短いネタ番組ブームの火付け役とその後追い番組の中で成功している番組の共通点

昨日は「爆笑レッドカーペット」のレギュラー放送の一回目と、関西では一週遅れ放送の「あらびき団」の放送でした。思いっきり同じ曜日になっていたんだなと思いながら、「あらびき団」の方は見ていましたが、「爆笑レッドカーペット」は言うまでもないですが、「あらびき団」は同様のレッドカーペットの後追い番組の中では、まだクオリティの高い番組になっていると思います。
この二つの番組と、他の明らかに「レッドカーペット」の縮小劣化再生産番組となっているようなパクリ番組との違いを考えると、案外あっさりと司会者席にいる、今田耕司東野幸治藤井隆の存在に行き着くことになる。

藤井隆は遠い将来だけど、桂三枝明石家さんまと並び称される事になると思う

僕はいま吉本で、明石家さんま浜田雅功になれる可能性があるのは、今田東野より下の世代だと、藤井隆だけだと前からずっと思っているんですよ、吉本は司会も出来るお笑い芸人というのが、最大の育成目的になっているのは明らかですが、藤井隆を最後にそういう存在は出ていない上に、藤井隆のポテンシャルの高さは素晴らしい。
というか藤井隆のような存在が、「一般→チャンネルくん→オカマキャラで新喜劇→マシュー→現在」というような、吉本的には裏街道と言って差し支えのない経路からやってきたのは、凄い考えさせる所だと思うし、普通の吉本芸人なら、こんな風に裏街道でキャラ芸をさせられたら、絶対にどこかで心が折れるんだけど、藤井君は心折れかけた頃はあったけど、何とか踏みとどまって、あそこまで自分をしっかり持ってやっていけば、活躍の場が与えられるのを証明したのは、本当に素晴らしい事だと思います。ここ10年で吉本の最大のヒットは藤井隆だと思います。オカマキャラを出していくタイミングも、止めるタイミングも物凄い巧かった。近年にない吉本のプロモーションの大成功例ですし、やっぱり藤井君にそれだけの力があったというのは、近年の司会の番組が示している。芸があって、気配りが出来て、真面目な進行も出来る強みは年を重ねれば重ねるほど、藤井隆の強みになるでしょう。明石家さんまとか、堺正章のような存在に、年を取れば取るほどなっていくのは間違いないでしょう。

東京吉本がここまで大きくなった最大の功労者は、今田・東野の二人

そして現在の吉本の本当の意味でのツートップの二人、吉本は単体の売り上げだけでみれば、それはもちろんダウンタウンやさんまの方が全然上だと思うんですよ、ただ東京吉本が東京のテレビで大きく稼いでいるのが、明石家さんまダウンタウンだけだった時代から、東京でも一、二を争うようなプロダクションになったのは、この二人が色んな番組に出ていくことが出来たというのは、相当に大きかったと思います。
大阪出身の吉本芸人にしては珍しく、アウェーに強いところもあるし、誰とでも絡む事が出来るところがあったから、吉本が東京に明石家さんまとか、ダウンタウンとか、間寛平とか単体の商品を売っていくビジネスではなく、吉本興業というパッケージで勝負していく尖兵として、ウンナンの番組にも、とんねるずの番組にも出る、当時吉本の若手との関係が希薄だった明石家さんまとも積極的に絡む、そこからたけしさん、タモリさん、所さん、萩本さん、志村さんと、吉本の若手がそれらの芸人と絡むという事が、ほとんど無かった時代に一番最初にそれらの人たちに、吉本の若手芸人代表として対峙していったのが、今田耕司東野幸治だった。
この二人があの時代に、そうやって吉本芸人の仕事の幅、交流の幅を一気に広げた事が、いまの東京吉本が吉本全体で勝負できるようになった土壌を作ったといって、差し支えはないと思うし、もう覚えている人は少ないかも知れないけど、ダウンタウンとそのファミリーが東京に行ったばかりの頃って、吉本の芸人さんが、吉本の芸人ではない人がホストやっている番組に出るというのは、お笑いファンにとって大きな話題となる事件だったわけです。
そんな当時は大事件になるようなことを、毎日のようにあの頃はこなしていって、吉本芸人、関西芸人が越えなくては行けなかった壁、明石家さんまダウンタウンも越えていくことしか出来なかった壁を、取っ払ったのは間違いなく今田さんと東野さんの大きな功績で、そこから吉本の東京での覇権というのは始まった。だから僕は今田さんと東野さんの二人こそが、いまの吉本帝国の実現の、最大の功労者だったと声を大にして言いたいのであります。
今田さんがたけしさんの番組のレギュラーになるとか、東野さんがウンナンとんねるずの番組に出たとか、それが当時はいちいち衝撃的な大ニュースになっていた。でもいまビートたけしとんねるずの番組に、もう本当に大阪でも知られていないクラスの吉本の芸人が、突然大抜擢されてもそんなに驚くことではなくなった。それはやはりこの二人が明らかに変えたんですよ、この二人が果敢にアウェーの連戦に耐えて結果を残して、吉本の若手が戦える場所を一気に増やして、それらを当たり前の事にした。
なんで今更、世間の評価が高いこの二人の事を、改めて評価するべきと書いたかというと、この二人の評価されるべき一番の所は、面白さでも司会の巧さでもなく、いまここで書いたような部分だと思うんですよ、そしてこの二人のこの部分がきちんと評価されていないという事よりも、こういう評価を他の芸人の評価でもしてみるべきではないか? ということを思うわけです。
マジカル頭脳パワー」で所ジョージが降板した後の代役に、今田耕司が抜擢された話がありますが、いまの吉本の芸人で、当時の今田さんぐらいのキャリア芸歴の人で、所ジョージの代役が務まる人がどれだけいるか? はっきりいって今田さんの代役ですら出来るか怪しいですよ、というかそういう時はどうしても、東野さんか藤井くんになってしまう。
そしてそういう部分の評価が、あまり適切にされていないから、苦手な事をさせられて沈む芸人というのが増えているし、千原せいじとかチュートリアルの福田とか、そういう資質がありそうな人たちが、回り道をしているのは凄い気になる所です。「笑っていいとも」でコーナー司会をさせるのなら、ジュニアじゃなくて、絶対にせいじや福田の方こそ適役だろうと思います。 
ということで、全然番組本編の話にならないままに、この両番組の三人の吉本芸人の司会者を絶賛して終わります(笑)。
ちょっとだけ本編の話をすると、先週の「あらびき団」の代走みつくにでも思ったけど、みょーちゃんがこんなに注目されるのなら、なんでもっと早くにこの番組に出せなかったのかと思ってしまうなあ(笑)。もうみよーちゃんが、フジテレビの全国放送のゴールデンの番組で、あんな脚光を浴びたというだけでお腹いっぱいすぎです。あと「あらびき団」は、天津飯兄弟の相変わらずの低すぎるクオリティが最高でした(笑)。

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今田耕司 東野幸治

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