昨晩寝る前に「みどりのマキバオー」を読み返しました

止まらなくなって最終巻まで行ってしまったよ、翌朝には響かなかったけど、夕方ぐらいからダメージが来た。なんていうかこの寝ていないダメージの蓄積が出るようになったので、年齢を感じる前に、もう何度も読んでいる話なのに、読むたびに泣きポイントが増えて、ついにティッシュ沢山使うぐらいまで、これ読んだら泣くようになりました(笑)。
なんか今後の展開知っている状態で読み返すと、すごい綿密に伏線が張られているのも分かるし、台詞とかで今後の展開を考えると泣けるポイントも多い、ピーターIIとアマゴワクチンの兄弟での三冠とかは競馬ファンは泣き所だと思うし、チュウ兵衛親分が死ぬところはやっぱり力石のシーンを再現しているのは、パロディは本気の現れというこの世代の作家さんだからこそなんだなとか、あとやっぱり大盛り上がりのダービーの巻だけど、ベアナックルがこの巻あたりから随所に活躍するようになり、チュウ兵衛親分のラストまで突き進む中で、凄い救いになっている。
あとマスコミがマキバオーを「白い珍獣」と言い続けていたのが、ある時から「白い奇跡」になって、その後ずっとこっちで形容されるとか、その辺もう見事としか言いようがない。
もちろんギャグの部分も良くて、凄い緊迫しているシーンとかで、しょうもないギャグ入れているのは健在だけど、当時でももうファン歴が浅い人なら、競馬ファンでも分かんないような小ネタが沢山散りばめられていて、「週刊少年ジャンプ」連載時点でもここまでやっていたんだと感心しました。
しかしマンガ夜話で言っていた「構成力抜群」というのは、今回強く感じました。伏線とかもキレイに配置して消化してるし、小ネタ散らすのも上手いし、あともう完全に主役がベアナックルの二部も、ベアナックルの話として凄い普通に楽しい。そして最終回のラスト、ナレーションで終わるところですが、なんか結構僕は素直に感動したんですけど、こういう作品にマキバオーがなって終わったって、一巻読むと信じられないですよね、というかもう最後のワールドカップのあたりで、ベアナックルと本多社長が話している所なんて、最初の頃と読み比べると、もうおかしくて仕方ないもん(笑)。いやでも「モンモンモン」がジャンプに最初に載った時から、つの丸は読んでたけど、本当に遙々ここまで来たよなあ、まさかこうなるとは夢にも思わなかったし、漫画家って描いてると絵が上手くなると言うけど、ここまで上手くなる人もいるというのは感動的です。いや絵で食わず嫌いしている方、一巻のイメージだけで思わないで、後半に近付くに連れて加速度的に上手くなるから、その頃にはもう王道感動スポ根ですから、このマンガを食わず嫌いはもったいない。真面目にスポーツマンガの最高峰の一つですよ、このマキバオーは。

みどりのマキバオー (9)みどりのマキバオー (9)
つの丸

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