昨日の「アメトーーク」はゴルゴ芸人特集

昨日の「アメトーーク」は「ゴルゴ13大好き芸人」という括りでしたが、東野幸治がいまのポテンシャルを大いに発揮した形となりました。「知らないも事は知らない」ということをきちんと言える所や、他の番組では自分が披露していた豆知識のようなものを、他の芸人が披露しているときには、知らなかった振りをしているという箇所が何度かあって、この辺はよゐこ有野晋哉にも共通している。
オタクに好かれるオタク芸人というのは、「知識」ではなく「本当に好きかどうか」という気持ちの問題を見られているし、後者に関しては有野さんも「マンガ夜話」で自分が語っていたエピソードを、「よゐこのキンケシ」で濱口さんが熱弁したときに、「そんなん細かい所まで覚えてないわ」という反応をしていたけど、東野さんも今回他の番組では、自分が披露していたゴルゴのストーリーで、知らなかったというリアクションをしていた。そういう事を瞬時に判断して役割を全う出来るのは、東野さんにしても有野さんにしても、「芸人」でもなく「マンガ好き」でもなく「マンガ好き芸人」として振る舞えているからなんでしょう。他の東野さんや有野さんより、そのマンガやアニメが好きだったり、知識があったりする人や、タレント芸人としての力量が上の人たちでも、東野さんや有野さんのように巧くいかないのは、こういうテーマでテレビで喋るときの軸足が「芸人」か「マンガ好き」で、力点がどちらかに行きすぎているんでしょう。
ということで今回の「アメトーーク」は大変良かったと思います。普通に面白かったですし、東野さんのポテンシャルの高さを感じさせてくれました。ただこの回って、東野さんが実質的に回していたと思うのですよね、蛍原さんと東野さんが進行して、宮迫さんが茶々入れをするという流れになっていたのは、正直どうなのかなとも思いました。
あとペナルティ・ヒデは着実に品川化してきているんだけど、ヒデの問題は品川のように弄って笑いに昇華出来る質のウザさでない所でしょう。品川は文化系のウザさなんだけど、ヒデのウザさは体育会系の先輩のウザさだから、ああいう場所で周りが弄りにくい所は感じています。

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さいとう たかを さいとう・プロダクション

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