吹田市長が橋下知事の前で、ガンバの新スタジアム問題と国際児童文学館について踏み込んだ発言をしていた

吹田市長・橋下対談 | 吹田と子供の未来のために〜吹田市議会議員 藤木 えいすけの想い〜

これは興味深いことが対談で、特にガンバのスタジアムおよび国際児童文学館についての吹田市長の発言は、注目すべき点が多かったので、以下に引用紹介していきます。

市長:それと今エキスポランドが休園している。エキスポランド活性化のために同じ記念公園内なので、ガンバ大阪のサッカー専用スタジアムをエキスポの中に新しくおきたい。ガンバの会社もなんとか自前で作りたいといっている。今までは行政にして欲しいばかりだった。そうなれば全体がよくなるのではないかと思う。エキスポランドも今のままではお客さんが逃げて、来年オープンしても心配。(後略)

まずガンバのスタジアムについては、現在の万博のある吹田市は消極的だから、近隣でホームタウン活動エリアでもある高槻や茨木といったところから、新スタジアム建設を伴う誘致という話が出てくる状態だったけれど、吹田市の関係者からこういう発言が出てきたのは、高槻や茨木の招致活動も停滞気味なことを考えると、大きな流れになりそうです。
ただエキスポランド自体は、もう復活は難しいと思うんですけどねえ、どうせならエキスポランドは全部潰してしまって、そこにスタジアムをメインにしたガンバランドでも作った方が良いのでは?
続いて児童文学館についてです。

市長:(それは)たいしたもの。万博にある国際児童文学館についても私たちは(知事から)ボールを投げられて、「これだけ負担しますから」と私たちに(知事は)言わせている。

知事:大阪が盛り上がるのであれば。(ところで)児童文学館のご提案をいただいたのだが、最後どうするかを今PTが考えているところなのだが、あの建物を吹田市さんで有効活用していただくというのは・・・。PT案では中を全部中央図書館に持っていくという話なのだが、仮にそうなった場合、あの建物を吹田市さんで活用していただくということはありうるのか。
市長:それもご協議させていただく。文学館があそこにある意味、大阪の文化、産業経済・環境・文化の三本柱でやっていただきたいし、たこ焼きとお好み焼きだけが大阪の文化と思われているフシがあるので、地味だけど立派な知的財産があるんだということをきちっと伝えていきたい。(後略)

市長:私たちも応分の負担をさせていただくので、なんとか文学館をあそこに置いてもらえたらという気持ちはまだある。いい政治判断を期待している。

まず5月の段階で「国際児童文学館」について、所在地の吹田市長が、吹田市でも応分の負担をするから「国際児童文学館」を存続させて欲しいと発言していたことなどは、恥ずかしながら僕はこれまで知りませんでした。宮本大人さんもこの対談については触れているにも関わらず、橋下知事の発言にばかり注目して、この吹田市長のコメントには残念ながら触れられていない。これは宮本さんがチェックした記事には、橋下知事の発言ばかりが載っていて、吹田の阪口市長のコメントは載っていなかったのかも知れませんが、これは対談という場ではありますが、大きな援軍の具体的な支援案につながる発言です。「国際児童文学館」を守るという意味では、この発言は取り上げるべきだし、大阪府民に対してのアピールとして、前に出しても良い発言のはずですが、どうしてこのコメントがあまり「国際児童文学館」の存続派の人たちが、大きく引用紹介した気配がないんですよ。これは納得が出来ない。
なんかね減給に反対している職員とか、ワッハの反対運動している関西の芸人や文化人もそうなんですが、論破する相手、戦うべきは橋下知事だと思ってないかなあ? 橋下知事に反論することよりも、大阪府民を味方に付けること、そのためのアピールを強めることというのが、一番大事なんじゃないですかね? マスコミが相手にしてくれないから、府民に声が届かないから橋下知事にアピールする所を見せるというのは、あまり現在の大阪の状況を考えると巧い作戦じゃなくて、例えばこういう吹田の阪口市長の発言に乗っかるとかの方が、よっぽど良いアピールになると思うのですが? 橋下知事を攻撃する暇があったら、府民に理解を求めることにもっと尽力するべきでしょう。