしまいます。

「ガンバ大阪、埼スタ争乱で謝罪 悪質行為者「ファンと認めぬ」」スポーツ‐サッカーニュース:イザ!

しかしこの件はきちんと片づけるべき、ガンバは一部の不良集団の排除に、これをきっかけに成功する事が出来れば、色んな意味で大きい市場拡大につなげる事が出来る、しっかりとこの機会に悪貨を駆逐して貰いたい。ピンチをチャンスにではないけど、これを最終的に良いきっかけにしなくてはいけない。
話を少し戻していきますが、この試合で岡田主審の誤審が色々と言われているけど、この人がこの試合のジャッジで行った最大の誤審が、僕は追求されていないように思うのです。この試合のジャッジで岡田さんが一番犯した大きなミスは、都築と闘莉王の試合後に起こした事に、レッドカードを出さなかった事、これが岡田主審がこの試合で犯した最大の誤審という風に思います。そうなったらバレーにもイエローぐらい出しとくべきだったかも知れないですが。
一方でどういう言葉を使ったか分からないから、迂闊な事は言えないでしょうが、キャプテンとして主審に事情説明を求めた山田に対して、イエローカードを出したのだけはやり過ぎ、もちろん山田の言葉の内容を聞いたら、納得する可能性はあるかも知れないけど、ただ他の件はなあ、浦和の選手が過剰反応しすぎで、そういう所を付け込まれたら、今後も危ないよと思います。特にこれからアジアのチームは、そういう所は遠慮なくやってくるでしょうからね。

暴動問題のJ1浦和に批判殺到、日本初の「勝ち点剥奪」も検討。 Narinari.com

もう「勝ち点没収」という前例は作っておいた方が良いと思う、いや本当なら過去のFC東京柏レイソルの揉め事の際に、きちんと“前例”を作っておくべきだったんだけど、悪いけど前例を作るタイミングとしては、これ以上は“待った無し”という所に来てしまった。

J1第13節 浦和-G大阪(2-3) - Blog版「蹴閑ガゼッタ」

あと、結果的に誤審となった2点目のスローインに、浦和の選手が不満を公の場に表しているのは正直かっこ悪いね。

浦和がチャンピオン然していないというのを、ピッチ内外の沢山の所で、色んな意味で感じさせる試合になってしまいましたね、レッズが「JリーグのBIG1になってほしい」という期待を、色んなサッカー界における利害関係者が期待するようになって、もう数年になるのに、それが実現しきらないというのは、こういう所に甘さが出ているということのように感じてしまいます。

スポーツナビ|浦和−G大阪戦でサポーター乱闘=男性1人がけが - 続・メガネのつぶやき

アレを干したの俺は正しかったと、西野監督は思ったでしょうし、ガンバのサポーターは「やっぱり西野監督が正しかった」と改めて思ったんじゃないかな?

浦和レッズvsガンバ大阪 - タスカプレミアム

そうサッカーを叩きたい人たちに、良い口実を与えた事の罪は大きい。日本サッカーが熱狂的な100万人未満の人たちだけのものにしたい人たちというのは、もしかしたら僕たちが思っているより多いのかも知れないけど、それは日本サッカーにとってもJリーグにとっても、何の発展に繋がらない事を認識するべきでしょう。選手に大金払えない規模のリーグに成り下がりますよ。
しかし僕の結論は、一番悪いのは火に油注いだ、都築と闘莉王という気持ちは分からないです。僕はこの二人は一試合とか二試合ではない期間の、出場停止処分を科す事が、この騒動に対して一番適切なケジメだと考えます。