「後藤田正晴がいなければ、田中支配はもっと早くに終わっていただろう」

この人、人間的には凄い好きだったんですが、やった仕事はやっぱり評価出来ないだろうなと思っています。僕が好きだったという人物評もあくまで表の顔であって、裏の顔というのは結構ドロドロで、80年代の劇画ぐらいまでによく出ていた「影の総理」とは、まさにこの人だったのではと思います。
いまここまで書いてふと思ったけど、小沢一郎はこの人みたいになりたかったんじゃないのかなあ、しかし本人自身がそのタマじゃなかったし、田中角栄金丸信のような妖怪はもういないわけで、そりゃ無理が出るよなあと思う。
しかし後藤田、野中、あとハマコーとか自民党の妖怪はみんなメディアの支配も露出も上手い、いまの郵政反対派や野党の下手さ加減を見ていると、あんな化け物たちがいなくなってくれたことに対する安堵と、いまの政治家の小物っぷりを呆れる気持ちが両方きます。
大石英司の代替空港)