Jリーグの移籍金ルールが2010年から国際ルール準拠になる件に反対意見続出

移籍金撤廃にJクラブから反対意見続出 - サッカーニュース : nikkansports.com

いままで延々と先送りしてきた事を、このタイミングで既定路線からスケジュールを早めるという事は、よっぽど確実な筋でこの件で外圧がかかるという情報でも入った、という風に考えるべきだろうか?
僕がこの件で「仕方ないよな」という気持ちが強いのは、Jリーグサポーターに多い意見である「クラブやリーグが無くなったら元も子もないじゃん?」というのは分かるけど、ただJリーグバブルがはじけてから、「日本サッカーの未来のために」ということを合い言葉に、あまりに現場、特に選手にひもじい思い、我慢を強いてやってきて、そういう状況が10年とかになろうとしていたら、「理想や夢では心は満たされても、空腹は満たされない」ということになってしまうんですよね、もちろん移籍の自由を得て、高給にありつけるなんて選手は、ほんの一部の選手なんだけど、「クラブの経営のために選手も我慢してくれ」という状態が、あんまり長く続きすぎるのは、それはそれでJリーグの未来とか、日本サッカーの未来に暗い影を落としてしまう気がしてならないのです。
そもそも一選手、プレイヤーがクラブの経営とか、リーグの存続なんて事に、どこまでコミットするべきなのか? ということも何となく過ぎてきたけれど、もう一度見つめ直しても良いんじゃないでしょうか? 今のままでは選手とか、球団社長とか、現在クラブに関わり、リーグに関わっている個人の人生の負担に寄りかかっている、そういう状況を一から見つめ直す良いきっかけにしないといけない。いまの日本には周辺国に、たまたま「Jリーグが無くなったら、隣の国のリーグに行けばいい」というような、サッカーの質、給料レベル、家族を持っているような選手が暮らしやすい環境といった条件が揃ったサッカーリーグがないから、そして日本人がまだどちらかというと義理人情に縛られる所が残っているからこそ、それは通用しているお題目であって、ある意味ガラパゴスとまではいかなくても、個人を犠牲にしてリーグやチームを維持する保護政策でも、問題が出なかっただけというのは、抑えておく必要があると思うのです。
例えば先のカルチョスキャンダルの時なんかでも、セリエAがこのまま失墜したとしても、セリエの選手はプレミアやブンデスに行けばいいと、ドライに考えると思うんですよ、Jリーグの日本人選手はそういう環境に恵まれていないだけで、ただ実際に近場で日本人にとって暮らしやすい国で、Jリーグより魅力的な環境を提供できるリーグが現れたら、こんな事言ってられなくなるわけですからね、それは実際に今シーズンに入る前に、KリーグからJリーグに凄まじい流出があったけど、あれは他山の石ではないと受け止めておくべきでしょう。日本が現行システム続けてられるのは、日本人選手に「Jリーグがダメになったら、外国のリーグに行けばいい」という選択肢が、現実的にいまはないというだけの話です。