世界観が完成する前に芸人は劇場に引きこもるべきではない

2005年M-1敗者復活戦の我が家:昨日の風はどんなのだっけ? - 一汁一菜絵日記帳

結局は世間との窓がないうちに、背骨が固まっていない芸人が、一部の人の声だけしか聞こえない環境に身を置く、ということがどれだけ世間との距離を作るのか、ということなんだと思います。劇場のお笑いの方が、テレビよりレベルが高いなんて事は一切無くて、経験のない人たちが、小さな場所でやってると、閉ざされて煮詰まったものになってしまうことが多い。
それが悪いことなのか、ということを考えると、そんなことはないのかも知れないけど、それで芸人さんがご飯食べられるのか? ご飯が食べられなかったら、結局続けていけなくなるということですからね。

僕は劇場に通ってるお客さんって「お笑い」に造詣がありそうで
意外と保守的な傾向になるように思えるんですよ。
自分らが受け入れられる範囲の笑いしか、受け入れられない。

生で見る方が面白いというのは、劇場でやってるような笑いがレベル高いというより、生観戦の方が色々と誤魔化せるという面もたぶんにあるとは思うんですが、不特定多数に向けてやらなくて良いという、演者側のやりやすさとかもあるでしょう。あとこのステージだけが、世間じゃないんだよというのは、本来周りが芸人さんに言ってあげないと行けないんだけど、いまの芸人さんは師匠もいないし、作家さんやマネージヤーさんななんかも、劇場詰めだったりするから、「劇場だけが全てじゃないよ」という客観性を保って、芸人さんにアドバイスが出来ないんでしょう。
劇場の活動をメインにするにしても、やはり新規開拓はしていくべきだし、一度メディアで売れてからでないと、外とのパイプを持って芸事を進化させていくということは、難しいように思います。ラーメンズだってオンバトがあったから、いまのような活動を続けられてるわけですからね。それなしでラーメンズシティボーイズみたいになりたいというのは、贅沢というより不可能でしょう。

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