やっとエイプリルフールが終わってくれました

とりあえずこの日はもうネットを色々と見る気になれなくなってきた。正しいニュースでも、本当のニュースかを考えないとダメだし、嘘ニュース的なものが、ネタになっていないものも増えてきた。

島国大和のド畜生 エイプリルフールネタ

エイプリルフールは、webの情報信頼度を一気に落とす、ウンコみたいな風習だと思っている。
不愉快な思いをするような嘘も多い。

どうせ嘘つくなら、全力で、しかも嘘だとわかるようについて欲しい。
島国大和のド畜生 エイプリルフールネタ

というのは非常によく分かる、今年のエイプリルフールネタは、もういちいちどれがとも書かないけど、笑えないというか、ギャグになっていないものが多々見受けられた、エイプリルフールの笑いのネタというのではなく、単純に人を騙しているだけで、ネタというのが憚られるようなものが、年々増えてはいたけど、今年はかなり多くいろんな所で見られた。
やっぱりエイプリルフールのネタは、「騙せるか」ではなく「笑えるか」を第一に考えてやるべきでしょう。嘘だと分かったときに(もしくは一目見たときから)、笑いよりも相手が怒ったり、悲しんだり、恥ずかしがる感情が、先に立たせてしまうのは、それは受け手だけでなく、出しての方が「冗談が分かっていない」ということだってあり得るでしょう。もちろんどんなに秀逸なネタにだって、「笑えない」と行ってくる人はいるから、100人中100人にそう思わせる必要はない、というかそんな事は出来ないですが、でも最初から笑わせる気がないような、エイプリルフールのネタとは言いづらい、単なる嘘が非常に今年は目に付きました。
まずあんまり「本当に起きても不思議無いこと」を出してくるのも、少し違うなあと言う気がします。なんか8月ぐらいに実際にリアル発表されてもおかしくないような事を言われて、それがどれだけの人を騙せても、「嘘でした〜」となったときには笑えなくて、嫌な後味だけが残ってしまいます。特に今回は実際に起きそうな事をネタにする人が多すぎた印象はあります。
エイプリルフールネタをやるときは、「一目で嘘と分かる事を物凄く大がかりにやる」というのがあって、大手のポータルサイトとか企業のサイトなんかで良くあるのがこのパターンですね、ブログ知り合い界隈だと、タケルンバさんのネタなんかがそうでしょう。とにかくアホらしいことを、大がかりにやってくれるのは、その気持ちと姿勢だけで楽しめる。
でも一番秀逸なのは、「一瞬信じてしまって、二度見して気付く」とか「そのニュースの感想を書こうと思って、ブログに書き出してからフト気付く」みたいなぐらいのものが、一番バランスが取れていて面白いでしょう。
日本人にエイプリルフールは似合わないというより、普段からふざけなれていない人のおふざけは、笑えないものになる事の方が多い。いやもう単純な事ですが、日頃から「冗談通じない人」が、こういう時だけ、そういう事してもうまくいく事はないですよね。
あと実際のニュースサイトのデザインをそのまま使ってというのも、あまりにも芸として邪道過ぎる気がして感心できない。ネタとして洒落が効いていて面白いものでも、それをされるとネタを考えた人の手柄ではなく、それだけの信頼感を与えているデザイン元のサイトの手柄の方が強くなるし、著作権云々とかという意味ではなく、ネタとして笑わせるというより、嘘で騙すという要素がこれも強くなってしまうように思います。ネタとして秀逸なものもそれをしている人には多いだけに残念なんですが、ネタ勝負でいってほしいです。
「福永が桜花賞に騎乗せずに福島へ」なんてネタは、洒落も効いているし、レベルが高いし、騙されてから気が付くまでの時間や、騙されたと気付くときに受ける印象も最高だっただけに、既存の競馬ニュースサイトのデザイン流用は止めてほしかったです。
この記事は一度斜め読みしたときに見落としがちな情報で、嘘と分かる話が散りばめられていて、二回じっくり読み返すと嘘だと分かる人が多い、でもその一方でエイムアットビップが乗り替わりで、福永が降板するというのは、トライアルのレースの内容を見ればあり得る話だし、G1シーズンが本格化する時期に、牡馬クラシックにも古馬にもこれといったお手馬がいない今年の福永が、空き巣の福島で一稼ぎというのは不思議な事ではない。ただ「フル参戦」とか「エイムアットビップが五十嵐騎手に乗り替わり」というのは、よく考えたらおかしいことに気付ける情報としておいてある、というか福永はこの「福島に行け」発言を否定している状態で止まっているんだから、こうやって蒸し返す必要性もないと、そういう事がどんどん気付いていくという意味でも巧いです。嘘自体も巧いけど、嘘ネタの本文中に「嘘だと気付かせる文章」というのが、いくつも入れてあるのは素晴らしく巧い仕事だと思います。だからこそ「ラジオNIKKEI」のサイトデザインには頼らないでほしかった。自分のサイトだけでやっても充分に良いネタになっていたでしょう。

Webのエイプリルフールネタで衝撃的だったものランキング - goo ランキング

これを見ていると6位以下には、笑えない洒落になっていないものも、二つか三つ見かけますが、5位より上のネタは全て、またベスト20のネタもほとんどが、一目見て分かる大嘘だけど大がかりで笑えるものか、一瞬本当かなと信じかけるけど、少し考えたら嘘だと分かるネタが多いです。

エイプリルフールの今日に、あえて告知やらなんやらを書く勇気 | Blog hamashun.com

こんなタイトルで書かれていますが、日本でエイプリルフールが盛り上がらない、もしくはあまり洒落にならない事になるのは、4月1日というのが年度始めだというのも相当に大きいような気がする。このタイミングで公式発表や大きな変化や変更に関する告知って、あっても不思議でないというか、昨日の橋下知事の発表みたいにあって当たり前なんですよね、その辺が難しいなあとも考えます。
ということで個人サイトレベルのサイトやブログでやっていたネタで、秀逸だったものをいくつか紹介して、この項を綴じます。

JFAグッジョブ|picture of player

これも一目で分かる嘘だけど、いまのサッカーファンの信条とかに乗っかっている良いネタですよね、「スポーツナビ」のデザイン流用のリンクはいらなかったと思う。

みずしな孝之と水科孝之のしな日和 残念です

この二つがネタとしてのクオリティ、時間かけて作られたであろう素材、一瞬本気にしてしまうけど、少し考えたら気付かされる程度のバランス、本文や画像中にもあるネタバラシ要素と、凄い完璧なネタだと思いました。このレベルの事まではみんな真似をする必要はないけど、ネタをやるときにはこのぐらいの意気込みと、笑わせてやろうというサービス精神でやるべきだなあと思いました。僕はそこまでのことはようしないから、このブログでも、過去のサイトでも一回もエイプリルネタって出来ない、自分が出せるネタのクオリティに、自分が満足できないから出せないんだと思います。

しあわせって何だっけ/明石家さんまベストアルバムしあわせって何だっけ/明石家さんまベストアルバム
明石家さんま

〈COLEZO!〉Singin’LoudII 浅草キッド

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