ツール・ド・フランス2007 第1ステージ

第1ステージ ロンドン〜カンタベリー 203km マキュウェン余裕勝ち : mas ciclismo ツール・ド・フランス 2007

昨日のプロローグ同様、ロンドンでの歴史的なツール・ド・フランスということもあって、スタートからの完全中継、特に今日は平坦コースにも関わらず、本格的なスタートを前にしたパレードの前からの中継という、J SPORTSが無駄に力を入れまくってくれたおかげで、エンコードしたデータですら録画ファイルがDVD一枚に収まりませんでした(笑)。
しかし平坦の完全中継は面白かったです。総合が争われる山岳コースではほぼ完全中継のようなレースはありましたが、普通の平坦コースでの完全中継は初めてでしたが、平坦コースでどういう風に逃げ集団が構成されるのかというのが、始めてみることが出来て凄く良かったですし、特に序盤のミラーの意地の独走と、全ての山岳ポイントの駆け引きを堪能出来たし、リクイガスの中野マッサーの話も沢山聞けて、ロンドンのツール・ド・フランスの完全中継は大成功でした。
これが大成功になった理由には、レース展開やスタジオトークもさることながら、ロンドンの街中の観光ガイドのようなコースルートと、ヘリコプターの映像が続いたことも大きかったですね、二日連続でロンドン市内の名所をあんなに次から次へと見せられると、お腹いっぱいというか、プロローグの際にもコメンタリーの誰かが言ってましたが、ロンドン市内の名所の位置関係とか道順が、さすがに少しは把握できるようになってしまった(笑)。
トラファルガーからパレード走行を始めて、ロンドン・ブリッジで止まってセレモニーをやって、イングランドの独特の衛兵さんが、フランか国歌とイングランド国歌を演奏して、スタートのラインを切って、そしてスタート位置として予告されていたグリニッジでパレード終わりの、本格スタートというややこしいことを重ねていましたが、それのおかげで色んなものが沢山見れて面白かったです。試合中に選手を巻き込んで式典をやってしまうなんていう競技は、やはりサイクルロードレースぐらいのもんです。しかしロンドンというかイギリスは、今週末はウィンブルドンはある、F1イギリスGPはある、そしてツール・ド・フランスとスポーツイベント盛り沢山の上に、環境問題の音楽イベントやテロの追悼イベントなどもありと、ロンドンは警備のお巡でりさんの人手が足りたんでしょうか? ロンドン五輪の予行練習と考えても、この週末の方が五輪より忙しかったんじゃないでしょうか?(笑)
前半はプロローグで期待を裏切ってしまったデヴィット・ミラーの意地の単独逃げから、様々な駆け引きを見事に制して、違和感のある山岳ジャージゲットから、マキュワンの落車から集団から後れながらも、いつの間にかゴール前で集団に戻って、ゴールスプリントを圧勝で制してしまったのは、J SPORTSのスタジオも「信じられない!?」と大騒ぎでしたが、テレビの前でも興奮というよりは、爆笑してしまった人が多かったんじゃないでしょうか? マキュワンという人はいったい何なんでしょうか、トレインとか展開とか、この人の前には存在しないんでしょうか。
面白いレースが早速続いていますが、栗村監督の絶叫と興奮が見られる展開が続いているのも、おいしいポイントですね(笑)。