「キングオブコント2008」の準決勝メンバーが出揃ったけど……

キングオブコント2008決勝進出者予想 - おわライター疾走

というわけで、二回戦の合格者と追加合格者三組が発表されて、決勝に向けて準決勝を争うことになったわけですが、準決勝のメンバーより、ほぼ同時に発表された、決勝のレギュレーションの一部が、以前にラリーさんも危惧していたような、相当ヤバイモノに本決まりしていたようです。

[ キングオブコント準決勝進出者出そろう] by p i t a !

で、昨日の2回戦で東京吉本からも大量に準決勝進出者を出したから、(後輩に人望がある)芸歴が長い吉本芸人コンビが断然有利になってしまうんでは? 具体的には挙げませんけど…。まだ決勝に誰が進むかわからないし。

まあそれは思いますよねえ、具体的に名前挙げなくても、あのコンビかあのコンビが有利になるのは、目に見えているレギュレーションですよね、芸人間投票は、少し前のハリウッドザコシショウが活躍した、ゴールデンの番組がそうでしたけど、芸人好きするネタをするベテランが、絶対的に有利すぎる。
この番組(もう賞レースという言葉は使わない方が良いかも知れない)の企画立案者の人たちの中には、オーディエンスや審査員が、お笑いの審査をすることについて、不信感が強い人たちが多いよう見受けられますが、だからといって芸人間の投票というのは、それより信頼出来るものだとは、悪いけどとても思えないですよ。「本当に面白いと思う人に投票する」という人ももちろんいるでしょうが、「世話になっている先輩だから」「尊敬している先輩に一票」という思いも強いだろうし、「同期には入れたくない」「後輩を認めたくない」といった安いプライドは、みんなある程度の年齢になるまでは、絶対に抱えてしまう感情じゃないでしょうか? それこそ出場者同士で決めるというやり方だと、「こいつらはないだろう」という所に投票が集中してしまう、ということは無いのかな?
このルール作りに関わったであろうスタッフはともかく、松本人志がそういう普通の芸人の機微に思いが至らない、という所が天才の成せる業と感じ入ってしまう、いやこういう相容れない天才と常人の部分を、補い埋めるために凡人のスタッフが、天才には必要なんじゃないの? そのために松本人志の周りには沢山の取り巻きがいるんじゃないの? ということは素直に感じてしまいます。
一年目のM-1グランプリの一般投票で、「大阪の吉本の客は偏っている」ということを、世間に知らしめたように、芸人による芸人の評価というのも、偏っているものなんだというのを、知らしめるだけに終わってしまいそう。これでこの大会が次から改善されるのか、これで終わるのかは、まだ分からないですが。

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高須光聖 松本人志

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