今年の『漫才アワード』三度目の振り返り

先日もK助さんの記事が上がった時に振り返りましたが、今回もまた少しだけ、にづかさんの記事を受けて振り返ってみます。

イシバシハザマ

後半、電車男時代のオタクネタや船場吉兆のネタなど
所々、時代遅れのネタが出てきて、そこからどんどん失速して行きましたね。

時代遅れになっているけど、本人達が好きなボケというのを、いつまでも未練がましく残してしまうというのは、どうも最近の若手芸人の傾向としてありますよね。「今更そんな古い時事ネタやっている」という裏笑いみたいなのを、期待していたのかも知れないけど、コンテストでやることではない。

かまいたち

なんか、可も無く不可も無く、よくある大阪の若手漫才師のやる
学校あるあるですね。5

ウーマンラッシュアワーもそうでしたけど、大阪に若手芸人文化というのができてから、「学校あるある」というネタやる芸人は尽きないですよね。お客さんも芸人も世代が入れ替わっていくから、いま劇場のお客さんが女子中高生が主なら、そこをターゲットにした「学校あるある」というネタをやる芸人が多くいるのは分かるんですが、それが一歩外に出た時に、大人相手に通用する物なのかというのは、考えてもらいたいですよね。

ソーセージ

ただ、ツカミの感じとか「藤本店員上手っ!その調子!」の
やりとりとかが鼻に付きますね。8

あの辺が、女の子にキャアキャア言ってもらいどころですからね(笑)。

のろし

鈴木のイキリキャラ推しですが、鈴木のイキリキャラってちゃんと「ウザさ」や
「気持ち悪さ」をメインに据えてるから笑いになるんですよね。

単なるナルシストではないですよね。ナルシストを芸人のキャラとして、きちんと分析してやってる。

ストリーク

安定はしすぎてて、何か物足りない感じ。7

もう若手という感じじゃなくなりましたよね。もう来年は出ない方が良いかも。今年もダイアンとかスーパーマラドーナとかモンスターエンジンが、勝手に失敗してくれたから、連続決勝出場できた感じでしたしね。

天竺鼠

正直2次予選で13位から24位までの芸人って
これに負けたのかと思うと本当に情けないと思う。6

実際このパターンでずっと敗退していたのに、今年急に決勝に残ったというのは、単純に二次予選のレベル低下で良いでしょうね。

スマイル

どうも、ウーイェイよしたかの毒舌キャラに慣れないというか
絶対キャラ設定間違ってると思うんですよね。

スマイルはウーイェイよしたかのキャラを、どうアピールしたいのか、良く分からないですよね、そこさえまとまれば、僕は東京でも大阪でもお茶の間の売れっ子になると思うのですが。

ウーマンラッシュアワー

思うんだけど、男前の人が男前なセリフ吐くのって別に笑いでもなんでもなくて
ただ、女の子に媚びを売ってるだけのようにしか見えないんだけどなぁ。

なんか女の子がキャアキャア言ってるのと、お笑いとして受けているのを、混同する風潮というのは、普通にこのコンビに限らずありますよね。この「異性媚び」みたいな笑いと、あと同姓が嫌な受け方する笑い、例えばスポーツやアニメあと下ネタなんかで、「俺だけが面白い」という自尊心を擽るような「同姓媚び」の笑いというのは、一般性がない割には、芸人さんには物凄い受けていると錯覚させるから、特殊な場所以外ではやらない方が良いと思います。

オジンオズボーン

面白かったんだけど、テーマがまるっきりアメザリのネタと一緒で
そこが気になってしまってしょうがありませんでした。

なんで松竹は松竹で、みんな似たような傾向に走るのか、という疑問はありますよね。大阪の賞レース予選とかで、吉本と松竹の芸人が10組ずつぐらい出ると、プロフィール見なくても、吉本か松竹かって、ある程度お笑い見慣れてくると、すぐに分かりますからね。
結局、吉本にしても松竹にしても、仲間の芸人といつものお客さんでやってるから、蛸壺化みたいな傾向が現れるんでしょうか?

藤崎マーケット

美川憲一のものまねをしてたら、本人の代わりに森進一が出てくる」
って何年前の漫才だよって思いましたw

若手芸人なんだから、ある程度若い漫才、新しい漫才をするということに、意義はあるはずなんですが、若手漫才というのは、こういうネタをするんだというフォーマットに、捕らわれている感はありますよね。結果的に2丁目劇場の創成期の漫才フォーマットが、そのまま大阪の若手のする漫才として、受け継がれてしまっている。まあいま若手芸人を指導している、養成所の先生とかが、その世代の元芸人ということもあるんでしょうが。

span!

「実はお客さんが望んでるんだけど、
芸人がなかなか出来ない事」をちゃんとやってのける部分に
芸人という客商売として本来大切な「自分らを客観視出来る力」や
「サービス精神」をちゃんと持ち合わせていて
こういうコンビがちゃんと評価されたという結果を
本当に嬉しく思いました。

そうですね、なかなかこういう才能は、評価されにくいだけに、一般の高校生が素直に評価してくれたのは、良かったなあと思いました。この結果を健全に思ったり、素直な評価として優勝を喜ぶ声が、ある程度広がったのは、非常に良いことだと思いました。

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