鈴木亜美CD“10万部”

で、このニュースに繋がるわけですが、これは本人もさることながら、業界の矛盾と戦った関係者とファンの勝利です。心より敬服致します。
スーパーリスナークラブ(12/25など参照)菊地成孔氏の『CDは株券ではない』を見ても分かるように、近年のCDシングル・アルバムは10万枚とい売上はよほどのビッグネームでないと届かなくなっています。
どこかで『モーニング娘。鈴木あみのシングルチャート争いなんてしてた日々が懐かしい、もう完全に水を開けられた』みたいに言ってる人がいましたが、ソロプロジェクトという観点からいくとCDセールス的に対抗出来ているのはなっちだけといって良いでしょう。松浦亜弥でも発表しているシングルCDで10万枚以上売れているのは半分もないのが現状。浜崎あゆみでもシングルは20万枚前後が精一杯というのが最近の現状、他にも一青窈元ちとせI WiSHあたりも大ヒットしシングルを除けばこんなもんなのが現状、シングルチャート大辞典 (山ちゃんランド)をご覧になってみてください、結構ビックリする数字盛り沢山です。
しかしSMEはじめ流通関係は完全敗北でしょう。おそらく圧力でそうなったと思われるオリコン対象外というのも、書籍ランキングでぶっちぎりで1位になるというほうが今後のインパクトとしても大きいし、この曲が各種ランキングに載らないというのはいままでこういった問題に気付かなかった消費者に対しても違和感を与える結果になるでしょうね。
20万部行けば出版界どころか、近年のCD売り上げ考えても大ヒットです。いや今後が楽しみというか、鈴木亜美小室等吉田拓郎坂本龍一も出来なかった音楽業界改革を成し遂げちゃうかもしんないよ、すげえ(笑)。
結果論だけど輸入権とかCCCDの問題で音楽業界全体にあった不信感も追い風になったよなあ。