「つんくのギャグセンス」 : ふぬけ共和国blog

メジャーをかっさらえるものというのは、少しだけ古くて懐かしいものだという話がありますが、そういうのはシャ乱Qモーニング娘。が一番売れていた時期というのは、「古くてダサくて田舎臭い」という面を出すのが凄い巧かったと思う、またつんくが持っている大阪文化的なものが、テレビの世界での拡散が一気に広まっていた頃ともシンクロしていて、新田さんが書いている“ダサさ”の上に、“古さ”と“田舎臭さ(関西臭さ)”というのも、巧いこと混じり合ったからこそのブレイクだったと思うのですが、でも僕にはつんくとかアップフロントの人たちが、どこまで計算でやったのか、天然で積み上げていったものが、たまたまああいう大成功になったのかは、いまだによく分からないんですよね。
一時期はつんくとかブレーンが巧くコントロールしているのかなと思ったけど、最近のそういうのを意識しすぎて外している所を見ていると、やっぱり違うのかなという気もしてくる。
しかし新田さんが書いているような、モーニング娘。が面白かった頃のつんくの作詞センスやプロデュースの方向性や道具立ての感覚が、綿密なマネージメント的な計算によるものなのか、それともつんくが大阪の若者時代に同時代的に触れたものの影響を受けたものが、本人の中で消化されて出していったものなのかは興味深いんですよね、モーニング娘。とかハロプロの道具立てって、80年代から90年代前半までの関西小劇団の流れにも似てるし、ダウンタウンから天然素材ぐらいまでの吉本の流れにも似てるし、作詞とか楽曲的なことで言っても嘉門達夫とかおかげ様ブラザーズバンドの影響とかも感じる所があるし、なんか90年代前半ぐらいまでの大阪若者文化のメジャーな所を吸収して、それを出したのが2000年前後ぐらいのモー娘。だったという気はする事があります。
そしてここで紹介した大阪の若者文化というのが、現在に至るまでの間に流れが断絶しているものが多いので、今となっては当時を知る人でも体系だって語りにくい所もあるし、つんくだけじゃなくて、古田新太とか、ダウンタウンとか、その辺の流れの中心にいた人が90年代前半に東京に沢山行ったというのも、大阪でそういう文化が断絶している要因かなとも考える所です。
あんまり纏まっていないけど、ただそれを語るときにつんくが一番分かりやすい座標軸にいると思うので、また新しいことを思い出したり、もう少し考えが纏まって書けるようになったら、またこのテーマでは何か書いてみます。

シングルベスト10〜おまけ付〜シングルベスト10〜おまけ付〜
シャ乱Q 白井良明 鳥山雄司

シャ乱Qベストアルバム おまけつき′96〜′99 GOLDEN Q 勝負師(ギャンブラー) ロス タイム DRIVE~GLAY complete BEST~

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