オークスから一夜明けてのブログ反応集

白線の内がわ - あとから見たらエポックメイキングなオークスなのかも

トールポピーの裁決問題について、踏み込んだ鋭い指摘の記事二つから紹介、ただ水上学氏の方の降着制度そのものへの疑問については、首を傾げます、「騎手の過失に対し、ファンが責任を取らされる制度(的中が反故になる)自体がオカシイからだ。」というのはおかしい、「馬をまっすぐ走らせる事が出来ない」「他馬に迷惑をかけないで走る」というのは、「馬を引っかからせる」「ペースを読み間違える」「仕掛け所を間違える」というのと同じ騎手のミスであり、これらが原因で負けても馬券を買ったファンは、「下手くそな騎手に投じた」という責任を取らされるように、降着になるような斜行をした騎手に馬券を投じたということは、馬券を買う側が負うのが不当なこととは言えない。極端な話、騎手のミスによって敗れた馬の馬券は、返還の対象とかになっているというのなら、降着でだけ騎手の過失に対してファンが責任取らせられているのなら不当だけど、競馬を長くやっていれば、降着や失格に限らずに騎手の過失の責任は、多々ファンが馬券が紙くずになるという形で責任を取らされている。
水上案の一番の問題を端的に述べておくと、タチの悪い馬主や調教師なら、立場が低い騎手に対して、「斜行してでも勝て」という指令を下す事が、簡単に出来てしまう所でしょう。騎手からは賞金だけでなく、優勝騎手としての履歴も抹消する事までしたとしても、馬主や調教師が没収される賞金額や騎乗停止期間中の収入の補填の保証や、今後の騎乗依頼などを人質に取るなど、邪な気持ちを持つ馬主や調教師が現れたら、簡単に悪用される制度になってしまうでしょう。

田原成貴の競馬日記 第69回オークス回顧

田原氏らしい文章と言ってしまえば、それまでですが、こんな事を書いていたら法的な出入り禁止期間が明けても、JRAが彼に敷居をまたがす事はないでしょうねえ、本人にもそのつもりはないのかも知れませんが、「この国で博打の胴元やる上で必要な「公正さ」は、「疑わしきは罰する」ぐらいのレベル」という正論の見解の前には、このブログのエントリーは豪放な事を言っているようで、逆に小さく見えてしまう不思議です。

社台の政治学ブログ:降着かどうかは政治力&人間関係

この決定を降した裁決委員の氏名って公表されていますよね? こういう馬鹿な事を言う人がいたら、かえって裁決の密室性が高まる事になりかねないし、「降着になっていたら当たっていた」というより「降着になったせいで外れた」という人の方が、こういう直接的な行動で恨みを晴らそうと考える人も多いわけで、こういう姿勢を表明する人が増えれば増えるほど、不可解な裁定というのは更に今後増えていくでしょう。
重たいくらい話だけも何なので、ブラックエンブレムの小島調教師のブログを最後に紹介します。

オークス応援有難うございました。簡単?なレース回顧です。 小島茂之厩舎の本音(公式ブログ)

勝ち馬の話、自身の管理馬の話もさることながら、開業一年目でエフティマイア桜花賞オークスと続けて好走させた鹿戸雄一厩舎のことをね高く評価し褒め讃えているのは、身内の褒め合いなどでは決してない、スポーツマンシップを感じるブログ記事で、今年のオークスの嫌な後味を、わずかにでも取り除いてくれています。