今週のM-1大阪予選1回戦の総括・PART2

こちらからの続き)
昨日のエントリーに追記しようと思っていたのですが、昨日の分だけでも相当長くなっていたので、日付も変わったことですし新たにエントリー立てます。

  • 10月4日Cブロックの続き

ママ・レンジ

万引きのネタで余裕もって合格。ただここも以前のように準決勝までいけるパワーがあるのか不安残りました。

Fun Park

最近ボケとツッコミを入れ替えたばかりのFun Parkですが、正直試行錯誤の途中というか、かなり粗ばかり目立ったように思うのですが、正直ここを上げるなら、他にもっと上げるべき松竹芸人はいるように思いました。
全体的にCグループは低調で、特にアマチュアNSC生が全滅に近い出来だったので、場内も冷えて芸人さん達もやりにくかったのではないでしょうか。

  • 10月4日Dブロック

ラフ次元

再挑戦組のNSC生、ここは最初にこの名前を見たときから、何かピンと来るものがあるというか、やっぱり名前ってかなり芸人さんは適当に付けていることが多いのですが、だからこそセンスが余計に問われるところがあって、名前で期待するのは結構外れがなく、ここも期待していたのですが、落ちたときも結構面白かったのですが、今回はかなり余裕を持っての合格だったんではないでしょうか。3回戦ぐらいまでいけるように頑張ってほしいです。

まいどおおきに

ここを落として、なぜ……(もうええって)。

ベリー・ベリー

ボケとツッコミを入れ替えてからの勝負ネタになっている修学旅行のネタを持ってきました。河中さんがGLAYの『口唇』を熱唱する部分で、いつものbaseなら大爆笑になるのに、ここでは一気にそれまで掴んでいたお客さんを放してしまったように見えました。やっぱりお客さんで受けるところって全然違うということに、改めて難しさを感じました。またbaseの中でだけ許されることも多いですし、2回戦以降は漫才アワードの2回戦や、先月のビーニバトルでやったガン・シューティングのネタの方をやった方が良いのではと思いました。

日刊ナンセンス

日刊ショートコント、ショートコントをやってブリッジで「ややウケショートコント」とか「思ったよりウケたショートコント」といつたブリッジを挟んでいくネタで、おそらくきちんと声が揃っていることを考えると、その時の客の反応でブリッジを変えているのではなく、ややウケを狙った物は本当にややウケだったりするのが見事でした。当然のように合格しました。

カニ

メモにそこそこ面白かったという印と『カニクリームコロ助』とだけ書かれていたけどよく覚えていません(笑)。

パイナツプル

あるあるネタ”みたいな形式でお互い言い合うみたいなネタだったんですが、後で一緒に見ていた方に聞くと、ピン芸人二人でのユニットだったようで、一方の方のピンネタを無理矢理二人でやってるだけだったようです。しかも面白いことに本来のそのネタの持ち主よりも相方さんの言ったときの方が面白くて客の笑いが大きかった(笑)。明らかに掛け合いがなくて漫才ではないんですが、あそこまで笑いを取れば合格しますね、はっきりいってこのDブロックの後半がこの日一番雰囲気が良かったことにも助けられました。

ドロン・ライズ

水玉れっぷう隊や$10がバイトしていたことで有名なショーパブのオーナーで、元漫才コンビ横山アラン・ドロンのドロンさんが登場、平川タローさんに続いてベテランが新しい相方を引き連れての参戦です。ブランクを感じさせない見事な漫才で楽に勝ち上がりました。しかしここが終わった瞬間に自分の後ろにいた、いかにもお水な雰囲気の集団が帰ったのは笑いました、次はNON STYLEなのに(笑)。

NON STYLE

で、今日の主役というか、おそらく大阪予選における最大の大物、現在のbaseよしもとのエースのNON STYLEの登場で会場大いに盛り上がる……はずだったんですが、正直不発でした。
まずネタが「格好良いところをアピールする」というネタでしたが、なぜこんな今年の賞レースでやり尽くし、そして負け続けたネタを今更持って来たのかも微妙だったし、それ意外にもなにか勢いに任せて突っ走っただけで終わってしまったように思いました。
僕は1回戦ということもあって、このネタ選択であり、やや流し気味の漫才だったのかなと最初は好意的に見ましたが、一緒に見ていた方は1回戦だからこのネタを持って来たというのには否定的で、NON STYLEbaseよしもとでいまどんなネタをやっても爆笑とれて、バトル上位に入るようになってしまっているので、どのネタが自分たちの中で一番良いか分からなくなっているのではという指摘は納得しました。きっと中山功太なんかもいま同じ症状だろうなあ、ということでハリガネロックと並んで今年の1回戦エントリーの中では横綱級の出番でしたが、正直、今年も準決勝の壁を越えるのに不安を残す結果となってしまいました。そしてNON STYLEがちょっとヤバイ空気を残したまま出番を終えたことが、この後の出番の方々に大きな影響を与えていくのでした。