「ネタのジャンル決戦!! THEおもしろキング」

こういうネタ対決番組に、絶対的なガチンコを求めるような人たちは不満あるんでしょうが、こういうプロレス的なものを楽しめなくなるのは、それはそれでお笑いという物の本質を見失いかねないことだと思います。そんな前口上はこの辺で置いといて、さて番組についてですが、とりあえずやっぱり関根勤ベジータとナッパが好きだったのは嬉しかったですが、鳳仙花は少しこのコーナーの趣旨にあってなかったようなというのと、話題の東大芸人がいる田畑藤本が、ロザンの初期まんまの漫才をやっていて、改めてこの人たちの現在置かれている状況は、相当厳しいだろうなと思いました。このコーナーはアイロンヘッドが出た瞬間に「あー決めるのが関根さんだったらね優勝はここしかいないじゃん」と正直思って見ていました(笑)。
基本的にこのコーナー以外は優勝者がベテランになったのは、芸人間投票だと、どうしてもリスペクトが強くなってしまうから、年長者が勝つのが普通のことでしょう。ただ何となく出ている中堅と、これをきっかけに抜け出してやるとか、世の中に出たい残りたいという人たちが、横並びで出るというのは、色々と残酷なことになるよなということは感じました。超新塾とかクールポコとかミラクルひかるとかの、現在の立場が作っている勢の方が、印象にどうしても残りますね、本当に中堅と若手芸人を横並びで出しても、先日の日テレの番組のキャイ〜ンのように、圧倒的な実力差を見せつけないと厳しいことになってしまう。
まあしかしこの番組は「ハイテンション」のコーナーが全てでしたね、まさかのハリウッドザコシショウがゴールデンでネタを披露して、ここまで中心になるんですから、もう完全にこんな時間にやるメンバーじゃなかったんですが、「レッドカーペット」のパクリというよりは、完全に「あらびき団」のパクリというか、TBSは自分たちより先にハリウッドザコシショウをゴールデンに持って行かれて、ざまあない事になってしまいました。もう完全に関根さんが東野役、ベッキー藤井隆役の「あらびき団SP」でしたね(笑)、とりあえずこのコーナーだけは感想がっちりと書きますよ。

たむらけんじ 「いつもの」

だからいつまで「君と僕」という名前が入っているアンケートを使っているんですか(笑)。もう新ネタとか本当にここ数年作ってないんでしょうね。渡辺鍾が「とっくに解散したコンビが一組いる」と言っていたけれど、もしかしてヒッキーズ解散している事知らない?

髭男爵 「洞窟の石像」

ショートコンツェルンだった頃はともかく、いまの髭男爵は別にハイテンション芸じゃないよなあ(笑)。とりあえず凄いファンタ減ってたのが、おかしかったです。

ハリウッドザコシショウ古畑任三郎漫談」

ゴールデンタイムで視聴率がどんなに悪くても数百万人が見ているところでやる事じゃない(笑)。いやあ素晴らしいです、この番組はこれだけでもう僕は拍手を送りたいです。増谷キートンくまだまさしがネタ前にあんな事いっても、その高くされたハードルを悠々とスキップで越えていったザコシショウは素敵すぎでした。

BODY 「歌手」

あーザコシショウの後というのが、もう単純に不幸でしたね、あれの後では、このネタでも理知的な部分や考えて作られた部分が浮き出てしまう。

くまだまさし 「いつもの」

もうザコシショウの影響が止まらないです。くまだまさしですらザコシショウを前にしたら、考えて作られたものだったんだということに、気付かされてしまう。くまだまさしの芸は、ザコシショウの芸を前にしたら、理性も知性もあることが分かってしまった。

世界のナベアツ 「ボイスカッター」

なんか完全にチャンチャンってことになったなあ、これ視聴者によっては「本当に出来るのに今日失敗した」とか思っている人いそうだ。ナベアツは「3の倍数」と「T-BOLAN」以外は、基本的にピン芸そんなに面白いのないと思うのです。これだったらジャリズムで「葬式DJ」やって欲しかった。
ということでザコシショウが圧倒的な優勝でした、そりゃこれは芸人さんはみんな尊敬するでしょう。

あらびき団公式パンフレットあらびき団公式パンフレット


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