『第7回キタイ花んセカンド』

東京から大阪のお笑いライブを見に来た友人が、今日は吉本や松竹ではないレベルのお笑いを見たいということで、どうしようかと思ったのですが、ライブ日程を見ていたらこのライブがあったので、大阪の友人も誘い合わせた上で、観に行ってきました。名目上は吉本主催ですが、大阪の一応大きなインディーズライブとして、エハラマサヒロ藤崎マーケットかまいたち天竺鼠などを輩出したということになっているライブの、二軍ライブということもあって、このレベルというのも大丈夫なのかなとは思いましたが、上の方は結構なレベルにあって、大阪のインディーズ界隈の20番目から30番目ぐらいでも、一応まだこのレベルは維持しているんだなというのを、実感してきました。
レベルとしては、上位数組がM-1だと二回戦を突破できるけど、三回戦では通用しないレベルで、残りは一回戦は合格するというレベルだったと思います。東京から来た友人は、大阪の同レベルのライブと比べたら、基礎が出来ている人が多い、特に漫才は形になっている人が多いということに驚いていましたが、何故か漫才の基礎固めだけは早い、下手したら素人の頃から出来ているけど、その分だけ没個性的で、小さくまとまってしまうというのは、改めて感じるところはありました。
どれが誰のこととは言いませんが、この日の出演者だけ見ていても、バッファロー吾郎サバンナ八木POISON GIRL BAND、ヘッドライト、少年少女、ニッチェそのまんまの人たちがいましたからね、他にもどこかで見たことあるようなネタ構成や設定が多くて、このレベルの芸人ならばオリジナリティをもっと持って欲しいんだけど、なんか出演者も選んでいる方の人たちも、これがオリジナルだと思っていそうなんだよなあ。

2月18日 第7回セカンド | 「キタイ花ん」ライブレポート

ということで上位の方々は、さすがにそんな苦言を聞かせることはない方々ですが、一位のマッキンチョムは、キンデルダイクの牧戸の新コンビでしたが、本編よりもツカミやネタ中の擽りの方が印象深いというか、メインの笑い所はそっちでしたよね、まあ牧戸のコンビって過去のも含めて全部同じようなものですが、個性的な相方を扱っていきたいという欲求が強いんでしょうか? 新しい相方さんもこの手のライブでよく見かけた人でした。
そして同率の2位がどんぐり兄弟ワタルwithオカンの二組、そして「お客様が選ぶ、あったかいと思う芸人さん」というテーマで、お客さん投票がされた特別賞は、背水ファンタジーというトリオでしたが、特別賞と二位のワタルwithオカンと背水ファンタジーは逆かと思ったよ、どう考えてもこのテーマなら、ワタルwithオカンだとばかり(笑)。ワタルwithオカンは、過去に小さい劇場やライブハウスで見るより、こういうホールで見た方が面白いタイプの芸人さんですね。今日の出演者で去年のM-1で二回戦は会場大爆笑だったのに、三回戦になって同じネタでダダスベリしたという人たちがいたけど、その同じネタをやっていたんですが、やはり小劇場やライブシアターのサイズに合うネタと、ホールに合うネタというのはあります。もっともレベルが高い人はそんなの関係ないんでしょうが。このレベルの芸人さんには、劇場のサイズや雰囲気でネタの評価が変わってしまうんだなあと、感じさせられました。同率2位のどんぐり兄弟は、コンビ歴自体は長いけど、去年から始めた漫才が高評価が続いていて、今年はもう一皮剥けて、さらに上に行って欲しいところです。
ライブのあとには、色々と東京のお笑い事情を聞いて、一つ謎だった東京のお笑いライブシーンについて、からくりが一つ分かって楽しかった。その話は機会を見て、僕が疑問に思っていたことと一緒に書いていきたいです。

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