オンリーワンを志さない芸人たち

好きなコンビ|お笑い好きで腐男子の適当な日々

M-1のブログとか見ると自分の好きな芸人が落ちたからとか自分の嫌いな芸人が受かったからといってヤラセだの出来レースだって否定する人がいますけど、そんな人は最初から番組を見るべきではないと思うし、それは自分の好きな芸人さんに対しても冒涜していると思います。
批判は別にあっていいんだけど、ちゃんと批判している人とそうでない人がいるんだよね・・・。

僕は嫌いな芸人って、実は二人しかいないんですよね、あー昨日一人増えたから三人ですね(苦笑)。僕はどんな否定的な芸人でも、つまらないと思っても芸人さんを嫌いにはならないです。僕は芸人さんに対しては、やはりどこかで手放しの尊敬があるんだと思う、単純に僕は手放しの肯定をする風潮に、眉をひそめる気持ちがある。結局僕は道に迷っている芸人さんより、迷わせているお笑いファンの方が憎いんだよね。

ちなみに僕の嫌いなタイプの1つですけど、せっかく世間で売れたキャラを捨てる芸人ですね。
特に藤崎マーケットとかレギュラー・モンスターエンジンとか大阪芸人が特に多いんだけど、なんで捨てるのか分かんないんだよな〜。

レギュラーは「あるある探検隊」を頑固にやり続けていたら、いまバイトしているとか、食材を釣りにいってるみたいな話を、テレビでしなくても済んでいたとは思いますよね、メディアの露出はもっと早くに減っていたかも知れませんが。大阪の芸人がキャラで食えないのは、一つのキャラがお茶の間に浸透しきる前に辞めてしまうからで、結局一発屋になりたくないといって、一発も当てないでいるなんて、本末転倒も良い所じゃないですか。

前に藤崎ファンの人から「彼等の主は漫才です。これ以上あのキャラを残す意味ももうありません。東京から姿を消した訳ではなくて、本来通り若手らしく大阪の劇場で着実にステップアップしてます」ってコメントがあったんだけど、芸人がみんなと同じことしてどうするの?って個人的には思うんだよなぁ〜。

ゴールのない場所で、ステップアップしてもどうしょうもないよなと思う。10年前に大阪の若手の劇場で、地味な漫才積み重ねたコンビで、いまも現役のコンビなんて、一組ぐらいしか残ってないですよ。カウスボタンだって、阪神巨人だって、若手の頃はキャラで勝負したから、いまがあるんじゃないですか。実際にカウス師匠は、「ラララライ体操」を高く評価していたし、もったいないですよ。宮川花子師匠が手縫いのタンクトップを二人にプレゼントしたというのは、「やり続けろよ」というメッセージだったと、僕は思っていますよ。

ラララライ体操」は藤崎にしかできないわけなんだし、マネしようと思ってもマネできるもんではない。
キャラをやっている芸人本人が一番飽きるのは分かるし、「また同じことしてる」って言われるのは分かるけど、「同じことを何度やっても笑える」ってそうとう技術の高い証拠だと思う。
藤崎が「ラララライ」捨てて、その先に未来が見えるのか?と考えたときに個人的には想像できない。

実際に「ラララライ」みたいなアナーキーなことやっていたコンビが、漫才になると普通の毒にも薬にもならないネタで、ただ上手いだけの漫才やってるのは、物足りなさが倍増するんですよね……。それこそ、どんきほーて、けんたゆうたの時代の若手漫才になっているわけですからねえ……。
とりあえず芸人さんは職業でやってるんだから、それが成り立たなくなったら、止めてしまう可能性もあることを考えれば、とりあえず芸人を続けるために出来ること、それをきちんと確立することに、もう少しお笑いファンは暖かく見てやるべきだと思う、それが嫌ならお前達の財布の中の金だけで、芸人みんな食わせてやってくれ。

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藤崎マーケット

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