種牡馬アグネスフライト

アグネスタキオンが亡くなって、全兄のダービー馬アグネスフライト種牡馬として、注目を集めるようになるのか、ということについて考えて、産駒一覧というのを見てみました。

父名[アグネスフライト]|検索|馬|Um@SQL

まず初年度産駒が4歳になっているにも関わらず、現役産駒でJRAで二勝している馬が、現時点でメイショウユウシャ一頭のみ、稼ぎ頭も同馬で、獲得賞金が約2500万円というのには、リーディングサイヤーの全兄としては、寂しすぎる結果なのですが、しかし母馬の一覧を見ていると、母に輸入繁殖馬がほとんどいなくて、現役時代に活躍した有名牝馬もユキミザケぐらいしかいないという状況では、この成績もやむを得ないかと、むしろアグネスタキオンアグネスフライトが、迎え入れる繁殖牝馬が逆だったら、フライトがダービー優勝の直後に引退して種牡馬入りして、タキオン皐月賞を制した後に、故障しないで現役続けていたら、逆の結果もあったのではないかと思ってしまうぐらいに、フライトはそもそも勝負にならない繁殖の質だったのが、良く分かるリストとなっています。
2008年生まれになると、全弟アグネスタキオン種牡馬としてのブレイクもあってか、フライトにもトーワダーリンとか、ナナヨーウイングとか、ベルグチケットといった相手との産駒が生まれているけど、天下のダービー馬、それも河内洋にダービーを取らせた馬が、弟の七光りで種牡馬生活を送っている状況は悲しいものがあります。
代替というのも、また悲しい話ですが、アグネスタキオンの死が、アグネスフライトの運命が少しでも良い形で転換されれば、という風には思わずにはいられない。

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長浜博之


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