よゐこは大健闘じゃなくて完全勝利と言って良い数字を叩きだす
フジテレビの大晦日特番「1億分の1の男」の視聴率が3.2％だったことが判明 : 痛いニュース
表題の番組については、まあどうでも良いので特に触れませんが、ほぼ二人だけでロケ、ゲストはスザンヌ、にしおかすみこ、ギャル曽根なんて出演者で、紅白の真裏で11.8%なら、健闘じゃなくて大勝利レベルじゃないか。1月1日放送の「よゐこのアキパラ」で、テレビ朝日のプロデューサーが楽屋で大部屋にいる濱口さんに「なんでうちの無人島のエース、テレ朝の看板が大部屋なんだよ」と苦情を言うという洒落を言っていたという話していたけど、冗談じゃなくて名実共に濱口さんはテレ朝のエースになった。「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「濱口優」がテレ朝の三枚看板です。
一方で週末に9時間生放送の再放送が、またスカパーである有野晋哉は、DVD-BOXの売れ行きが凄いことになっていて、極楽とんぼ加藤が新たに命名した「印税王」の称号がいよいよ相応しくなってきております。というかフジテレビは最近「レッドカーペット」「ピンクカーペット」以外は本当にダメだけど、CSのフジテレビは「ゲームセンターCX」とか「アイドリング!!!」とかは元気というか、新しい事に挑戦する気概や、楽しい事を追求するテレビに対する愛を感じる作品が多い。
なんかフジテレビが局全体の低迷期から、横澤さんや石田さんが出てきて革命的な番組をやっていた遺伝子が、CSのフジテレビのオリジナル番組には残っている気がする。なんかやっていることは全然違う、形や企画は違うのに、情熱や愛みたいなものが底通している感じがします。だから有野課長やアイドリング!!!が地上波の違う番組で弄られているのを見ると、いつも「何かが違う」と思ってイライラしていたんだけど、この辺の違いがあるような気がしています。
しかしその「ゲームセンターCX」の有野晋哉と「無人島生活」の濱口優を連れてきて、なんで「よゐこのワケアリ」はあの程度の番組にしかならないんだと、改めて思うわ（苦笑）。正月から三日連続でスペシャルと銘打って総集編やっていたけど、総集編するほどの番組じゃないなと思いながら冷ややかに見ていましたが、読売テレビのチュートリアルとブラックマヨネーズの番組もそうだけど、なんでいまのチュートとブラマヨ使って、あんな番組にしかならないんだろうと不思議で仕方ないし、せっかくいま日本でもトップクラスで脂の乗っているタレントさんを起用しているんだから、企画や内容でもっと勝負出来るものをしていけばいいのに、なかどっちにしてもコーナーに入る前のフリートークが一番面白いというのは、どうしたもんなんでしょう。なんか大阪の深夜番組の方が、最近は名前のある人を連れてきてお任せ的な番組が増えている気がして仕方ない。
結局いま大阪出しや関西ローカルで番組をやっている事で活きているのって、明石家さんまの「痛快！明石家電視台」と笑福亭鶴瓶の「きらきらアフロ」だけってことなんですよね、さんまさんと鶴瓶さんの共通点はベテランで芸があるということはもちろんですが、それ以上に本人に番組の企画能力がある事と、制作能力を持ったスタッフを自分で抱えている点、この二つは凄い大きいと思う。
いまの大阪のローカル番組が、ほとんど看板と出演者が違うだけで「ナイトinナイト」をテンプレートにしたコピペ番組ばかりで、少し毛色の違う番組は「テレビのツボ」か「探偵ナイトスクープ」の焼き直しみたいな番組ばかりの中にあって、さんまさんと鶴瓶さんの番組だけが違うのは、本人と本人の周りのスタッフの意識とか決断の違いなんだと思います。だってさんまさんや鶴瓶さんだからと言って、関西の深夜番組の予算が倍になったりはしないわけでしょ？ それよりも「鶴瓶と松島だけで立ちトーク番組」をするという決断とか、それをすることの意味を見いだせるかというのが、違いとなっていると思います。
いまの大阪の番組は「テレビのツボ」や「ナイトスクープ」を形ばっかりなぞって、あの時代にあの内容の企画を立ち上げる事の意義とか意味、パッションなんかを受け継いでいない、さっきまで話していたスカパーのフジテレビのオリジナル番組とは真逆にいると言わざるを得ないです。関西の深夜番組の黄金期から真似るべくものは、パッケージではなく、パッションだと思う、いまの大阪のテレビは器作って魂入れずだし、そこの魂入れる部分を出演者にお任せしすぎ、そりゃさんまさんとか鶴瓶さんしか活きないよ、チュートとブラマヨ出して、予算もなければ企画もないのなら、一時間ひたすら四人でフリーで喋らせておけばいい。
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