今週のM-1大阪予選1回戦の総括・PART3
NON STYLEが与えた影響、それはNON STYLEの出番が終わった瞬間、客がほぼ半分帰った(笑)。NON STYLEはDブロックのトリだったんですが、これで次のE組はかなり不利な状況、はっきりいって雰囲気がかなり悪かった初日、二日目を凌ぐ最悪な雰囲気に会場がなりました。最近の歌ばかり…紅白60曲中間発表
- 10月4日Eブロック
パステルモグラ
この最悪な雰囲気の中で唯一健闘したのがここでした。先月のビーサンバトルで135ポイント叩き出した「応援団」のネタを持って来ました。さすがに悪い雰囲気や本人達の緊張もあって、僕が先月見たときに感じた満点という感じではありませんでしたが、山崎さんの長台詞ツッコミ絶好調で、あの雰囲気の中できちんと笑い取っていたんですから合格しなきゃ嘘でしょうという感じでしたが、当然のように合格。是非とも今年は準決勝ノルマでお願いします。
イアソン
技術的にかなり達者な感じの応援団でのあるあるネタでしたが、技術レベルは天と地の差がありますが、それでもジェシカの応援団ネタの方が突飛で面白いかなあ、お客さんがほとんど笑ってなかったのはこの人たちの責任ではなく、その時の雰囲気のせいなので合格は良かったです。
ビタミンS
そのイアソンよりもっと笑いが取れていなかったのが、先月ビーニに昇格したばかりのビタミンSでした。まあネタの選択も良くなかったとは思うのですが、客席と舞台に距離があるまま終わってしまった感じでしたが、その辺をきちんと考慮してくれる審査員だったのが救いでした、これはやむを得ないかと思いましたが、合格して良かった。
ボルトボルズ
自分たちのグッズやテーマソングを作りたいというネタ、まあ合格させる理由はあったと思うぐらい良かったです。このあたりから先ほどドロンさんの応援部隊だったお水風の人々がいたところに松竹応援団が陣取り、松竹の芸人さんになると過剰に盛り上がっていたのは、この空気の悪さを感じたからでしょうね。
- 10月4日Fブロック
サーキット・トレーニング
正直、全く覚えていないのですが合格。あとでメモを見て“ド素人っぽい女子高校生コンビ”とあったので、どんな人たちだったかだけは思い出す、なんかプロフィールと素人臭さだけで合格させてるだろう感が全開で、あんまりいい気持ちしませんね。
しかしここまでアマチュアコンビを何百組と見てくると、アマチュアと言っても完全にド素人な人たちと、芸能学校の卒業生やインディー活動している人の違いははっきり分かるようになってきました。大抵の場合「立ち位置が離れてる」「手の置き場所に困っている」「声が小さい」「マイクの声が届く範囲が分かっていない」というのが一つでもあると大抵ド素人アマチュアですね(笑)。
夜盗賊団
最悪の空気が続く中で打破してくれたのは、やっぱり飛び道具トリオのここでした!! いや良い空気に戻してくれてありがとうございました。ちょっと緊張もしていて拙くなっていたところもあったと思うのですが、さすがにここまで空気を回復させたら審査員も評価しますよね、合格しました。
司会者、審査員が誰一人として“よるのとうぞくだん”と読んでくれなかったのはご愛敬、カナぐらいふっといてやれよ。
藤原三村
再挑戦でNTT西日本賞獲得の素人夫婦。ここも正直、ド素人の空気満載でした。NTT西日本賞はこういうコンビ向けの賞という事を明確にするためにも、やっぱり登録区分でアマチュアとインディーズの区分分けはやはり明確にするべきではないでしょうか?
ピントコンナ
松竹のピン芸人・タケウチパンダ、みょーちゃん、代走みつくにによるユニットトリオ、M-1に向けての即席というわけでなく、このユニットで何度もイベントをやったりしているのですが、正直漫才じゃないと言われればそれまでの寝たではあったのですが、正直落ちるとは思いませんでした。
マシンガンズ
「オトコマエーズ」で登場して、自分たちがいかに悪い奴らかをアピール、『悪いから座って漫才させてもらう』といって持って来た椅子に座る、その後もいろいろあって最後はお菓子を会場にばらまいてビッキーズのパクリやって終了、いやあ素敵でした。
終わってからの合格者インタビューではきちんと着替え直して、『(2回戦では)舞台を破壊してやる』とかしっかり決めていて最高でした。
ランアフター
特に面白くなかったし、合格もしていないんですが、カレーと米というネタの設定だけがその時は引っかかりました。
あべのこうじ
baseよしもとのオーディションの結果の張り紙のコンビ名で気になっていましたが、ようやく見れました。あべこうじではなく、あべのこうじです。困ったことにそこそこ面白く、この先少し売れて、あべこうじと間違えられて困ることになりそうです(笑)。まあマシンガンズ同様に、東京に同名や似た名前の人がいると知らずに付けたんでしょうねえ。
ぽちょぽちょ
松竹のユニットトリオの次は後藤征平(はだか電球・休止中)、藤原F鬼夫、メキシコの風によるピン芸人トリオユニットです。大脇里村さん主催のライブで見たネタでしたし、会場も盛り上がっていたので安心していたのですが、まさかの1回戦落ち。最後の審査員コメントで『自分の世界に入り込みすぎてお客さんをほったらかしにしていた』という趣旨のものがあり、どうも後藤くんはそれを自分たちに向けられていると思っていたようでした。
去年は「平安時代の鬼ごっこ」で有明の敗者復活戦まで辿り着き、“大阪にはだか電球あり”というのを知らしめただけに、こんな早く今年のM-1が終わってしまったことはショックだと思いますが、まあ他の二人の本気度は相当低かったようにも思えましたし、結局審査員も世間もみんな“はだか電球”を待っているだけですよ、後藤征平は悪くない。っていまそれ言われるのも一番嫌だと思うのも分かるんですけどね……。
トライアングル
九九のネタ、まあ達者だったし、というかここが1回戦落ちは流石にヤバイか、なんかでも実際に面白かったとか、笑いの量よりも松竹勢は技巧と名前で選ばれていたような気がするので、正直1回戦から勝ち上がった松竹勢は、準決勝まで辿り着ける可能性あるコンビはいまの所いなさそうですね。
- 10月4日Fブロック
宇宙ネズミ
面白かったけど、少し弱いかなと思うところもあったので、まあ仕方ないですかね。
カラチネ
全く覚えていないし、メモも取ってなかったんですが合格、まあケーエーからも合格者出さないとね。
ピーマンズスタンダード
知り合いから、今年の松竹1回戦挑戦組で準決勝の可能性があるのならここと聞いていて、僕もこれは普通に合格すると思っていたらまさかの不合格、いやFun……(以下、自主規制)。
- 終わってから
チケットをいつも買わせてもらっているパステルモグラさんとお話しさせてもらっていたら、知り合いがマシンガンズとお話ししながら降りてきたので、便乗して色々とお話しさせてもらいました。面白かったのはマシンガンズさんがネタが終わって引き上げてきたときに、向山さんがこれまたネタが終わって客席で見ていたパステルモグラさんを見つけたときの第一声が、大きな声で『アカン、(客が)男ばっかやから受けへんわ』と言っていた話をしたら、本人全く覚えていなくて、パステルモグラにも言ってたと指摘されてたけど、本当に覚えてなかったようでした(笑)。そのマシンガンズさんも今後は男ファンを開拓したいという話、いや隠れ男ファンは無茶多いですから、問題ないですよ(笑)、いやでもお二人ともなかなかの好男子で、そりゃ女性ファンにもあれだけ囲まれるはずですよ、なんだかんだいって女の子は見る目あるなあと思いました。
- 10月5日1回戦
公式的には追加日程となった日、個人的には体調不良で途中で帰った日についてのレポートです。結局この日が大会的にも自分個人的にも一番の大波乱となったわけですが(笑)。
この日の話はまた、明日に続くにします。