どこをどう切っても山本弘しか出てこない小説
山本弘のインナースペース。 - Something Orange
とりあえず書評を三つですが、僕も読みましたが、もうどこをどう切っても、どのページも山本弘しか書かれていない、「山本弘ってどんな人?」って聞かれたら、こんな人とこの小説を渡せばいい、僕も山本先生の小説の、生の作者が見えてくる所は苦手なんですが、これは見えてくるんじゃなくて、生の作者がドカーンと中心にいて、作者の主張が透けて見えるんではなく、作者が生身で全てのページの一番目立つ所にいるという、あり得ない小説でしたね、こんな作品を書き切れるのは、作家としての力があるという事なんでしょうが、これ書ききった時は絶対に楽しかったというか、凄い自分に酔えたと思うよ(笑)。
まあでも面白さで言えば、自分は星四つだと多いかなあ、三つと半かな? まごうことなく、山本弘の代表作として、今後位置付けられるようには思いますが、というか山本先生は最近小説書きまくっているのに、批判的な人たちに、小説を全然書いていないように思われているのは、何なんでしょうね、他の仕事量が多すぎるから、やってないと決めつけられているのかな?
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