鹿島、大逆転Vで悲願の10冠達成/J1最終節 : football weekly

僕は少しアンチ鹿島な感情も一桁パーセントぐらいは持ち合わせている人なんですが、それでもこの結果を受けて思うのは、Jリーグにおいて「名門常勝クラブ」という冠を得るに足りるクラブは、鹿島アントラーズというチーム以外には存在しないことを見せつけたのではないでしょうか? もちろん9冠目から10冠目までの時間というのはあるにしても、かつて常勝軍団として、カップコレクターだったチームが、一度填ったドツボからなかなか抜け出せない、抜け出す雰囲気すらないことを思えば、やっぱり鹿島は凄いと思います。
レッズが過密日程の疲労から失速、ガンバがいつものように終盤で勝負弱さを見せ、はっきりいってこの二チームの大逆噴射で得た優勝ではあるのですが、ジュビロマリノスヴェルディといった同じ昔の名前のチームの現状を思えば、アントラーズは立派としか言いようがないし、9冠目のナビスコは微妙だけど、本山、小笠原、柳沢の世代が主力になってからの初タイトル、これが意味するものはあまりにも大きい。鹿島アントラーズJリーグの短い歴史の中で、既に“伝統”とか“名門”といった風格が培われている。
しかしモチベーションに差があったとはいえ、今年の躍進や去年からの継続性を考えると、清水エスパルスチョ・ジェジン無しの来シーズン、五輪に向けた強化試合やら何やらで一部の主力選手が取られることを考えると、今日の最終戦一試合だけで言うのは早計かもしれないけど、チョ・ジェジンより上のクラスのFWを獲得できないと、来シーズンもこのぐらいの成績を上げれるかは、結構心配だと思ってしまった。
レッズはもうしゃあないとしか言えない、クラブワールドカップに向けて、どこまでチームが元に戻るかということと、「ターンオーバー」を実質的に禁止している制度と、悪いことかのように取り締まろうとする協会は、一刻も早くそれを是正するべき、横浜FCはやっぱりこういう状況で心が折れていない、ベテラン達にとにかく拍手を送りましょう、カズさんはこういう時に光るのは流石です。しかしJリーグはここしばらく最終節までもつれて、逆転劇も含めて面白い展開になって、1シーズン制への転向は大当たりだったし、実力伯仲でクラブの個性にバラ付きがあるJリーグの優勝争いは面白い。「Jリーグに巨人軍はいらない」という初期のJリーグの方針は、ここに結実したと言えるでしょう。だから僕はいま突然のように日本のサッカーマスコミが、Jリーグに巨人軍を求めるような動きを見せていて、それを大都市圏の大企業をスポンサーに持つ、いくつかのクラブに求めていることには、激しい違和感を示しておくことにします。

【J1優勝!】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント : J's GOAL

ついに放送中に、テレビ向けの監督インタビューに現れなかったオリヴェイラ監督、表彰式後の挨拶も気合い入りすぎで、面白くもあり感動的でもありました。この監督は長く日本で仕事してほしいです。

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能田達規

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