M-1グランプリ感想の感想その5〜審査員・芸人・関係者編

まずは審査員じゃなかった方々のブログからいきましょう。

席亭 桂三枝の 落語的日常: 今年も終わりに

もう全文読んで貰いたいのですが、要約してポイントをまとめると次のような感じですか。

  • 審査は公平で、採点基準は明確だった。
  • オードリーとナイツは新しいパターンだったが、二回見ると目新しく感じない。また稽古したから良くなるタイプの漫才ではない。
  • NON STYLEのネタの繰り具合は、他と五倍上回っていた。
  • 三枝師匠が今回、新しいと思った表現は、NON STYLEの「街灯」の下りと、ナイツの「ガラスの十代」の下りの二箇所。
  • 井上みたいな達者な子は落語界に欲しい。

というか井上が落語向きと指摘した、ストリート時代に絡んできた酔っぱらいの意見は正しかったんだ(笑)。というかこれだけ冷静で厳しい論評しておきながら、最後はこのオチって、三枝師匠、素直で可愛すぎる(笑)。

Mー1グランプリ2008 - ラサール石井の鉄板少年らさある

またしてもはずしましたが、どうも松ちゃんや紳助さんとはどこか好みがちがうんですな。
Mー1グランプリ2008 - ラサール石井の鉄板少年らさある

これラサールさんは、全く他意はないと思うんだけど、穿った見方をされそうな気もしないでもない。

やっぱりM-1はいいですね。
Mー1グランプリ2008 - ラサール石井の鉄板少年らさある

ですね、ラサールさん、来年は審査に帰ってきて欲しいなあ。ラサールさんは過去の決勝の感想を読んでも思うけど、「くすぐり」や「小ネタ」の重要性は、毎回指摘していますね。大きなボケや設定を重視する、大阪のコンビが特に見逃しがちになってしまう点だから、ここは赤線引いておく所でしょう。

チャッチャチャース! - BOMBER22.com

サッカー選手の中澤佑二のブログですが、サンドウイッチマンがNON STYLE優勝を予想していたということで、紹介しておきます。

トータルテンボス藤田の「もはや浮世離れだよ!!」: 高ぇ〜!

敗者復活戦が終わって、決勝のパブリックビューイング会場となっていた大井競馬場で、客席の一番後ろでトータルテンボスの藤田さんが見てたんですよね、Yahoo!動画の中継の司会も優しい良い感じだったようだし、なんか世間的には「今年トータルテンボスが出ていたら楽勝だった」みたいな感想もあるようですが、本人達が一番そんなことはない、ということが分かっているというのは、トータルテンボスの二人は格好良すぎでしょう。
続いて審査員の皆さんです。

大竹まこと ゴールデンラジオ!「オープニング」: 【12月22日ON AIR】

Download
NON STYLEの方が受けていたという証言と、それでもオードリーに入れた理由を、大竹さんがアカウンタビリティ

オール巨人の日記2006〜: M−1・寸評・総評?

先ず審査員のやらせ、事前の出来レース等は、本当に本当に
全く有りません!有ればもし有れば僕は出ません!降ります!
オール巨人の日記2006〜: M−1・寸評・総評?

もう何度も言いますが、オール巨人師匠ほどの方に、こんな事をわざわざ言わせてしまったことは、お笑いファンや批評家の責任です。本当に申し訳ないです。この後も高見から下りてきての、優しく丁寧な解説と説明が、本当にブログを読みながら、何度も頭を下げる思いがしました。
というかね、大御所の芸人審査員というのは、吉本やテレビ局の圧力に耐えられる、という意味で選択されている面が大きいことを、視聴者とか漫才ファンは、もっと認識しておいても良いと思います。
テレビで見るのと、現場で見るの違いは、例えば同じ現場で見ていても、客席のどの辺に座っていたかというだけで、全然印象が変わってくるものですし、特にお笑いなんていうのは、周辺数メートルの空気や雰囲気に左右されるもので、少し大きめの会場でやっているM-1予選なんかでは、会場の受け具合の印象が、終わってから散らばって座っていた人達が集まって話すると、それぞれ全く印象が違うというのも珍しくないですから、テレビと現場の受けが違うのは仕方ないでしょう。審査員の中で現場で見ているのに、紳助さんと(今回はいなかったけど)ラサールさんは、そういえば現場にいるのに、手元のモニターで見ていることが多いですね。

紳助さんが言っていた、好き嫌いで決まるかもって言うのは、本当に
難しい審査だったので、あの流れで出た言葉だと思いますし、
分りきった事を言いますが、コンビを贔屓するとか個人が好きとか
では全く無く感性が合う意味の!好き嫌いで、すいません、
くどいですね。
オール巨人の日記2006〜: M−1・寸評・総評?

まあでも、ここまでくどく言わないと、分からない人が沢山いるから、巨人師匠のこの記事は、繰り返しでクドイ文章になってしまうのも仕方ないでしょう、読みにくいとか言ってる人もいますが、ここまで言わなきゃ分からない奴が沢山いるんだから仕方ない。
しかしこのブログは素晴らしいですが、オール巨人師匠だけが、他の審査員と比べて、突出した見識を持っているということではないと思います。生放送のバラエティ番組、しかも僅かな持ち時間で、その場で言わなければいけない事と、終わってから48時間以上も考える時間があり、文字に起こして書いていることとでは、コメントのレベルが違うのは仕方ないでしょう。
巨人師匠のU字工事に対する論評だって、あの場で今田さんが指していて、発言していたら、こんなにまとまった優しい言い方になっていなかった可能性だってあるし、紳助さんやカウス師匠がブログをやっていたら、誰もが納得する発言の真意を説明してくれていた可能性だってあるんだから、出てきたものだけで判断するのは難しい。

ナイツ君には、
番組終了後、廊下で会ったので『新しいネタを、やって欲しい』
と伝えました今回は、少し新鮮さに欠けた感じが有ったので、
息・間・テンポは言う事は無いです
オール巨人の日記2006〜: M−1・寸評・総評?

SMAP」が古いネタと感じたのは、敗者復活戦の会場の客だけじゃなかったんですね(笑)、でもナイツもこの先はまだありますから、期待したいです。

審査員の方が『今回初めて見るコンビが何組か居てる!』
って声が出てましたが、是に関しても
普段から見る見ないは、自由ですし、色んな審査員が居て
いいと思いますので・是は問題なしだと思います。
オール巨人の日記2006〜: M−1・寸評・総評?

紳助さんなんかは、M-1始めてから明らかに意図的に、若手の漫才見なくなってますよね、M-1の決勝だけの印象で決めたい、という思いが強いことは、何かのインタビューでも語っていた、この事については是々非々あるんでしょうが、例えばますだおかだの増田さんなんかは、カウス師匠や巨人師匠が、予選会場に見に向けていることに否定的なんですよね、決勝で真っ新な状態で、決勝の審査員には見て貰いたいという意見もあって、これはだから色んな人がいて、結果的にバランスが取れている、ということで僕も良いと思います。リーダーみたいに東京の芸人を沢山見ている人も入っているわけですし、テレビをよく見ている視聴者代表の上沼さん、テレビをそんなに見ていない視聴者代表の松本さんぐらいの人もいる。

オール巨人の日記2006〜: 久々の涙。

今読みかけましたが・・
有り難くて、何故か涙が出て来て読めません、全てを読んでいないので・・中には批判も有でしょうが・
オール巨人の日記2006〜: 久々の涙。

コメント量に涙を流す、巨人師匠、漫才を愛する男が、漫才について熱く語る人達が、喩えその中に自分に批判的で無礼な口調のものが混じっていたとしても、沢山いること自体に感涙できる、本当に格好良いですね、M-1の決勝審査が二回目以降、あまり芸人さんから文句が出ないのは、やっぱりこれだけの師匠達が、これだけの姿勢で審査に向かい合ってくれているからでしょう。
さあ、次は芸人なのに、そんなことも分からない連中の話です。

サンキュータツオ教授の優雅な生活 | ■ナイツの「風格」とNON STYLE優勝の意味

なんか結果が自分の思うようにならなかったからといって、後付けで理屈ごねてる部分が、多いような気がする。自分の身内贔屓なところとか、当たり前のことを偉そうに言うとか、なんかいちいち癪に障る。これ神聖な勝負を戦ってきた、ナイツやオードリーにも失礼だよ、ナイツやオードリーのファンは、こんなの持ち上げるべきじゃない。こいつらが一番ナイツやオードリーの神聖な戦いを侮辱している。
なんかトータルして考えたときに、shibusashiさんのブクマコメントを読んでも思ったけど、売れてない芸人の僻みコメントでしかない、ダイノジのコメントと比較すれば、レベルの違いが一目瞭然過ぎる。

サンキュータツオ教授の優雅な生活 | ■東京ポッド許可局 緊急配信『M-1グランプリ2008』について

もう自分のブログを汚したくないから、引用は一切しないけど、これ完全に審査している師匠クラスの芸人を馬鹿にしているでしょう。一応、事務所とかは関係なくやっている活動かも知れないけど、一応オフィス北野という事務所の看板背負っている名前を出して、こんなことを公に発信してこの人達大丈夫なの? 芸人としての活動ではないと強弁するのかも知れないけど、審査員しているような芸人さんについて、敬称付けないで呼び捨ててるのは、良いのかよと思ってしまう。
ナイツシンパの次は、ナイツの関係者である、内村さんのあんちゃんです。

せつないプリン: また来年へ向けて

初めて生で見るM-1。優勝したノンスタイルのウケはハンパじゃなかった。優勝は文句なしだった。
せつないプリン: また来年へ向けて

やっぱり現場で見た方は、みんな「文句なし」って言うんだよね。

終了後、楽屋前の狭い廊下で、紳助さんがナイツやオードリーに親身にアドバイスをしてくれていた。
とてもいい光景だった。
せつないプリン: また来年へ向けて

そうそう、芸人さんってこういう世界なんですよね。それを分かっていないで、色々と叩いてる人が多すぎる。来年の「ヘキサゴン」や「行列」にはナイツやオードリーの姿を、見ることになりますよ。
これは今回のM-1で、一番言っておかないといけない事だと思っているんですが、僕は何度もこのブログで今年のM-1の感想の一つとして、「審査員がテレビバラエティということを意識している発言を、あまり額面通りに本気で捉えるな」という話をしているのと、同じ事なんですが、紳助と松本が喋ってるとか、審査員が横をのぞき込む表情しているとか、そういうのだけも額面通り見ること無いんですよ。
だって実際には大竹さんやカウスさんだって、もっと審査員席で色々と喋っているだろうし、リーダーや上沼さんだってそうです。あくまでも番組スタッフが、紳助の表情ばかりを追っている、紳助と松本のツーショットを押さえているからで、例えばリーダーと巨人師匠のツーショットをずっと押さえているカメラがあれば、同じようなシーンはいっぱい画面にいるわけです。
ラジオ番組の失言問題などで、僕は編集しているスタッフがいるんだ、という話を繰り返してきましたが、こういう生放送でもスイッチングの指示を出している人間というのが必ずいるわけです。そういう人が紳助と松本の喋っている絵を、沢山お茶の間に流したいという意図を持っている、ということもある訳なのです。
僕は一般の視聴者は、そんなことは考えないで、画面に映っていることを全てとして楽しめばいいと思う、でもテレビを見た感想を、ブログに書いたり、評論チックなことをしている人は、もっと画面に映っていることを全てと捉えない、あくまでも編集権のいる人間が介在しているものが、テレビやラジオから流れているんだということを、分かった上で書かないと、事実を見誤ってしまうし、面白くないですよ。絶対に現場では紳助と松本の二人以外も沢山審査員同士で喋ってるんですよ、だからあれが不愉快なら紳助ではなく、スイッチングしている人間を責めるべきでしょう。

島田紳介という人が持つ「歪み」が、この日噴出してしまった事が、酷く残念でした(例えば、ヘキサゴンで歌うPaboの後ろ、ひな壇の真ん中で構える紳介の異様さなどを参照してください。あれは凄いよ、空間が歪んでるから)。
M-12008総評…は続く(ネタバレをたっぷりと含みます) - MCATM IN THE BATH

だから昨日も突っこみましたけど、こんな関係ないことを引き出してくるのは、僕には「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」的な、強引な叩き方だと思うし、そこまで発案者で創設者で、現在も審査委員長に対して、不信感があるのならM-1なんて見ない方が良いですよ、面白い漫才なら別に劇場に行けばいくらでも見られるんだから、少なくとも僕は主催者に不信感があったから、「キングオブコント」は生で見なかったし、去年や一昨年はM-1も予選審査に不信感があったから、準決勝に行かなかった。

塙「紳助さんが作ったM-1ということで
  めちゃめちゃ感謝してますからね」

社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:M-1グランプリ2008直前SP〜その3〜

ナイツ単独ライブ「21世紀大ナイツ展」 [DVD]ナイツ単独ライブ「21世紀大ナイツ展」 [DVD]
ナイツ

笑魂シリーズ ナイツ 「ナイツのヤホーで調べました」 [DVD] サンドウィッチマン ライヴ2008~新宿与太郎行進曲~ [DVD] NON STYLE LIVE 2008 in 6大都市 ~ダメ男vsダテ男~ [DVD] キングオブコメディ 第5回単独ライブ「誤解」 [DVD] サンドウィッチマンのエンタねた Vol.2 エンタの神様ベストセレクション [DVD]

by G-Tools