「爆笑レッドカーペット」2008年8月27日放送分

NON STYLEのレッドカーペット賞がとにかくめでたい!! いや僕は正直、U字工事の方かなとも思っていたのですが、NON STYLEも同じぐらい良かったですからね、いや東京進出してから四ヶ月で、早くも結果を出してくれて、本当に素晴らしかったです。

爆笑レッドカーペット8月27日放送分 - 一汁一菜絵日記帳

NON STYLEが、この番組には向いていないとか、東京に行ってからイキリをやらなくなったことには、僕も少なからず不満を抱いていました。しかし石田の虚弱体質とウザキャラでNON STYLEを浸透させて、井上のイキリキャラで攻めるという、大阪でNON STYLEが地位を高めていく流れを、そのまま東京でも再現しようとしている戦略を取ろうとしている点に、心底脱帽しました。
いやでもこれが大阪の芸人には出来ないんですよ、芸人さんには自分たちが世に出るきっかけになったネタ(=キャラ)と、知名度を高めるきっかけになるネタ(=キャラ)というのが、最近の劇場で売れてから、テレビ番組で売れるまでのタイムラグが長い(特に大阪の)状況だと、どうしても世に出るきっかけになったネタと、世の中で評価されるネタというのに、違いが出ることがありますが、大阪の芸人の東京で失敗する事例として、大阪である程度知れ渡った後に、評価されたネタを、いきなり自分たちのことを知らない、東京(全国区)で押していって理解されないというのが、ここ数年の大阪の芸人の東京進出の失敗になっている。
それはやはり大阪で誰も自分たちのことを知らなかった時に、知られるきっかけになったネタやキャラを、まず自分たちのことを誰も知らない場所である、東京の全国区のテレビには持って行くべきで、そこで知られてから、大阪で大きく評価を上げたネタを持ってくるという、大阪で自分たちが売れた流れというのを、東京でもう一度、忠実に再現するべきなのです。これが所謂「大阪の芸人は二度売れなくてはいけない」という格言の、本質的な正体なのです。二度売れるという意味には、売れるための手順も踏まえなくては行けない、そういう過程や苦労ということも含んでいる。
ところが最近の大阪の芸人は、大阪で会談を何段も昇っていった後に、評価されて結果を出したことを、いきなり東京に行った時に、それを持ってきてしまう、だから最近の大阪の芸人の東京進出というのは、大阪の人たちが期待している人による、満を持しての東京進出ほど失敗してしまう。大阪で売れた芸人が、東京に行く時は、大阪で売れた過程というのを、そのままなぞってもう一度やるのが正しいというのを、NON STYLEが、いま身をもって証明しようとしています。
でもこの結果が、特に大阪勢の東京進出の経験として、後続に受け継がれないんだろうなあと思うと、残念でならないです。きっとまた東京の番組を見ていたら、「それは貴方が大阪で馴はお染みだから受けているんだよ」というネタを、胸はって堂々とやって、スベリまくる大阪芸人というのを、見せられることになるんでしょう。
そういう意味で、NON STYLE本人なのか、取り巻きのスタッフなのかは分からないけれど、きちんと東京でも大阪で辿った手順を追っている、NON STYLEとその周辺は、立派だと思うし、素晴らしい才能だと思います。もう本当にM-1ぐらいは、さっさと優勝して通過していってください。
去年の敗者復活戦のネタは、決勝でやっていたら2003年の笑い飯や、2006年のチュートリアル級の評価を得ていたでしょう。現時点で大阪出身の芸人で、唯一天下を取れる可能性がある芸人ですよ、NON STYLEは、僕はずっと考えていましたけど、今日は改めてその事に確信しました。どうかM-1優勝なんて通過点は、さっさと通過して欲しいです。いやでも本当は去年優勝していたと思うんだけどなあ……、本当にこの人達は準決勝さえ越えたらなんですよねえ……。
U字工事は、彼らに何らかの可能性を感じていた人たちが、やっと待っていたものを、ようやく提示してくれたというべきもので、素晴らしかったです。一緒にイベントをやっていたサンドウィッチマンM-1優勝と、その後のブレイクも刺激になったのかも知れませんが、これまで格好付けていたのか何なのか分かりませんが、ようやく栃木弁キャラというのを、前面に出してくるネタを持って来るという、期待通りの漫才をやって、見事に成果を出してくれました。僕はNON STYLEの信者と言われても構わないぐらいのファンですが、今回はU字工事にレッドカーペット賞を取って貰いたかったです!! そのぐらい今回のU字工事は素晴らしかったです。引かれてるだけの、自分叩くやつもやらなかったし、凄い改良してきたなあ、もうNON STYLEのレッドカーペット賞以上の感動がありました。僕はノンスタ贔屓ですけど、僕ならU字工事がレッドカーペット賞です。
そもそも北関東弁で喋っているだけで、それで漫才しているのが面白い、というのが東京の人たちだけなんですよね、やっぱりせっかく栃木弁で漫才しているのなら、もっと栃木や北関東という土地柄を掘り下げてくれないと、他の「やねん」「みゃー」「ばってん」「じゃけん」言うてる人たちには、アピール出来ないですよ、北関東弁が面白いって感覚自体が、実は凄い首都圏の人特有のことなんじゃないかと、やるのならもっと今回のように掘り下げて欲しい。この路線でもう一つレベルの高いネタを用意出来たら、M-1ファイナリストは当然のように巡ってくるでしょう。
ななめ45°はこの番組では、「電車オタク」「マザコン」というキャラを出さなくても、もう普通に受け入れられるようになっているよなあ、やっぱりね芸人が「自分たちには、更に奥に引き出しがありますよ」というのは、このぐらい認知された上での存在感を得てからでないと、ダメだと思うのです。ななめ45°はすっかり、この番組のスターになりましたね、切り捨てないとか、オチが解っても面白いんだもんなあ。
永井佑一郎は中笑いで、すっかりこの番組で、良いポジションを定着、少年少女は今でもそんなに物凄く高い評価はしていないんだけど、とりあえず友近とアジアンよりは巧いよね(笑)、どうしてこの人たちがキングオブコントで、準決勝に残らなかったんだろう。アジアンと友近が、それぞれM-1とR-1のファイナリストで、この人達がC-1にあたるキングオブコントで二回戦敗退は、絶対に世の中というか、吉本は間違っていると思う(笑)。
モエヤンは、これがアリなら、なんでもアリ過ぎるから、これはOKにしてはいけないと思う(笑)。怒られてもヌーブラやり続けるという選択肢がないのなら、タイツ脱いじゃっても良くないかなあ、いやこれ小笑いでも良かったと思うよ。
今週のコラボは、もう一回だけなら、物凄く面白かったです、いやバカリズムは物凄い大損してましたけどね(笑)、「嫁ぐんだねー」ってなんだよ(笑)、いやーなんか意味は分かんなかったけど、とにかく凄かったです。いやU字工事の件もそうだけど、もう中学生をそのままの形で売り出したりとか、この番組は凄いですよ(笑)。ネタ中に演じている芸人さんが「しばしご歓談を」なんて言ってるネタ、生まれて始めたみたよ(笑)。凄く面白かった、バカリズムの世界観は根底から崩されたけど、それをされてもOKなぐらい、バカリズムの世界観というのが、揺るがない強さがあることも、再確認しました。
星野卓也が初登場というのは意外、しずるのレッドカーペットの青春コントのシリーズは、そろそろ微妙になってきた、というぐらい出涸らしになってきたと思う、そろそろ違う展開に来ても良いかなあ? いや青春コントも、レッカペに出るのも良いんだけど、青春コントはもう少し長尺で見たいし、レッカペではそろそろ違うことが見たくなっています。
やっぱりレッドカーペットは、面白いですよ。というか、今日のゆってぃの存在だけで、「レッドカーペットはエンタ化した」とかいう人は、あまりにも短慮というか、簡単に物事を見過ぎだよ。レッカペはそうなっていないし、エンタもそれだけの番組ではない。
しかし東京の友人が、NON STYLEを「関西臭が強すぎる」と語ってたのは驚いたなあ、大阪の人が思う関西っぽい漫才では、ノンスタの漫才はあまりにもかけ離れている。そう考えると、大阪の人が思う大阪らしい漫才というアピールが、全国的に通用しない理由も良く解ってしまう。

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