「我が国の競馬のあり方――」の最終報告書を読んで

これを読んだある生産界のオピニオンリーダー的な人が「金のタマゴを産まなくなったガチョウは見捨ててしまえということか……」と憤懣やるかたないといった表情を浮かべていたのが印象的でした。たしかに地方競馬にも”良き時代”があり、自治体の財政寄与はもとより、生産規模の維持、ひいては競馬産業全体の発展の一翼を担っていた時期があったわけです。そのガチョウは治療次第ではまたタマゴを産むかもしれないのに、弱ったとたんに見放そうとする姿勢に憤りを禁じえない気持ちは痛いほどわかるような気がします。生産地はこのガチョウと運命共同体であり、なんの努力も講じられず、見捨てられて死を待つだけなら、こちらも浮かばれません。
(社台グループ発行月刊誌『Thoroughbred』平成16年4月号より転載) 

吉田照哉社長の社台サラブレッドクラブの連載コラムより。いや本当になんか競馬関係及び厩舎関係の改革は変な方向に走り出してるぞ、野元賢一記者も偉そうなこというのなら、こういうところきちんと見ていますか?