ラジオ書き起こし問題について

ヨイ★ナガメ:雑感【ナイナイのANN （茶道教室での一幕）】

ラジオの書き起こしが大きな問題になったのは、またネットもブログもない時代の、北野誠の山本リンダ写真集事件。というのが僕の記憶に残っている、最初のラジオの発言がニュアンス削られて活字化されたのが、本人の目にも届いて大問題化したというのは、大昔もあったかも知れないけれど、僕が記憶している中ではこれが最古で、起こした影響という事を考えると、同番組で北野誠が謹慎に至った件が、何が問題だったか明らかになっていない以上、最大の明らかになっている事件と言えるでしょう。
この事件は山本リンダが、ヘアヌード写真集を出した際に、北野誠と竹内義和の二人が、その写真集を見て笑いながら、実用に使えないという話を軽くしていただけでしたが、これが活字化されて週刊誌や夕刊紙に掲載され、山本リンダ本人の目にとまることになり、号泣の記者会見をすることになり、山本リンダと北野誠が同席しての謝罪記者会見にまで発展、朝日放送も山本リンダに半年のレギュラー番組を任せるという手打ちが行われた事件でした。
この際に北野誠は、やしきたかじんの番組に出演した際に、「活字化された自分の発言を読んで、自分がこんなにえげつない事言ってたのか？ビックリした」という風に話していて、実際に喋るのと、活字化されるのではニュアンスが変わる。ということが話題になっていた。先日の北野誠ゲストの回の『アクセス』と々話題は、既に十数年前にされていた。
基本的にラジオは言いっぱなしが許されるメディアというのは、僕もある程度思う所なんですが、結局ナイナイのファン、お笑いのファン、サイキックのファンの中だけで、盛り上がるためのツールとして使われる分には、多少のニュアンスの違いや、恣意的な部分引用されたものを材料にして盛り上がっても、危ないことにならないわけですから、問題はないんですけども、問題はお笑い業界とか、番組とか、芸人個人に対して、焼け野原にしてやろうという意図の人が、そういうものを材料にしてくると、先日の誠さんの謹慎のようなことになってしまうから、愛とか以前の問題で、本当は興味のない人間が、火事を起こしたくてやってくることについての対策は、考えないといけない。同じ村の住人で分かってやっているうちは、どんな揉め事が起きても良いんだけど、村外の人間を「敵の敵は味方」だとうっかり招き入れることで、村全体が火の海になっているのが、ネットの揉め事炎上のパターンのように思える。内戦をしている時に一番やってはいけないのは、外患を招くことなんだけど、いまはどこでも招き入れっぱなしになっている。
では書き起こす時は、なるべく全てを切り取るようにするべきか？細かいニュアンスも全て再現するべきか？というところですが、それをやらせると僕は有吉の番組を、後で再現してくれるブログがいくつもあるからと見なくなってしまったし（笑）、何よりテレビ用のキャラとかだと、細かいニュアンスは芸人さんも、カリカチュアライズされた型を演じてくれるから、ニュアンスの再現は書き起こし可能ですけど、ラジオで素を出せばいいと思っている人のは、結構受け取る方の取り方で、同じ事も違うニュアンスに聞こえて再現されることはあると思うから、僕は空気込みでの再現をしようとするのが、正しいとはよう言わないです。愛のない批判が歪んだレンズで行われるように、愛のある弁護もまた歪んだレンズを通した視点になることもある。実際、僕はK助さんそれは優しすぎる（笑）。という風に実際の音源と比較して思わないところもなかったわけじゃない（笑）。
ただ結局これはどっちにしても、ある程度分かっている人たちだけでやるのなら、愛があろうが無かろうが、問題ではないのです。問題が起きたとしても、大きな事件にはならないから、ただこういう件を利用して、大きな火事にしてやりたい人間に、付け込まれないことを考える時期に、そろそろ来ているように思います。最初に騒いでた人たちは、謹慎や回収やら望んでいないで騒いでいたのに、いつの間にか話が大きくなってしまった。興味のない人間に大きくされてしまった。ということは防がないといけない。
しかし僕は同じ村の人間として、最後のナイナイのこのラジオの締めの言葉は、「そういう綺麗に巧くまとめれば、何でもOKになると思っていないかい？」という、結構この瞬間に僕は醒めた箇所だったりするので、受け止め方が人それぞれな分だけ、難しいことは多いでしょう。まして笑いなんて、価値観の人それぞれの度合いが強すぎますからね。
ただやっぱり自己弁護のための言い訳に、プライドや努力、こだわりやらを持ち出していく、岡村さんや品川さんとかの論法は、明石家さんまじゃないけれど、格好悪いように僕は思えてしまいます。まあここまで言っておいて、それを言うのもなんですが、受け取り方は人それぞれだし、そこが好きで格好良いと思うファンもいる。ということで良いんじゃないかな？

ナインティナインのオールナイトニッ本 vol.2 (ワニムックシリーズ 135)

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