さんまシステム第17回「師匠」 : ほぼ日刊イトイ新聞

一ヶ月に渡るインタビュー連載が無事に終了、あー面白かったし、やっぱりさんま師匠は最高だ。この人に人生救われた理由が分かったよ、「睡眠論」というよりは、ほとんど「さんま教」の教祖様に教えについて問うている糸井重里という感じのインタビューでしたが、個々の細かい内容について、また時間がある時にでもゆっくり書きたいのですが、明石家さんまの芸人論やテレビ論から発展して、「明石家さんま」という宗教の話を聞いているようでした。僕もそうだし、僕の同好の士の中にも、さんまさんには「救われた」という思いを抱いている人は、結構いるんですが、なんかその理由が凄い良く分かりました。これだけの神様や教祖様がやるような話を、笑いのオブラートに包んで毎週のようにラジオでしてくれていたんだ、ということを今回は糸井さんはかなり中身を取り出すインタビューをしてくれたおかげで、凄く良く分かりました。
10代とか、思春期のつまんない“蹉跌”みたいなものが流行る、とっても恥ずかしいお年頃とかに、ちょっと暗いことに向き合った時って、子供だから何も考えずに「死んだ方が楽かも」なんてことが過ぎるわけで、そんな時に出会うものというのが、その後のその人の人生を決めてしまう所は、その時に助けてくれたもの決めるという所はあると思うんですよ、それが音楽だったり、写真だったり、小説だったり、映画だったり、スポーツだったり、芝居だったり、もしくは恋や良い教師、良い先輩という人だったりする訳ですが、そんな時に僕が出会って助けて貰ったのは、明石家さんまだったんですよね、テレビのさんまさんももちろん全部見ていて、録画したテープもいま見返したら、かなり画質が悪くなるぐらいすり減ってみていたけど、やっぱり一番大事だったのは、毎週土曜日の「ヤングタウン」でしたね、本当にある一時期だけだけど、自分は「次の週のさんまさんのヤンタンが聞きたい」ということだけが生きていく為のモチベーションだった(笑)。
でもたださんまさんが面白い、芸人として凄いとかいうだけでは、そこまで人生狂わされないし、救われないと思うんですよ、しかしそれが何かというのは、僕は色々とさんまさんについてブログとかで書いてきたし、好きとか尊敬とか色々と書いてきたけど、一番底にある気持ち命の恩人ぐらいの気持ちはあります。
でもなんでそこまで自分が依存していたのかとか、助けられたのが、あんまり自分でも良く分かっていなかったんですよ、単に面白い笑えるとかだけではない、でも糸井さんの所でやってるさんまと糸井さんの対談は、その答えが凄く沢山ありました。
僕は基本的にお笑い芸人っていう仕事は、ミュージシャンとか、漫画家とかと同じように、そういう風に人の人生救ってくれるもんだと、どっか思ってるんですよね、実際にさんまさんだけでなく、たけしさん、松本さん、ジュニアさんのファンなんかは、そのぐらい入れ込んでいた人、彼らに救われたと思っている人は僕は結構いると思う。
僕は今まで無宗教だと自分は思っていたけど、糸井さんの分析によると、どうも僕の宗教は結構前から明石家さんまな訳だけど、こちとら命助けて貰った以上は、一生信徒でいるしかないのかもしれない、まあ修行もロクにしていない、お布施もあんまりしていない、在家信者なんですが(笑)。
このさんまさんと糸井さんの対談は、自分が何故この人に助けられたかを理解出来る、素晴らしいインタビューでした。