「ダウンタウンDX」2008年12月4日放送分

千原兄弟千原せいじ弄りが巧くいかない理由

千原兄弟は東京進出して、ジュニアの事故とか色々ありはしましたが、はっきりいって潜伏している時間が長かったわけですが、最近になってようやくジュニアの「すべらない話」あたりから、全国ネットのプライムタイムの露出も増えて、お茶の間の人気タレントといって良いグループ分けの芸人になってきました。しかしそれでも千原兄弟としての面白さというのが、テレビでまだ発揮できているとは言い難いように思います。その中で一番思うのは、やはり千原せいじの扱い方への違和感なのです。ぶっちゃげた話、松本人志木村祐一千原ジュニアといった人達の、せいじに対する弄り方が、間違えている気がしてならない。
例えば今日の「ダウンタウンDX」なんかでも、せいじが息子と顔に傷の付いた犬を、真剣に追いかけ回して遊んでいたというエピソードが紹介されていましたが、これって見方を少し変えれば、「子供と全力で遊んであげる素敵なお父さん」という捉え方だって、容易に出来るエピソードではないですか、最近のせいじさんのエピソードもっとも強い話で、ケニアにロケで行って、現地の人達の人気者になって帰ってきたとか、いま住んでいる東京の下町で、商店街歩いていたら、店の人がどんどん出てきてお土産持たせてくれるとかも、人間的な魅力や懐の深さを示しているエピソードで、いわゆる奇人変人エピソードとは遠いし、例えば後輩の車を壊した話とか、そういう話に対して言うのなら分かるんですが、この辺のエピソードは全員が、ジュニアがせいじに対して命名している「残念な人」という、印象を受けるエピソードではない。
むしろせいじを「残念な人」扱いしている、松本や木村、ジュニアの方が、小さな事で度が過ぎた怒りを見せるクレーマー体質の方が、よっぽど世間の人から見たら「残念な人」という感じがするんですよね、松本やジュニアの結構残念なエピソードが、松本やジュニアだからということで、「カリスマのこだわり」みたいな扱いを受けて、本当に残念な人達から「残念な人」という烙印を押されている、せいじのエピソードが、実はそれほど残念でもないというのが、僕は千原兄弟として人気を取り戻してはいるけど、中途半端なところで止まっているんじゃないかなと、思っているんですよね、ただもう千原兄弟の関係性とか、吉本の先輩芸人のせいじの弄り方は分からないだろうから、何とかせいじの人間的な魅力を、素直に引き出してくれるようなホスト役と、もっと絡むきっかけが欲しい。
そういう意味でも、やはり「笑っていいとも!」には、せいじも一緒に、いやむしろせいじ単体でレギュラーになって貰いたかった。タモリさんの素直な形で、せいじという人間を面白がり、引き出す姿というのは、一日も早く見てみたいです。

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