紙面さえ埋まれば、事実や正誤などどうでもいい」ともとれるメディア

紙面さえ埋まれば、事実や正誤などどうでもいい」ともとれるメディア

というのを読んで思いだしたのが、次の話し。
松永幹夫騎手という関西で武豊に次ぐトップジョッキーがいるのですが、彼が1997年3月29日にジョーヴという馬で700勝の節目を迎えた際に、松永騎手は過去の100勝から600勝にかけて節目の勝利の際のインタビューでいずれも『他の1勝とかわらない単なる通過点です、ここまで来れたのは関係者の皆さんのおかげです』というまあはっきりいって面白味のない優等生インタビューを判で押したように続けてきました。
で、この松永幹夫騎手が700勝を達成した際に、新聞各社はどうせいつもと同じ判で押したようなコメントだろうと、本人からコメントを取ることなく一人の記者が、松永幹夫騎手ならこうコメントするに違いないというコメントを過去のインタビューから作文して、各社一斉にそれを示し合わせて掲載しやがるという事件がありました(笑)。
それには松永騎手はそういうことしても怒らない人という甘えもあったようなのですが、ただ松永騎手はこの前年に調教中に暴れたゼネラリストという馬に蹴られて左腎臓半分摘出という大けがをして、半年近く休むということがあって、『(長期離脱ということもあって)700勝は目標にしていたので達成できたのは本当に嬉しい、これまでの区切りとは違う思いです』というようなコメントを本当はしていて、これには温厚な松永幹夫騎手も激怒、各社抗議という本当なら大事件なのに対して話題にならない事件があったのをはっきりと覚えているので、だから標題の件については、「その通り!!」だと思います(苦笑)。

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いずれも競馬ニホン公式サイトより。