メダルを逃したオリンピック代表選手を、「税金泥棒」呼ばわりなんて許せない。
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オリンピックで結果が出なかった選手に対して、「税金泥棒」という声が上がることについては、前々から違和感を感じていました、何故なら多くのオリンピック代表選手が、競技に集中すればするほど、質素な生活を強いられる、困窮状態にあることが、それがメダル候補として持て囃されている選手でも、度々報道されていたからです。だからフジテレビのニュース番組で、各国の五輪強化予算の比較知った時には、「やっぱり日本の選手達は全然、税金使って無いじゃないか」ということを、改めて知ることが出来て良かったです。
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というか日本の国家予算とかを考えれば、たかが年間40億円ぐらいの金のことで、人生を賭けてその競技に打ち込んでいる人たちが、世間やマスコミに、結果を出せなかったら「税金泥棒」などと言われるのかと思うと、改めて頭にきました。
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どんなに税金が使われていても、選手や関係者の自己負担分というのは、重くのしかかったっているわけです。それは一人の人生としては重くのしかかるほどに、にも関わらず、「税金や強化費がもったいないから、メダルが取れない競技には選手派遣は止めよう」とか、メダルが取れなかった選手に対して「税金泥棒」呼ばわりする国というのは、どんなに貧しい国なんでしょうか?
メタルを取って国威発揚という側面だけでなく、オリンピックに向けてという名目で、スポーツに対して強化費を出すことは、国民の健康促進や娯楽の提供という意味で、決してメダルが取れなくても無駄な投資にはならないし、国内でのマイナー競技の充実というのも、本来ならばもっと予算をかけるべきところです。
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とりあえず例え不況下であっても、日本の経済規模を考えれば、決して高いとは言えない額しか国はお金を出していない、その一方で個々の選手や関係者が、どれだけ金銭的負担を強いて五輪に挑戦しているのか、そして我々は四年に一回、オリンピックでしか思いを向けない競技に対して、そのメダル争いでどれだけ一喜一憂させて貰っているのか、そのことをもう一度考えてから、オリンピックの強化予算、いやスポーツ振興の予算と言うことについて、考えて貰いたいです。
いやメダル候補と言われて、実際にメダルを取った選手が、オーバーなキャラ付けであっても“ニート剣士”なんて言われたり、金メダリストが引退しないで、家族の生活のために今大会も出場した、なんてエピソードは、美談でも何でもなく、単に日本が恥ずかしいということでしょう。とりあえずスポーツ選手に対する、アマチュア幻想を日本はさっさと捨てるべきです、こんなもの後生大事にしているのは、キューバと北朝鮮というステートアマが、いまもいる国を除けば、日本だけ何じゃないの?
北京オリンピック全記録 2008年 9/13号 [雑誌] by G-Tools |