今日のbaseよしもと「bATTLEワラb」の結果

baseよしもと 掲示板 - 7/30 bATTLEワラb 結果

スマイルとspan!が思いっきり厳しい事にいきなりなっています。正直芸人としての“華”というべきところでは、スマイルとspan!の二組が新生baseよしもとの中心的存在だったはずなのに、最初の入れ替え戦でいきなり二軍落ちしてしまい。復活をかけた最初のバトルライブで、スマイル、span!共にこの低調というのは、僕らや本人達以上に、吉本の中の人が頭を抱えていそう。
スマイルの低迷はもう簡単で、よしたか君といういかにもアホそうな子が出てきて、そういう漫才をするのかなとお客さんはみんな思い込むんですよね、その思い込みという裏には、それを期待しているという事があるのに、もうここしばらくのスマイルの漫才というのが、非常にしっかりした物になっているんですよね、それは良い事のように思うけれど、それが果たしてお客さんの期待やニーズに応えているのか? ということを問われたら、僕は微妙に感じてしまうし、実際にスマイルがテレビでプッシュされるようになって、結構な時間が経っているけれど、いまいち足踏みの状態が続いているのは、その辺に理由があると思うんですよね、スマイルに利口な漫才なんていう、大阪に沢山いるものは求めていないというのが、実は世間一般のスマイルを評価している一群の正体だったんじゃないでしょうか?
span!に関してはもっと深刻だと思うんですが、この人たちの最も評価されるべきことは、それこそタレント的な“華”であり、テンポの良い掛け合いであり、絵面の魅力とか、パーソナリティというべき才能なんですよね、しかしbaseよしもとのファンというのは、全体的な傾向として発想力的なものを重視しすぎるというか、漫才やコントの台本的な部分や、フレーズの独創力というものを、あまりにも芸人の評価軸として重要視しすぎている、これは老いも若きも、男女も問わずにいえる傾向として確実にある。
でもこの部分というのは、ぶっちゃげた話、優れた作家やブレーンが付けば、簡単に解決する事が出来るスキルであるという事実を、関西のお笑いファンや芸人は理解出来ていないんじゃないだろうか? 芸人いや演者に最も求められるスキルというのは、人前に出てきたときの演技力やアピール力、パーソナリティといったこと、もっと言うと根元的な人間的な魅力であって、決して台本の作成能力や大喜利的な発想力や、台本制作能力でもない。
吉本は何だかんだ言っても、テレビタレントという、一番金になるものを育てていきたいはずなのに、現状の若手のバトルライブシステムが、それを育て見出すシステムになっていない点、いやむしろそれに相反する人たちがライブシステムの顔になって、吉本が本当は育てたいであろう芸風の人たちや、いま東京のテレビが求めているようなタイプの芸人が、陽の目を浴びないシステムが確立している点について、どのように考えているのだろうか? という疑問は尽きないでいる。
例えば来週末に、二回戦が行われる「MBS新世紀漫才アワード」では、スマイルとspan!が共に二回戦に進出しているが、今年のbaseよしもとのリニューアルで新たにbaseよしもとの一軍メンバーに引き上げられた人たちは、ほとんど二回戦に勝ち上がっていないという現実があるわけです。ここまで世間と若手の劇場に足を運ぶ客の乖離が進むというのは、そこをステップアップの場所にしている若手芸人にとって、不幸でしかないのではないでしょうか?
僕は二、三年の内に、スマイルやspan!が「めちゃイケ」や「はねトび」のような次世代番組に抜擢される事は想像出来ても、いま発想力や台本力が評価されている人たちが、同じクラスの成功を収めるところは、悪いけど全く想像する事が出来ない。芸人が最も評価されるべき所は、台本の制作能力や発想力ではなく、個人のパーソナリティと、そのパーソナリティをどう理解し、表現出来ているかだと思います。