愛すべき芸人、キングコング西野亮廣を支持する

自分はテレビバラエティのタレントとしてのキングコングって、微妙だなあと思う事は多々あったけど、漫才師としては昔から普通に上手いし面白いなと思っていたし、今年のM-1キングコングスピードワゴンオリエンタルラジオという漫才師というより、テレビタレントのイメージの方が強くなっている人の参戦があったけど、これに麒麟を加えた四組を並べても、一番M-1で見たいのはキングコングだったし、敗者復活戦の人たち全員を入れても、あの日に六本木と大井競馬場で行われた漫才、全部をランキングにしても上位の漫才をしていたと思うし、大口を叩いた分の仕事はきちんとしたと思います。
だからM-1の後の西野バッシングに関しては過剰反応だと思うし、個人的にちょっと許せない思いが出てきている。

キングコング西野は何故ダメなのか : なんでかフラメンコ

はっきりいって西野のブログを読んでいたり、彼のトークを聞いていると、性格もあまり良くなさそうだし、頭も悪いなと思う軽い所もあるし、周りにいたら迷惑だろうなと思う自尊心の高さとナルシストっぷりを思わせるけど、でも自分は西野は嫌いにはなれない。利口で外面が良くて世渡りが巧い芸人と比べたら、西野はどんなに嫌な奴で痛い奴でも愛すべき芸人だと思う。こういうアホな奴を愛してやれないで、なにがお笑いファンだよという気持ちが強くなっている。こういう奴こそ芸人になるべきだし、芸人として愛してやらなくちゃダメですよ。
不器用で不格好な形でしか格好付けられなくて、自分の好きな事やりたい事を正直にやっているという点で、出し方、見せ方が違うだけで、キングコング西野と江頭2:50は同じなんだよ。この二人こそ芸人らしい、全くやってる事は真逆だけど、同じ言葉で評価されるべき二人の芸人なんです。通ぶりたい奴は西野を落として江頭を褒めるけど、この二人のやってることは等しく芸人です。

表に立つ : キングコング西野のコラム「西野公論」

これも色々と批判されているけど、太田や品川や土田とは覚悟の違いがあるようにも取れる。自己保身の為だけに賢く振る舞っている連中と、西野には覚悟の違いがあると思う。この不器用さと正直さこそが、芸人の姿のあるべきですよ。

キングコングは「お笑い界の亀田兄弟」になり損ねた : Nereide Design Blog

M-1決勝にその手のヤラセがないのは、歴代の結果が証明していると思うんですけどね、あとキンコンは漫才普通に巧いですよ、別に贔屓や大人の事情なんか無くても決勝に上がれる実力者ですよ、好みはあっても客観的にキンコンの漫才は評価に値する水準にある。キンコンが贔屓で決勝に残ったという人は、自分の目が節穴というのを喧伝しているだけだと思う。はっきりいってこんな内容の乏しい、腐った陰謀論を書いてしまったのは残念で仕方ない。前にも書いたけど吉本的にはキングコングより、トータルテンボス麒麟を優勝させた方がメリットがあった。「今年はキングコングを優勝させるための大会」なんていう評判はどの業界の評判なんでしょうか?
面白い、面白くないは個人の好みもあることですから、南さんがキングコングの今回の漫才を面白くないと思うのは勝手です。ただ審査員が自分の感想とは違う評価をしたからといって、「筋書き通りに進んでいる」なんていうのは、あまりにも内容のない侮辱でしかない。

キングコング西野亮廣のすべらないブログ : おわライター疾走

こういう言い方も、お笑いを愛している人の姿勢としては、僕は嫌な気持ちになってしまいました。まあまだ許容範囲かなとも思いますが、でも僕は西野のああいう痛さは、お笑い芸人としてほほえましく見れるレベルだと思う。

「今日はクソ面白くない漫才をしてしまってすみませんでした」と本人に言われたら、あれで笑った私らは、お客さんはなんだったのかということになる。
キングコング 西野さんへ : Not a new England −−日本放浪編

キンコンの漫才はずっと僕は好きだったし、世間の評価は高まったと思うだけに必要以上に自分を卑下しないで欲しい。
今回の西野に罪があるとしたら、キングコングM-1の漫才を見て笑った人たち、優勝だと思った人たちに対して、ここまで卑下している事は失礼であるということ、キンコン西野が叩かれるべき所は、これ一点のみであり、

キングコングよりもサンドウィッチマンさんの漫才の方が今の段階では白いと思った」「キングコングが負けた原因は僕です」と潔く認めていて、このブログを読んでいる筆者のほうが涙ぐんでしまった。
「M-1グランプリ」で敗者復活組優勝「なぜ準決勝で敗れた?」 : やじうまWatch

おれは変に穿った見方をしないで、こういう素直な反応出来る人でありたい、例え世間のお笑いファンの空気とは違っていたとしてもと思ったけど、こういう外野の事に惑わされずに舞台のキングコングを見て、きちんと何かを受け取っている人が沢山いるのは良かったと思う。

あれだけ売れたのに再びこの舞台に戻ってきて腕のあるところを見せ付けたキングコングは実にカッコよかった。
M-1グランプリ2007決勝 : 喧々諤々

キンコンって怒涛の勢いで押しまくるスピード漫才を出来る二人だったんですね、前はなんか荒いイメージしかなかったんで激変ぶりにビックリ。
M-1グランプリ2007 : カーテンのせい

「元気いっぱい!」「緊張するけどね」「ビックリするな」の掛け合いが、キンコンがM-1で出せるオンリーワンな部分だと思う。つまり、TV慣れしているからこそ生まれる「ゆとり」。
いつも決勝しか観ない人間が語る、M-1 2007 : 「やってみるさ」

テンション高く、疾走していくネタは個人的には好きでしたけど、及ばずだったのですね。
「キングコング」西野がブログで謝罪 : ネタフル

西野さんは天才。
2007年M−1の面白さに感動した。
来年こそは優勝してほしい。
技術〜磨威武〜 : 恋漫計画

特にここで紹介するのは一つだけですが、若い芸人さんや芸人を目指している人で、きちんと舞台のキングコングの姿を見て、受け取っているものがあるというのは、喜ばしい事だと思います。現実に後輩に慕っている人も多いようですし、ただこれだけ褒めといて言うのも変だけど、この人は憧れても良いけど、他が目指してなれるタイプの芸人ではない事は分かって欲しい、これは目指してやったら絶対に潰れる、というか出来ないよ、という所も江頭さんに似てる(笑)。