アメリカが「ひたむきさ」で「世界を驚かす」

スポーツナビ|サッカー|コンフェデレーションズカップ 2009|日々是連盟杯|第5回 スペインを破った米国の「ひたむきさ」(6月24日@ブルームフォンテーン)(2/2)

とにかく相手ボールに食らいつこうとする、米国の姿勢は後半に入ってさらに凄味(すごみ)を増し、スタンドからはとうとう「USA! USA!」という大コールが沸き起こった。

米国、スペインを破ってファイナル進出。「世界を驚かす」とは、こういうことだ。

スペインのサッカーは、確かに強さと、美しさと、楽しさに満ち溢れている。対する米国のサッカーには、そこそこの強さはあっても、今のところは美しさや楽しさとは無縁であると言わざるを得ない。彼らにあったのは、ただひとつ。それは「ひたむきさ」である。どんなに無骨で無粋で無器用であっても、そこに純粋で突き抜けるような「ひたむきさ」があれば、私はそれを「美しい」と感じることができる。

明らかに後半はスタンドを味方にしていたと思ったけど、やっぱり現場はそんな雰囲気になったんですね。これに似たようなサッカーを「醜悪だ」という風に、切って捨てれる感性は、個人の趣味は違っても良いけれど、やはり人として何らかの大事な部分を、失ってしまった人としか思えない。この試合に関する、お杉の原稿はなるべく目にしたくない。
というようなことも、これだけ素晴らしいコラムの感想では、言うべきことではないですよね、「世界を驚かす」というのは、まさにこのことであり、やってから言うべき事なんだと思い知らされる。
しかし一時は日本と同じぐらいの位置関係と思っていたアメリカ、明らかに格下となっていたオージーが、明らかに「世界を驚かす」ことが出来る、第三勢力となっている。依然として国家代表レベルでは、韓国という存在も格上として存在する。アメリカ、韓国、オーストラリアの背中も遠くに見える状況で、僕たちの日本代表が「世界を驚かせる」ことは出来るのだろうか?

ブラジル 苦しみながら決勝進出!(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

アメリカの相手はブラジルに、再びアメリカは「世界を驚かせる」ことが出来るか? それよりも南アフリカが、もう少しでアメリカに続いて「世界を驚かす」寸前まで言ったことに拍手を送りたい。
なんか日本が、アメリカや南アフリカと、グループリーグ同組になったら、メディアは「楽なグループに入った」と報道するんだろうけど、全くそんな風には思えなくなったよ。どうせ南アフリカが入るグループは、「南アフリカスロバキア、アジア枠、北中米枠」とかになるんでしょ? こんなグループでも、全く勝てる気がしねえ。