本当におかしくなっているのはどこなのか?
少年犯罪データベースドア:31年前の加藤智大
通り魔事件というのは、僕が幼少の頃の方がリアリティがある犯罪として、頻繁に起きていたイメージはあったけど、この時代はこんなに多かったんですね、そりゃあれだけ警戒していたはずだなあと思った。その方にも当時は文通による事件の多発や、爆破予告の狂言電話なども多かったという話があります。
18歳のOLが顔も知らないペンフレンドに呼び出されてホテルで殺されるという事件もこの年に起きています。ネットの出逢い系なんかがなかった時代は文通による事件が続発してまして、いまのネット事件よりは遥かに多かったと思いますが、郵便を規制しようという話がまったくなかったのはフシギです。
これはそのまま次の話につなげて読めますね。
社会のダブルスタンダードと出会い系規制の悪影響 - tx別館(本とネットの話限定)
どう言って良いか分からないんですが、建前に覆い隠された真実とかいうものがあるのは良くある話ですが、いまはそれをマスコミも政治家も活動家とか教授みたいな人たちも、みんなで率先して建前で覆い隠す側に立っていて、社会のダブルスタンダード化が進んでいる気がする。現在は昔と違って、猟奇的な犯罪者や稚拙な犯罪をする人間が多いというイメージ操作も、それの一つの道具となっている。
明治・大正・昭和・平成 実録殺人事件がわかる本 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) 柳下毅一郎 by G-Tools |