今手塚治虫っても、ちょっとねえ…… : HINAGIKU 『らめぇ』

手塚をいまの世代は意外と呼んでいないのは確かにそうだなと一瞬は思った。僕も歴史書みたいな感じで、初期の名作しか持っていないし、という事を書いていたら、ただ図書館とかで手塚全書は揃っていなくても、初期傑作集とか晩年の歴史物、あと「ブラックジャック」はかなりの図書館でおいてあることを思い出した。学校の図書室にあったぐらいだから、面白いと思っているかどうかは別にして、図書館でとりあえずマンガだからという感じで読んでいる子は多いと思う。
ただそこにあるのは、後々に書き直したもの中心とはいえ初期の短編と、晩年の歴史物中心だから、「ブラックジャック」以外のいわゆる「鉄腕アトム」とか「リボンの騎士」といったような代表作っていうのが、読まれていないというのはある。
でも図書館とかに例えば手塚版の「罪と罰」とか、「ファウスト」とか、どう読んでいるのか? という風に感じて、またどんな読む前の予備知識でいるんだろう? 僕らは藤子不二雄世代だから、「藤子先生の憧れの先生」という、とりあえずの看板があったわけだけど、「平成生まれの読む手塚治虫」みたいな本が出るのを待ちましょうか?

ブラック・ジャック The Complete seventeen Volume set 全17巻(漫画文庫・化粧箱セット)ブラック・ジャック The Complete seventeen Volume set 全17巻(漫画文庫・化粧箱セット)
手塚 治虫

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