ハルウララの配合〜夢は託されていた〜

ハルウララの配合を種付け当時の配合意図などを考えて分析している秀逸なコラムです。ただ残念ながら抜けている分析があって、もしかしたらこれは意図的かも知れないのですが、ハルウララは1996年産、つまり1995年にヒロインにニッポーテイオーが種付けられたことになりますが、1995年と言えばダイタクテイオーインターマイウェイが中距離戦線で活躍し、ニッポーテイオー内国産種牡馬の新星として、一時期減っていた種付け頭数が持ち直し再注目されていた年でした。
確か種付け料も高額になっていた頃だと思いますが、1995年はサンデーサイレンスのファーストクロップがクラシックを席巻した年で、同期のヘクタープロテクター、前年のブライアンズタイム、一昨年のトニービンの評価も安定していてニッポーテイオーにこの年、種付け頭数は集まったものの繁殖の質的に良い牝馬が集まったとは言い難く(参考:Ped Net)、肝心の1996年生まれ組がそれこそ代表産駒・ハルウララという状態になってしまったのが本当に痛恨としか言えません。
ダイタクテイオーはその後早熟の壁にぶつかり、インターマイウェイは左回りが苦手、宝塚記念だと距離が長いという壁にぶつかり(まあそれ以前にGIは荷が重かったとは思いますが)、結局移籍先の岩手競馬で亡くなってしまいました。
結果的に80年代最強の中距離馬の呼び声も高かったニッポテイオーの血統が父系に残ることなく種牡馬廃業になってしまったのは、本当に残念です。種牡馬としての資質を見せていただけに余計に残念です。
レジェンドテイオーを五馬身ブッチぎった秋の天皇賞は、自分の中でもいまだに最高の秋の天皇賞です。というか本当に今見ても凄いからグリーンチャンネルフジテレビ739でたまにやってるから見たことない人は見て欲しいです。本当に恐ろしく強いよ。