現代のテレビお笑い界は島田紳助、今田耕司、中山秀征の時代

今田耕司がゲストだった、18日の『しゃべくり007』は今年上半期で、最も重要な番組だったのは間違いない。下手したら過去10年の総括と、今後10年の道標にもなったかもしれない。

ヨイ★ナガメ:雑感【しゃべくり007(ゲスト:今田耕司)

2009年現在で、お笑い芸人司会者というのは、50代では島田紳助、40代では今田耕司がトップで、この二人がリアルなランキングのトップ2なのは、ほぼ間違いありません。そしてお笑いの現場にリアルタイムで生きている、という点にいては、今田耕司は間違いなく、ナンバーワンといって差し支えのない時代の代表者です。
そんな今田耕司が「司会者のライバルは?」という問いに対して、真っ先に日本テレビの番組とはいえ、中山秀征の名前を挙げたこと、続けて挙げた名前が、恵、加藤浩次だったこと。そして「1番面白いと思う芸人は?」という問いに、バカリズムと答えたことは、これは時代の証言であり、現在のテレビやお笑い界の全てを語れていると思います。またバカリズムは、この日の夜にNHKネタ番組が放送という、最高の流れになったわけで、風が吹いている人には、こういう最高のタイミングが自然に訪れる。
しかし長年、松本人志的な価値観に、相反する存在として、森脇健児共々、ストイックお笑いファンに叩かれる存在だった中山秀征が、こうしてダウンタウンファミリーの番頭だった 今田耕司に一番手のライバルとして、指名される日が来たというのは、時代が一つの転換に向かったことを現している。いまここ十数年のお笑い界とか、テレビ界を振り返る作業をしていると、ダウンタウン的なものを是、中山秀征的なものを一方的に悪とするような、お笑いに対する切り口に、疑問を感じていたタイミングで、今ちゃんのこの発言は、やはり時代は移っていると思い知らされました。

「おもいっきり DON!」中山秀征のすべての発言を書き起こしてみた - はてなでテレビの土踏まず

だからこういう伊集院光のような、中山秀征への切り込み方とかは、あまりにも軽薄な気がしてならない。というかいつまでもナンシー関の二番煎じでやっていけると、思わない方が良いと思うんだけどねえ。やっぱり僕は伊集院さんのラジオは、そんなに好きじゃないです。結局、書き起こしして分かったのは、「そんなに酷くなかった」という当たり前の結論になるわけで、そもそも二時間の情報番組の司会なんて、こういう何でもない役割を、しっかりこなしながらも存在感を残せるかでしょう。もしこの番組の司会を明石家さんまがやったら、きっと見ている方が疲れて倒れる。
そろそろ90年代から引きずっているような、お笑い語りやテレビ批評のあり方も、一度クリアされて、新しい物が起きても良いよなあと、改めて考えさせられました。

しゃべくり007 guest:今田耕司 - いっきこんめ

ナンバ壱番館が面白かったのは、MCに芸人好きな人がいたってこともあるのかなあ。と妄想。

Wコウジの司会の腕なんて、当時は気付いていなかったけど、番組タイトルが変わって、司会者が変更になっただけで、一気に面白くなくなったのは、はっきりと覚えている。僕の中で後番組の司会者の評価は、これで一気に低いところで確定してしまった。