ダバディさんに物申す

正直、ダバディさんは自身のコスモポリタン思想というか、反ナショナリズム的な物言いに固執し、自分がいま批判しているものとコインの表裏なだけの同質なものになっていることに、あまりにも無自覚過ぎるのではないでしょうか? そしてそれに固執するあまりにリアルな現状よりも、思想性を重視しすぎたい件であるような気がします。その点の反論はmasserさん有芝のアニキがしてくれているのでご参照ください。
元々ダバディさんのコスモポリタン的な物言いが鼻につくというのは、はてな界隈を巡っているだけでも相当過去にお見かけしました。下のリンク集の中に入っている方の中にそういう言説している方がいたと思うので、もし良かったら名乗り出てください、紹介しようにも出てこなかったりしていますので(笑)。
とりあえずダバディさんが今回の日本や韓国の事例を、強引に自身のコスモポリタン的な思想に当てはめてねじ曲げた言説をしているんじゃないかという指摘をまずは一つしておきます。そうじゃないというのなら、フランス代表の例など持ち出さずに、まずmasserさんやアニキのトラックバックに答えてほしい。どう回答するかを楽しみにしています。
そしてもう一方のダバディ氏のコスモポリタン思想も、僕は欧州人の思い上がり、『伝染病の予防薬を未開の地に普及させるため』といってアジアの植民地支配を正当化したのと同じとまで言ってしまいます。
そもそもナショナリズムなんて考えはアジアやアフリカの人間の多くにあったのか怪しいものです。中華思想の国を別にして、ナショナリズムの前のもっと原始的な縄張り意識(領土意識)を別とすれば、そんなものなかったのです。
そしてそういう考え方が欧米の常識として植え付けられ、その楽しみとしてワールドカップなるものをこりまで散々楽しんでおきながら、アジアやアフリカにナショナリズムが根付いてきて、ワールドカップやコンフェデレーションチャンピオン決定戦などの楽しみが、ようやく根付いてきた矢先に、ヨーロッパ人がそれはもう時代遅れだよと言い出しているというのは、未開だからという理由でアジアやアフリカを侵略していたのと変わらない、差別的発想だと思います。
はっきりいってダバディさんはじめとする欧州人のコスモポリタン思想は、『もう僕たちこのブームは飽きちゃった』といってようやくそのブームにのかってきた人達を『時代遅れ』と笑っているようにしか聞こえないといっても決して言い過ぎではないのではないかという疑念にずっとかられています。
そりやあんた達は、もう50年も100年も国家代表同士のガチンコを楽しんできたから、『もうナショナルチームの時代じゃない、これからは国際色豊かなクラブの時代』と言えるかも知れません、でも我々日本人やアフリカの国々の人達は、ようやくいままさにナショナルチームの真剣勝負の楽しみを得たばかりなのです。
そしてそれはまさに欧州人によって与えられたものであるとも言えます。それをやっと我々が楽しみを知った矢先に、それは時代遅れと評したり、G-14のチームたちやUEFAのように、それをアジアやアフリカから奪おうとする動きや言説は、犯罪的・差別的だと私は考えています。
僕ほどというか、もっときちんとした意見として、ダハディさんの「ナショナルティックなものとサッカーを切り離したい」という考えにケットさんが穏やかにそして深い考察で語られているので、これもご紹介しておきます。
http://bbs11.otd.co.jp/1118983/bbs_tree?base=749&range=1
とりあえず僕は欧州人が僕たちに与えた、ナショナルサッカー、土着のサッカーという愉しみを、いきなり奪うような真似は止めて貰いたいと思います。