「オールザッツ漫才2004・お笑い戦国時代!三つ巴バトル!」

編集してネタ部分と大喜利部分だけ保存、正直全体の流れとして深夜の祭りとして録画を置いておきたいという番組でなかったのは残念、この番組の魅力は独特のグダグダ感というか、出番待ちや出番が終わった芸人さんが観客席のひな壇上で見ているという観客で、深夜遅くになってお客さんも芸人さんも変なテンションになっていくという祭り感覚が魅力だったけど、そういうものがなくなっていたのが残念でした。
M-1出場組とか、$10やブラックマヨネーズビッキーズはもっと出番を前に固めて、後ろになればなるほど無名になっていって、無名な人たちの合間合間にマニアックな人や飛び道具、芸人さんだけが喜ぶ芸人というのを後半にどんどん持ってこないと、会場のお客さんだって後半に元気なのは芸人さんだけなんだから、はっきりいってPOISON GIRL BANDなんてこの番組の意味あい全く分からないまま東京に帰ったと思うぞ(笑)。
前半にほとんど有名所を全部出し切って、baseよしもとのオーディションメンバーとか、吉本なのかインディー所属なのかボーダーにいるような人たちを大量に後半固めて、その合間合間にバッファロー吾郎FUJIWARAケンドーコバヤシたむらけんじ後藤秀樹なんかを適当に後半の要所要所に挟んでいって、一番会場全体が疲れてきたところにリットン調査団を配置するという以前の作りに戻れないものでしょうか、レイザーラモンとか明らかに後半要員なのに、なぜあんな早い出番順にしたんでしょうか。一時期のトリというば中田はじめ・圭祐という役回りはレギュラーにさせれば良いんだし。
個人的には対決とかトーナメントはやめてしまって、芸人さんの前で漫才するネタをするという、深夜になればなるほど際物が出てくるというものにしてほしいです。やっぱりその為にはオール巨人師匠とリットン調査団さんが不可欠だと思います。この三人がいないオールザッツなんて魅力半減だよ。
なんか今回のオールザッツは最近のバラエティ番組ノリのネタ見せ番組とほとんど違わない感じで残念でした。この番組は不思議な緊張感がないと、せっかくそれを出せる人たちを出せる時間帯の番組なのに残念です。

第26回ABCお笑い新人グランプリ・プレビュー

最初はオールザッツとM-1の敗者復活戦を見直した感想やり直しとかやろうと思ったけど、それをやったら本格的に色々と支障が出てくると思うので、パートを分けてやろうと思いました。
ということで第26回ABCお笑い新人グランプリの決勝に残った10組を中心に今回はお送りしてみます。プレビューというか予想も兼ねてやってみます。タカオカナ!以外全部見ることが出来たし。
とりあえずこの賞は、おそらくM-1が出来るまでは一番関西の若手にとって大きな賞だったと思う、他の若手賞レースがどちらかというと既に評価がある程度固まった人たち選抜なのに対して、これは芸歴と関西の芸能プロダクションに所属していること以外はオールカマーだし、これきっかけで名前を売るコンビが多いので、挑む側の構えが違う賞だとも思う。
あと異様に一番人気が負ける、90年代に入った頃ぐらいにはティーアップ雨上がり決死隊矢野・兵動千原兄弟が一番人気で負けて、ブレイクのきっかけを失ったりしたこともありました。一時期失墜しかけていましたが、審査員から藤本義一難波利三といった関西系文化人の連中を排除して、大竹まこと審査委員長を中心にタレント、現役で売れている作家さんを中心の審査員にして、笑い飯を差し置いてチョップリン友近を差し置いて千鳥というサプライズな上に納得のある審査をするようになりました。
今年は喜味こいし師匠の名前が審査員にあったり、去年の審査員だった町田康が終始、南海キャンディーズ推しだったことなどもあり、審査員の質については安心出来るようになったのは大きいです。
あとこれも何年か前から、一発勝負ではなく、まず1回戦で三人選んで最終決戦をやって、それで勝った一組を最優秀新人賞、他の二組を優秀新人賞にして、最終決戦に残れなかった人たちから審査員特別賞を選ぶというレギュレーションになっています。
あと何らかの賞にでも掠ってしまうと、以後はノミネートされないということもあります。だから去年の南海キャンディーズの優秀新人賞を朝日放送はしまったと思っていると思う(笑)、今年出せてたら目玉にもなったのにねえ。
では以下、出番順番でいきます。

ネゴシックス
もうご存じ島根のヒーロー・ネゴシックスです。最初は最後三人に運が良ければ残れるかなとも思ったんですが、一日に二回違うネタを見たいと審査員に思わせる芸風じゃないし、審査員特別賞有力候補ということで、来年のR-1ぐらんぷりに向けて良い叩き台になりますように。注
はだか電球
とりあえず「平安時代の鬼ごっこ」のネタがあれば、最終三組には確実に残れると思う、確実に大竹まこと好みだし、その上で去年の町田康とか、あと山田五郎のような審査員が来れば鉄板で残ると思う。ただ他のネタが苦しいという話はよく聞くので、優秀新人賞止まりでしょう。ただ連軸としては一番固い。○
アジアン
今年関西のナンバーワン女性漫才コンビにまで一気に上り詰めた感のあるアジアン、おそらく今回は大本命の下馬評だと思うんですが、ただやっぱり「早口言葉」以外のネタが弱すぎる上に、去年のABCお笑い新人グランプリでそのネタを使ってしまっていて、あの「早口言葉」のネタをもってしても去年最終三組に残れなかったことを考えると僕はダメだと思う。思い切って無印。
イシバシハザマ
一発目に「おかしな話」を持ってくれば、審査員特別賞も含めて賞取れると思う。昨日のオールザッツの「笑いが六分咲き」やるぐらいなら、中身を変えて「おかしな話」を二回ともやった方が良いような気がする。△
スーパーZ
M-1の敗者復活戦では、お客さんがようやくこのコンビについて理解して笑えるようになった頃に時間が来てしまった感じでもったいなかった。はだか電球と違ってワニのネタ以外にも良いネタ持っているようだし、思い切って最優秀新人賞候補の一番手に挙げたいです。◎
NON STYLE
僕はこのコンビ、夏の段階では「M-1ファイナリスト確実」といって、「笑い飯が勝手に転けてくれたら、最後の三人に残れる」と宣言していたら、その後ズルズルとフォームを崩して準決勝にすら残れなかったNON STYLEですが、何とかこれをきっかけに取り戻してほしい。
とりあえず漢字のネタと生まれ変わったら何になりたいかというネタと同じぐらいクラスのものを用意できれば、このメンツならぶっちぎりで優勝できる力が本来あるはずだと僕は思うのですが、Baseよしもと入れ替え戦でも11月、12月と二ヶ月連続でビーイチ組で1位だったらしいですし、復調を期待します。*1とりあえず優勝かラスト三組にす残れないかのどっちかだと思うということで。▲
エージェント
正直、ネゴシックスの審査員特別賞を阻むのならこのコンビだと思う。ただここでそういう賞を拾うより、もう一年か二年後にラスト三組に残れるぐらいのネタを用意できるようになるまでは入賞は逃しても良いような気がする。一応×
タカオカナ!
唯一の未見コンビ、凄かったら仕方ない。
にのうらご
あんまり見たことないコンビだけど、僕が見たときはいずれも三人という利点を活かせていないように思った、そう考えるとトリオユニットの大竹さんが審査員にいるのは厳しそう。僕が見たときだけたまたまそうだと良いのですが。インスタントジョンソンよりにのうらごの方が面白いという評価はよく見かけるし、それは同意なんですが、インスタントジョンソンより面白いというのはホメ言葉になるんでしょうか? せんたくばさみあたりがピラミッドの頂点にいるぐらい層が薄いトリオ漫才業界だからなあ。*2
なすなかにし
僕はこのコンビの古くさいというか、廉価版のメッセンジャーという感じが基本的に好きじゃないので、個人的な好き嫌いで嫌いなコンビに対して論評するのはアンフェアだと思うので論評不可で、ただそんな僕でも思わず口に付いちゃう言葉を出してくることがあるので、それがきちんと出れば入賞できると思う。△

ということで、大賞はスーパーZ、優秀新人賞候補にイシバシハザマとはだか電球、そこにNON STYLEが割り込むことが出来るかどうか、割り込むことが出来ればNON STYLEが大賞だと思うけど、割り込むこと自体が大変かもしれない。

*1:そうは言っても所詮は南海キャンディーズを6位にする客の投票とか思ってますけどね、なかなかビーワンに南キャン上がらなかったしねえ。

*2:いやせんたくばさみは確かに面白いとは思うけど、ピラミッドの頂点にいるのはどうかと思うんですよ

チョップリン

ちなみに僕はチョップリンが大好きです。まさに松竹芸能よゐこの正統な後継者という感じがもうたまらないんですが、本人達がよゐこの正統な後継者という評価を喜ぶかどうかは微妙なんだろうなと思うと悲しいです。よゐこさん、笑いの金メダルでもエンタの神様でも良いからネタやってください。

りあるキッズ

りあるキッズについてだけもう少し書きますが、昨日のオールザッツ漫才を見てもそうだったけど、確かに現時点でも充分に面白いしテクニックも文句なしなんだけど、去年の秋から今年の春先ぐらいまでの素晴らしかったトップフォームを知っている身としては、やっぱり今回の敗者復活戦を筆頭とする今年の夏以降の出来は物足りない。
まずこれは本人というより作家のせいかもしれないけどネタが一年前の全盛期と比べて弱くなってるし、僕もこのコンビは若さとネタの古くささのアンバランスが魅力だと思い込んでいた部分があるけど、認識改めるべきかとも思った。あれでは安田君はともかく、長田君が死んじゃうし、安田君も芸の幅を狭めることになるような気がする。芸歴的に難しいかもしれないけど、うめだ花月じゃなくてBaseよしもとの方に入れてもらうか、安田君の学業の兼ね合いから難しいような気がするけど、東京に本拠を移すとかしたほうが良いかもしれない。
多分、現在の取り巻き作家連中がああいう本を書いたりしている、もしくはそういうネタを作らせるように本人達にし向けているんだと思うけど、「いとしこいし風漫才」という評価に固執しすぎているように思う。
なんかやっぱりもっと19歳らしいネタをやっておいた方が、現状はもちろんだけど今後のためにも良いように思います。とりあえずいまの安田君を活かすようなシチュエーションが多いネタでは、長田君がしんどいというか単純に損させていると思うので、もっと長田君と安田君のキャラが両方活きるネタを自分たちで練っていける環境を与えてほしいと吉本さんにはお願いしたいです。
なんか安田君が大学に進学したというのも時間取れない理由なのかとも邪推してしまう。大学に進学したのは人間の幅を広げるのにプラスかと思って応援していたけど、このままだと平山相太のようにせっかくのポテンシャルを大学進学のためにということにならないか心配。
いやでもそんなにお笑いを日頃熱心に見ていない人が、先日の敗者復活戦を見るとりあるキッズが落ちたことに納得していない人というのは結構多いようなんですが、これは審査員をはじめファンも含めたお笑い関係者がりあるキッズに設定しているハードルの高さの現れと思ってほしいです。
はっきりいって素質というかポテンシャルは、今回の準決勝に入ったメンバーの中でもトップクラスなんですから、こんなもんで良いんだと満足して欲しくないという審査員の愛情だと思うので、何とかまたきっかけ掴んでほしいです。このままじゃもったいないよ。特にM-1に関してはあと二回しかチャンス無いわけだし、過去の優勝コンビと遜色ない実力はすでにあるんだから、このままじゃもったいない。だから今回勝ち上がらなかったのは一安心していますよ僕は、10年目ラストチャンスでの優勝出来る素材ではあると思うから、頑張ってほしい。
……安田君、大学辞めない?(笑) ついでに平山と徳永も(笑)。

敗者復活戦にランディーズも不参加だった

今日ようやく敗者復活戦に資格あったのに出ていなかったことに気付いた。まあでも僕の印象では吉本の中堅コンビはサバンナとりあるキッズ以外は、「わざわざ東京まで何しに行ったの?」という印象のほうが強く残ったコンビの方が多かったから、こっちのほうが潔いかもしれない。っていう気にさせるぐらい、関西の中堅コンビにはがっかりさせられた敗者復活戦でした。せめて品川庄司よりは良い漫才して欲しかった。
中堅コンビの評価ということではないですが、敗者復活戦は1位麒麟、2位ダイノジ、3位サバンナっていう順番だったと思う、そして点数にしたらこの1位から3位の差は本当に小数点の世界だったから、やっぱりラストチャンスでファイナル未経験のサバンナさんにという浪花節な思いは少し残った。
僕の中で4位はりあるキッズだったけど、この4位は上三つとは少しじゃない相当な差がある4位だったと思う、もっとも上とも相当な差があったけど、4位と5位以下には越えられない壁を感じたのも事実でしたが、正直この四組が抜きん出ていて、さらにその中でも麒麟ダイノジが一歩前に出ていて、サバンナとりあるキッズの間にも大きな差があったというのが敗者復活戦の僕の中での上位評でした。

石山愛子がグリーンチャンネルの競馬中継キャスターに

これでツールの中継にも携われば、自分の中で女・青島達也になるんですが。Saschaさんが競馬中継に携わっても同じ所になるかはわからないけど。(気になったこと