酔いどれない競馬 : 須田鷹雄の日常・非日常

須田さんの「酔いどれない競馬」の最終回の感想、というよりははっきりと「敗北宣言」ですね、もうこれはファンとしては、特に十数年来のファンとしては、しっかりと読ませて頂きました。しかし敗因は本人も語っているように「10年経っても井崎のオマケから前進しなかった私」ということに尽きるよなあ、井崎さんが「酔いどれない競馬」に出なくなったのは、本当なら良い師匠離れのタイミングだった、それでも充分に遅かったタイミングなんですが。
まあこれでようやっと師匠離れが出来たのなら良いことですが、しか井崎さんだけでなく、杉本さんとか、淑子さんとかの現状肯定っぷりは、オグリ以前、ミスターシービー以前と比べて何でしょうが、今しか知らないファンにとっては、説得力があまり無い論なのは確かなので、というか須田さんとか僕が競馬始めた頃に、すでに売れっ子若手ライターだった人が、いまだに「若手」という冠で仕事しているのは、須田さんだけでなく、同世代の競馬ライターみんなどうよという気持ちはありますよ、この間に大きな競馬ブームや、競馬出版ブームの市場の大きさがあったにも関わらず、そこで抜け出すことが出来なかったのは、どうなのよと?
しかも「若くない若手」って、これに近い言い方はお笑い界にはあるけど、要は「売れてない中堅」ってことじゃないか、と言われれば、それまでの表現なんですよね、それを今更敗者の弁として言ってほしくなかった、本当の意味で若手なんて辻三蔵さん意外は、全員フジのアナウンサーか女性タレントさんだったじゃないですか、そこで「中堅」と自分たちを言えない所が、ダメな所じゃないの? と、思ってしまいました。

20世紀の名勝負100 vol.1 激闘編20世紀の名勝負100 vol.1 激闘編
井崎脩五郎 須田鷹雄

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