一般の人が来なくなって起きる事は一部の客との癒着構造

一般的な視点がなくなるとキモくなるの法則 - タケルンバ卿日記

なんか「ヲタ芸禁止論争」とか、にづかさんのブログのコメント欄の「大阪の若手お笑い」に関して、荒らしと言われても仕方ない匿名コメントしている人にも、そのまま当てはまりそうなエントリーですが、「さいたまスタジアム客席封鎖事件」について、現時点で一番良いブログ記事ではないでしょうか、しかしこのエントリーを読んで思いだしたのは、にづかさんのブログの現在起きている事で、「オタ芸は迷惑なのでやめてください」という記事を読んで思いだしたのは、タケルンバさんのこのブログエントリーです。自分たちのムラ社会の常識だけで、物事を進めたいと思う人たちが一定数いて、それを周囲に押しつけ出すとキモくなって、その業界へのファンの新規参入を妨げていき、外に市場を広げる事が出来ないから、今までの客との関係を深める事でしか稼ぐ事が出来なくなって、さらに外から見てキモい関係が増幅されて、その業界そのものが痩せてしまう。というのは昔は栄えていたのに、痩せてしまった多くのエンタメ業界で立証済な出来事です。

LIRIONET [BLOG] Michihiro Yasuda: 5月17日のブログについて。

昨日のブログでは簡単に書いてしまったけど、やっぱり安田理大がブログで謝るような状況になったのは、やっぱりどう考えても納得出来ないし、考えれば考えるほど闘莉王と都築の二人がむかついて仕方ない。
まず「ワニナレナニワ」問題に関しては、都築と闘莉王の人間が小さいことを露呈しただけの事として、処理するべきだと思う、ガンバ大阪のフロントが謝ったり、安田がブログで謝罪したりするような事ではない。そしてサポーターで起きた揉め事については、このピッチの方の揉め事が火に油を注ぐ結果になった事は事実だけど、これが騒動の着火になったわけではないから、ピッチ内で起きた騒動とスタンドで起きた騒動というのは、分けて考えても良いのかも知れない。そしてスタンドで起きた事は、ある程度は喧嘩両成敗的な処理がされても良いと思うけど、ピッチで起きたとに関しては、試合中の心配への度重なる抗議や、囲み取材などでも闘莉王が文句言い続けている点も含めて、浦和の選手達が格好悪いという感想しかない。

浦和vsG大阪の騒動について【西部謙司】 | スポニチワールドサッカープラス

西部さんはガンバ大阪の客席側から、騒動の発端となる行為があった事を認めながらも、ホームの浦和側の運営管理責任を厳しく断じています。

万単位の人々が集まるスタジアムでは、群衆心理による暴走が最も恐い。今回は、人の動きを制御できなかったホームの浦和側に運営管理責任がある。

例えばガンバ大阪の水風船の馬鹿を、試合開始前のこの段階で素早く特定して、スタジアムから摘み出して、顔写真をきちんと押さえて「問題行動を取る人間」としてガンバ大阪とも情報を共有するとか、場合によっては摘み出した時に、そのまま最寄りの警察に引き渡すということが出来ていたら、こんな事にはならなかった。ただこの件について、浦和レッズだけを批判するのも酷だと思う所は一点だけあって、客席で問題行動を起こす客を摘み出すという事は、浦和レッズに限らず、いや日本サッカー界に限らず、プロ野球でも演劇やコンサートなどの芸能系のエンタメ、レストランや居酒屋といった飲食店でも、日本は徹底する事が出来ない、歪んだ「お客様は神様です」という考え方の蔓延が、ホームランボールを叩き落とすような客や、物を投げる客を野放しにしている状況というのは、浦和レッズJリーグに限った話ではないし、「他のお客様に迷惑かけるなら来ないでくれ(出て行ってくれ)」という当たり前の主張をした、芸人や声優の発言を一部であっても“問題発言”と捉える人たちがいる状況で、問題を起こす客を門前払いにしたり、チケット代を払って入場した客を途中で摘み出す、ということが出来ない社会という問題も考えないといけないし、Jリーグ全体が模範を示すという意識で取り組まないといけない。
西部さんは続けてこうも書いています。

スタジアムは、もう安全な場所ではない。そう大きく報じられてしまった以上、Jリーグの対応が注目される。日本のスタジアムは安全であるという“神話”を守り抜くのか、それとも、それなりに危険な場所なのだから覚悟して観戦してくださいということになるのか。

危険な場所には、危険を好む人々が集まってしまう。Jリーグはヨーロッパが過去に起こした、また現在でも根絶できていない不始末の数々を反面教師とすべきだ。

スタジアムを見ても、インターネットを見ても、一部のいまスタジアムに来ている客の中に、Jリーグの試合が行われるスタジアムを、そういう危険な場所にしたいという連中がいるのは間違いないし、そういう連中を助長させている勢力に、一部のサッカーマスコミがいる事も、西部さんには考えてほしい所ですけど、だから僕は前々からこいつ等を排除したいとガンバは考えていたというのは、噂レベルで聞いてはいたけど、こういう揉め事を受けて一掃に動いている、ガンバ大阪のフロントは大いに評価されるべきだと思う。

G大阪、該当グループの活動を禁止/サッカー瞬刊誌 サポティスタ

鹿島や浦和に比べたらガンバのフロントは立派という声はあるけど、でも鹿島や浦和だけでなく、過激なサポーター団体に対して弱腰のクラブというのは、他にも沢山あるし、ガンバだってここまでこの勢力を野放しにしていたし、成績が上がっていなかった時代に、クラブハウスに抗議で押し寄せてきたときなんか弱腰対応をしていたから、昔は人の事は言えなかったのは確かです。しかし今回大きく排除という方に舵取りをして、これをJリーグ全体に前例として提示されれば、スタジアムの平和を守る大きな一歩になるでしょう。

浦和がサポーター衝突の報告書提出を延期 - サッカーニュース : nikkansports.com

要するにこれは、今までの揉め事のように最後はなあなあで済ませようとしていたのに対して、それではダメだとJリーグ事務局側が、毅然とした態度を取ったという事で、僕はこのことに関してはJリーグ側を高く評価したいし、浦和レッズ側も「勝ち点没収も?」という記事が出て、初めて慌てだしたという風にも見えますが、今まで同じように済ませられると思っていたのなら、少し読み違ったと思う。西部さんも最後に締めているように、これはJリーグのスタジアム内の揉め事が、サッカー界の外で大きく報道された最初の出来事なんだから、断固とした対応を示さなくてはいけない事態です。
先ほども書いたように、浦和や鹿島に限らずに、フロントと一部の過激なサポーター団体が、癒着関係と言っても良いような深い付き合いになっているクラブは、一つや二つではないですよね、ましてこれにサッカーマスコミ、新興メディアが加わって三角関係の癒着構造が出来上がりつつあるクラブも、どことは言わないけど、いくつかあるわけじゃないですか、浦和や鹿島、FC東京のようにクラブと関係の深さを伺わせる一部のサポーター団体が、非常に目立っている所もあれば、水面で一部のサポーター団体とズボズボの関係になっていると言われているクラブもある、欧州でも一部のクラブと過激なサポーター団体の癒着というのは、問題になっているという外電は届きますが、大きな利権構造になる前にJリーグは対応するべきです。Jリーグが新規客や一見客から見放されたときに起きるのは、癒着の構造を深くすることで儲ける方向に、どうしても進んでしまう。
JリーグはJのクラブが、一部のサポーター団体と対話を持つ事、深い癒着関係に繋がる行為を禁止するべきだし、サポーター団体の居座りやバスを囲んだりする行為にも、断固たる措置をとるべき指針を、Jリーグが音頭を取って指針を出していくべき、そういう重大な局面に、いまはあると言って良いのではないでしょうか?