正義の告発なのか、“魔女狩り”なのか : OCNスポーツ ESPORTE サッカー(粕谷秀樹)

自転車界の「オペラシオン・プエルト」に纏わる報道でも思ったことですが、確かにヨーロッパの自転車界においてドーピングの問題、サッカー界における裏金の問題というのは、深刻な大きな問題であり根深いものが沢山あることなのは確かだと思います。しかしだからといってマスコミが“魔女狩り”のような報道を繰り返し、それに基づいて捜査当局が動いて、“推定無罪”の原則も守られないという状況は、決してサッカー界(自転車界)の未来に明るいことは何一つ無いと言えると思います。
マスコミはスキャンダルを追いかけることだけに喜びを見いだし、捜査当局や監督する協会は自分たちの点数稼ぎの為にスキャンダルを利用している、それがいまのヨーロッパのスポーツを取り囲んでいる環境だと、ヨーロッパのサッカーシーン、自転車シーンを愛している人間に見えてしまうのはあまりにも悲しく寂しいことです。